布団クリーニング宅配おすすめ15選|料金や口コミを徹底比較

布団クリーニング宅配おすすめ15選、料金や口コミを徹底比較

毎日使う布団は、睡眠中の汗や皮脂、フケ、アカなどを吸収し、見た目以上に汚れています。これらの汚れは、ダニや雑菌、カビが繁殖する原因となり、アレルギーや喘息、肌トラブルなどを引き起こす可能性も否定できません。しかし、大きくて重い布団を自宅で洗濯したり、クリーニング店まで運んだりするのは大変な労力が必要です。

そこでおすすめなのが、自宅にいながら布団のクリーニングを依頼できる「宅配布団クリーニング」です。ネットで申し込むだけで、専門業者が自宅まで布団を集荷に来てくれ、クリーニング後は再び自宅まで届けてくれます。

この記事では、数ある宅配布団クリーニングサービスの中から、特におすすめの15社を厳選して徹底比較します。料金やサービス内容、仕上がりの品質、保管サービスの有無など、失敗しないための選び方のポイントから、利用の流れ、注意点まで詳しく解説します。あなたのライフスタイルや布団の種類に最適なサービスを見つけるための参考にしてください。

【比較表】おすすめの宅配布団クリーニング15社

まずは、今回ご紹介するおすすめの宅配布団クリーニング15社の特徴を一覧表で比較してみましょう。料金や保管期間、対応オプションなどを比較検討し、自分に合ったサービスを見つけるための参考にしてください。

サービス名 料金目安(2枚パック) 最長保管期間 個別洗い 防ダニ加工 送料無料 特徴
リナビス 14,960円~ 12ヶ月 標準装備 熟練職人による手仕上げ。シミ抜きや毛玉取りなど無料おせっかいが充実。
しももとクリーニング 13,200円~ なし 合成洗剤不使用。オーガニック石けんでの完全個別洗い。アレルギー対策に。
カジタク 14,300円~ 9ヶ月 イオングループの安心感。満足保証付き。保管付きパックが人気。
ふとんリネット 12,980円~ 9ヶ月 専用洗剤と徹底したすすぎ。抗菌・防臭効果も。アプリで簡単申込。
キレイナ 30,800円~ 9ヶ月 高級ブランド衣類で培った技術力。デリケートな素材の布団も安心。
ラクリ 14,080円~ 10ヶ月 国家資格クリーニング師が対応。圧縮しない「ふんわり保管」が魅力。
ホワイト急便 12,100円~ 9ヶ月 全国展開の大手。ダニ死亡率99.5%を実証。実績と安心感。
クリーニングモンスター 12,650円~ 9ヶ月 比較的リーズナブルな価格設定。保管付きでコスパが良い。
ザブザブ 13,200円~ 6ヶ月 布団専門の老舗。自然に近い乾燥方法で布団へのダメージを軽減。
せんたく便 12,078円~ 11ヶ月 リーズナブルな価格設定が魅力。保管付きの「ふとんパック」が人気。
フレスコ 15,400円~ 9ヶ月 カルテ管理による完全個別洗い。布団の状態に合わせた最適な洗浄。
デア 30,800円~ (2枚) 6ヶ月 ◯ (条件あり) ムートンやシルクなど特殊素材・高級布団に特化。高い技術力。
きららウォッシュ 15,180円~ 6ヶ月 天然水と無添加石鹸を使用。アトピーや敏感肌の方におすすめ。
ベルメゾン 12,900円~ 9ヶ月 通販大手ならではの安心感。ベルメゾン・ポイントが使える・貯まる。
ワタクリ 14,080円~ 9ヶ月 布団専門のクリーニング。完全個別洗いで他の人の布団と混ざらない。

※上記は2024年6月時点の公式サイトの情報に基づいた一例です。料金やサービス内容は変更される可能性があるため、ご利用の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

【2024年最新】宅配布団クリーニングおすすめ15選

ここからは、比較表でご紹介した15社の宅配布団クリーニングサービスについて、それぞれの特徴や料金、おすすめポイントを詳しく解説していきます。

① リナビス

「おせっかいなクリーニング」をコンセプトに、利用者に寄り添った丁寧なサービスで人気の高い宅配クリーニングサービスです。熟練の職人が一点一点布団の状態を確認し、最適な方法でクリーニングを行うのが最大の特徴。手間を惜しまない手作業でのシミ抜きや、毛玉取り、ほつれ修理といった細やかなサービスが無料で受けられます。

料金はパック制で、2枚、3枚と枚数が増えるほど1枚あたりの単価が安くなります。送料は全国一律無料で、クリーニング後の布団は最長で12ヶ月間も無料で保管してもらえます。収納スペースが少ない家庭や、次のシーズンまで布団を預かってほしい場合に非常に便利です。洗い方は、布団に優しい方法が採用されており、乾燥もじっくり時間をかけて行われるため、ふんわりとした仕上がりが期待できます。品質と手厚いサービスを重視する方におすすめです。

参照:リナビス公式サイト

② しももとクリーニング

高知県の四万十川のほとりに工場を構え、環境と人に優しいクリーニングを追求している専門業者です。最大の特徴は、合成洗剤や漂白剤を一切使用せず、天然の石けんのみで洗い上げること。肌がデリケートな方や、赤ちゃん、アレルギー体質の方が使う布団でも安心して任せられます。

また、「完全個別洗い」を徹底しており、他のお客様の布団と一緒に洗われることがありません。衛生面を特に気にする方にとっては、この上ない安心材料と言えるでしょう。乾燥は、天日干しと機械乾燥を組み合わせ、布団の素材を傷めないように配慮されています。料金は個別設定ですが、複数枚まとめて出すと割引が適用されます。保管サービスはありませんが、その分、品質と安全性にとことんこだわりたいという方に絶大な支持を得ています。

参照:しももとクリーニング公式サイト

③ カジタク

イオングループが運営する家事代行サービスで、その一環として布団クリーニングも提供しています。大手ならではの安心感と、分かりやすい料金体系が魅力です。料金はパック制で、送料も含まれているため追加費用の心配が少ないのが特徴です。

特に人気なのが「保管付き布団クリーニング」で、最長9ヶ月間、温度・湿度が管理された専用倉庫で保管してくれます。また、「満足保証」が付いており、万が一仕上がりに満足できなかった場合は、到着から2週間以内であれば無料で再仕上げを依頼できます。ダニの通過を防ぐ高密度生地の布団袋で返却されるなど、細やかな配慮も嬉しいポイント。信頼できる大手企業に任せたい方や、保管サービスを重視する方におすすめです。

参照:カジタク公式サイト

④ ふとんリネット

衣類の宅配クリーニングで有名な「リネット」が提供する布団クリーニングサービスです。布団専用に開発された洗剤を使用し、芯まで汚れを落とすパワフルな洗浄力が特徴。すすぎにもこだわり、洗剤が残らないよう徹底的に洗い流すことで、さっぱりとした清潔な仕上がりを実現します。

申し込みはWEBや専用アプリから24時間いつでも可能で、初めての方でも手軽に利用できるのが魅力です。初回利用割引やキャンペーンを頻繁に実施しているため、お得に試したい方にもぴったり。クリーニング後は抗菌・防臭効果のある仕上げが施され、清潔な状態が長持ちします。最長9ヶ月の保管サービスも利用可能で、利便性と品質のバランスが取れたサービスと言えるでしょう。

参照:ふとんリネット公式サイト

⑤ キレイナ

高級ブランドの衣類やウェディングドレスなど、デリケートなアイテムのクリーニングで培った高い技術力を布団クリーニングにも活かしているサービスです。一点一点を丁寧に診断し、素材や状態に合わせた完全オーダーメイドのクリーニングを行います。

他社では断られがちなシルクやカシミヤ、ムートンといった特殊な素材の布団にも対応可能です。洗浄から乾燥まで、布団への負担を最小限に抑えるためのノウハウが詰まっており、大切な布団、高級な布団を安心して任せたい方に最適です。料金は他のパック制サービスと比較すると高価ですが、その分、他では真似のできない圧倒的な品質の高さが期待できます。こだわりの一枚を、長く大切に使いたいと考える方から選ばれています。

参照:キレイナ公式サイト

⑥ ラクリ

国家資格を持つクリーニング師が多数在籍し、一点一点プロの目で検品・洗浄を行う高品質なサービスです。料金は分かりやすいパック制で、最長10ヶ月の無料保管サービスが付いています。

ラクリの保管サービスの特徴は、布団を圧縮せずに、ゆとりのある空間で「ふんわり保管」してくれる点です。これにより、羽毛の潰れやシワを防ぎ、届いたその日からふかふかの状態で使用できます。また、プラチナ抗菌・防ダニ加工が標準で付いてくるのも嬉しいポイント。品質と保管環境にこだわりたい方、利便性を求める方におすすめのサービスです。

参照:ラクリ公式サイト

⑦ ホワイト急便

全国に店舗を展開するクリーニングの最大手「ホワイト急便」が提供する宅配サービスです。長年の実績とノウハウに裏打ちされた安定した品質と、大手ならではの安心感が魅力です。

ホワイト急便の布団クリーニングは、ダニの死亡率が99.5%、アレルゲン(ダニのフンや死骸)の除去率が98.3%という高い洗浄効果を検査機関で実証しています。(参照:ホワイト急便公式サイト)アレルギー対策を重視する方にとって、この具体的な数値は大きな安心材料となるでしょう。料金も比較的リーズナブルで、保管サービスも利用可能です。知名度と実績を重視する方に適しています。

参照:ホワイト急便公式サイト

⑧ クリーニングモンスター

比較的新しいサービスながら、そのコストパフォーマンスの高さで注目を集めている宅配クリーニングです。分かりやすいパック料金制を採用しており、保管付きのプランでもリーズナブルな価格設定が魅力です。

送料は全国一律無料で、最長9ヶ月の保管サービスも利用できます。防ダニ・抗菌加工も標準で付いており、基本的なオプションは料金内に含まれています。できるだけ費用を抑えつつ、保管サービスも利用したいという欲張りなニーズに応えてくれるサービスです。手軽に宅配布団クリーニングを試してみたい方や、コストを重視する方におすすめです。

参照:クリーニングモンスター公式サイト

⑨ ザブザブ

40年以上の歴史を持つ、布団クリーニング専門の老舗です。長年培ってきた専門知識と技術で、布団本来のふっくら感を蘇らせてくれます。完全個別洗いを採用しているため、衛生面でも安心です。

ザブザブの大きな特徴は乾燥方法にあります。高温での強制的な乾燥は布団を傷める原因になるとして、70〜80℃の中温でじっくりと時間をかけて乾燥させる方法を採用。これにより、熱によるダメージを最小限に抑え、布団に優しい仕上がりを実現しています。保管サービスは最長6ヶ月まで利用可能。布団への優しさを第一に考える方や、長年の実績を信頼する方におすすめです。

参照:ザブザブ公式サイト

⑩ せんたく便

リーズナブルな価格で知られる宅配クリーニングサービスです。衣類クリーニングが有名ですが、布団専用の「ふとんパック」も提供しています。業界最安クラスの価格設定が最大の魅力で、気軽に利用できます。

料金は2枚パックからで、保管付きのプランも選択可能です。保管期間は最長で11ヶ月と長く、収納スペースの悩みを解決してくれます。シミ抜きも無料で対応してくれるなど、低価格ながらサービスも充実しています。とにかくコストを抑えたい方、長期保管を希望する方にとって有力な選択肢となるでしょう。

参照:せんたく便公式サイト

⑪ フレスコ

「布団クリーニングの専門家」として、品質にとことんこだわったサービスを提供する業者です。預かった布団一枚一枚にカルテを作成し、素材や汚れの状態を細かく記録・管理する「完全個別洗い」を徹底しています。

洗浄には、環境への負荷が少ない天然由来の洗剤を使用。たっぷりの水で念入りにすすぐことで、アレルギーの原因となる残留洗剤の心配もありません。保管サービスも最長9ヶ月まで利用可能で、保管環境も徹底管理されています。料金は品質重視のためやや高めですが、自分の布団だけに特化した最適なケアを受けたいという方には、価格以上の価値を感じられるサービスです。

参照:フレスコ公式サイト

⑫ デア

他社では対応が難しいとされる、特殊素材や高級布団のクリーニングを専門とするサービスです。シルク、真綿、ムートン、オーガニックコットン、高価な羽毛布団など、取り扱いに特別な技術を要する布団のエキスパートです。

料金はパック制ではなく、布団の種類やサイズに応じた個別料金設定となっています。一点一点、素材の特性を熟知した職人が手作業で丁寧に洗い上げるため、デリケートな布団も安心して任せられます。長年愛用している大切な布団や、高価で購入したこだわりの布団のメンテナンスに最適です。他社で断られてしまった布団でも、デアなら対応してもらえる可能性があります。

参照:デア公式サイト

⑬ きららウォッシュ

「水」と「石けん」に徹底的にこだわった、肌と環境に優しいクリーニングが特徴です。阿蘇の天然水と、化学物質を含まない無添加の石けんを使用して、布団を丁寧に洗い上げます。

アトピーや化学物質過敏症、敏感肌の方から高い評価を得ており、赤ちゃんや小さなお子様用の布団にも安心して利用できます。もちろん、完全個別洗いなので衛生面も万全です。仕上がりは石けん本来の優しい香りで、化学的な匂いが苦手な方にもおすすめです。健康や安全性を最優先に考えたい方にぴったりのサービスです。

参照:きららウォッシュ公式サイト

⑭ ベルメゾン

大手通販サイト「ベルメゾン」が提供する布団クリーニングサービスです。通販で培ったノウハウを活かした、分かりやすく安心感のあるサービスが特徴です。

料金はパック制で、最長9ヶ月の保管サービスも利用できます。ベルメゾンで買い物をしている方なら、クリーニングの利用でベルメゾン・ポイントが貯まり、またポイントを使って支払うことも可能です。普段からベルメゾンを利用している方にとっては、非常に利便性が高くお得なサービスと言えるでしょう。大手ならではの安定した品質とサポート体制も魅力です。

参照:ベルメゾン公式サイト

⑮ ワタクリ

布団専門の宅配クリーニングサービスで、品質と利便性を両立させています。完全個別洗いを採用しており、他人の布団と混ざる心配がありません。衛生意識の高い方に支持されています。

料金はパック制で分かりやすく、送料も無料です。最長9ヶ月の保管サービスも提供しており、クローゼットや押し入れのスペース確保に貢献します。防ダニ加工も標準で付いてくるなど、基本的なサービスがしっかりと網羅されています。個別洗いと長期保管の両方を求める方に適した、バランスの取れたサービスです。

参照:ワタクリ公式サイト

失敗しない!宅配布団クリーニングの選び方7つのポイント

料金・送料で選ぶ、仕上がりの品質で選ぶ(洗い方)、仕上がりまでのスピードで選ぶ、保管サービスの有無で選ぶ、ダニ対策などのオプションで選ぶ、対応している布団の種類で選ぶ、口コミや評判で選ぶ

数多くの宅配布団クリーニングサービスの中から、自分に最適なものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、失敗しないための7つの選び方を詳しく解説します。

① 料金・送料で選ぶ

料金体系は、サービスを選ぶ上で最も重要な要素の一つです。多くの宅配クリーニングでは、「パック料金制」が採用されています。これは「布団2枚で〇〇円」「3枚で〇〇円」といったように、枚数ごとに料金が決まっているシステムです。枚数が多くなるほど、1枚あたりの単価が安くなる傾向があるため、家族分など複数枚をまとめて出すとお得になります。

一方で、デアのように布団の種類やサイズによって料金が変わる「個別料金制」のサービスもあります。こちらは特殊な素材やサイズの布団を依頼する場合に適しています。

また、送料の有無も必ず確認しましょう。多くのサービスでは料金に送料が含まれていますが、北海道や沖縄、離島などは別途追加料金がかかる場合があります。さらに、防ダニ加工やシミ抜きなどのオプション料金も要チェックです。標準で料金に含まれているサービスもあれば、追加料金が必要な場合もあります。総額でいくらかかるのかを事前にしっかりとシミュレーションすることが大切です。

料金で選ぶ際のチェックポイント

  • 料金体系はパック料金か、個別料金か
  • 送料は無料か、対象外のエリアはないか
  • 希望するオプションは標準装備か、追加料金が必要か
  • キャンペーンや初回割引などはあるか

② 仕上がりの品質で選ぶ(洗い方)

せっかくクリーニングに出すのですから、仕上がりの品質にはこだわりたいものです。品質を左右する大きな要素が「洗い方」と「乾燥方法」です。

洗い方には、主に「個別洗い」「まとめ洗い(合わせ洗い)」の2種類があります。

  • 個別洗い: あなたの布団だけを個別に洗濯機で洗う方法です。他の人の布団と混ざらないため、衛生面を重視する方や、デリケートな布団を丁寧に扱ってほしい場合に最適です。しももとクリーニングやザブザブ、フレスコなどが採用しています。
  • まとめ洗い: 複数の顧客の布団を大きな洗濯機で一緒に洗う方法です。効率が良いため、料金が安く設定されていることが多いです。多くの大手サービスがこの方法を採用しています。

また、使用する洗剤も重要なポイントです。一般的な合成洗剤のほか、しももとクリーニングやきららウォッシュのように、肌に優しい天然石けんやオーガニック洗剤を使用している業者もあります。アレルギー体質の方や赤ちゃんの布団を洗う場合は、洗剤にこだわりのある業者を選ぶと安心です。

乾燥方法も仕上がりを大きく左右します。高温で一気に乾かすタンブラー乾燥が一般的ですが、布団へのダメージを考慮し、ザブザブのように中温でじっくり乾かしたり、天日干しを組み合わせたりする業者もあります。羽毛布団などのふっくら感を重視するなら、乾燥方法にも注目してみましょう。

③ 仕上がりまでのスピードで選ぶ

クリーニングに出してから布団が手元に戻ってくるまでの期間、つまり「納期」も確認すべきポイントです。

保管サービスを利用しない場合、通常の納期は1週間から3週間程度が一般的です。ただし、衣替えシーズンの春(4月〜6月)や秋(9月〜11月)は繁忙期となり、通常よりも時間がかかる傾向があります。急いで布団を使いたい場合は、申し込み前に公式サイトで最新の納期情報を確認するか、問い合わせておくと安心です。

中には「スピード仕上げ」のようなオプションを提供しているサービスもありますが、追加料金がかかることがほとんどです。すぐに布団が必要な場合は、宅配よりも店舗持ち込みの方が早い場合もあるため、状況に応じて使い分けることをおすすめします。

④ 保管サービスの有無で選ぶ

宅配布団クリーニングの大きなメリットの一つが「長期保管サービス」です。これは、クリーニング後の布団を、次のシーズンまで専用の倉庫で預かってくれるサービスです。

保管サービスを利用するメリット

  • 収納スペースの節約: かさばる冬用の布団などを預けることで、自宅のクローゼットや押し入れを有効活用できます。
  • 最適な環境での保管: 自宅での保管は湿気やダニ、カビのリスクが伴いますが、専門業者の倉庫は温度・湿度が24時間徹底管理されています。これにより、布団の品質を損なうことなく、最適な状態で保管できます。
  • 手間からの解放: 布団を圧縮袋に詰めたり、防虫剤を入れたりといった手間が一切不要になります。

多くのサービスでは最長で9ヶ月から12ヶ月程度の無料保管を提供しています。ラクリのように圧縮しない「ふんわり保管」を売りにしている業者もあり、羽毛布団の品質を保ちたい場合には魅力的です。自宅の収納スペースに限りがある方や、布団の管理に手間をかけたくない方にとって、保管サービスは必須の選択肢と言えるでしょう。

⑤ ダニ対策などのオプションで選ぶ

基本的なクリーニングに加えて、さまざまなオプションが用意されています。目的に合わせてオプションを賢く利用することで、より満足度の高い仕上がりが期待できます。

代表的なオプション

  • 防ダニ加工: クリーニングでダニを除去した後、ダニが付きにくくなる薬剤でコーティングする加工です。アレルギー対策として非常に効果的で、多くのサービスで標準装備または有料オプションとして提供されています。
  • 抗菌・防臭加工: 菌の繁殖を抑え、汗や皮脂による嫌な臭いの発生を防ぎます。梅雨時期や夏場など、湿気が気になる季節に特におすすめです。
  • 撥水加工: 水や汚れを弾く効果があり、うっかり飲み物をこぼしてしまった際などにシミになるのを防ぎます。小さなお子様やペットがいるご家庭で重宝します。
  • シミ抜き: 頑固なシミや古いシミを専門の技術で落とすサービスです。無料の範囲で対応してくれる業者もあれば、シミの種類や大きさによって別途料金がかかる場合もあります。

これらのオプションが必要かどうか、またそれが料金に含まれているかを確認することが重要です。特にアレルギー対策を重視するなら、防ダニ加工は必須と考えるのが良いでしょう。

⑥ 対応している布団の種類で選ぶ

自宅にある布団が、そのクリーニングサービスで取り扱い可能かどうかを事前に必ず確認しましょう。ほとんどのサービスでは、一般的な掛け布団、敷布団、こたつ布団、毛布などは問題なく受け付けています。

しかし、注意が必要なのは特殊な素材や構造の布団です。

  • 羽毛布団・羊毛布団: 多くの業者で対応可能ですが、高品質な羽毛布団の場合は、専門性の高い業者(キレイナ、デアなど)に依頼する方が安心です。
  • シルク(絹)、真綿の布団:非常にデリケートなため、対応できる業者は限られます。専門業者への依頼が必須です。
  • 低反発・高反発ウレタン素材の布団: 水洗いに弱く、乾燥時に素材が劣化する可能性があるため、多くの業者で取り扱い不可となっています。
  • ノンキルトの布団: 縫い目がないため、洗濯によって中綿が偏ってしまうリスクがあり、断られることが多いです。
  • ムートン素材の敷物: 皮革製品の扱いになるため、デアのような専門業者に相談する必要があります。

自分の布団の洗濯表示を確認し、公式サイトの「取り扱い品目」や「よくある質問」のページで対応可能かを確認することが、トラブルを避けるための第一歩です。

⑦ 口コミや評判で選ぶ

実際にサービスを利用した人の声は、業者選びの貴重な情報源です。公式サイトのお客様の声だけでなく、SNS(X(旧Twitter)やInstagram)や、比較サイト、個人のブログなどでリアルな口コミや評判をチェックしてみましょう。

口コミを確認する際のポイント

  • 良い口コミと悪い口コミの両方を見る: 良い点だけでなく、悪い点(例:「思ったより納期が遅かった」「シミが完全に落ちなかった」など)も見ることで、サービスの全体像を客観的に把握できます。
  • 写真付きのレビューを参考にする: 仕上がり後の布団の写真が投稿されているレビューは、ふっくら感や清潔感を具体的にイメージしやすく、非常に参考になります。
  • 情報の鮮度を確認する: 数年前の口コミは、現在のサービス内容と異なる場合があります。できるだけ最近の投稿を参考にしましょう。
  • 個人の主観であることを理解する: 口コミはあくまで個人の感想です。仕上がりの満足度は人それぞれ異なるため、複数の意見を総合的に判断することが大切です。

これらの7つのポイントを総合的に検討し、ご自身の予算、目的、布団の種類に最も合った宅配布団クリーニングサービスを選んでみてください。

宅配と店舗持ち込みの違いを徹底比較

布団クリーニングには、自宅で完結する「宅配」と、自分で店に持ち込む「店舗」の2つの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

宅配クリーニング 店舗持ち込みクリーニング
メリット ・自宅で全て完結し、手間がかからない
・重い布団を運ぶ必要がない
・24時間いつでもネットで申し込める
・長期保管サービスが充実している
・送料がかからないため、1枚あたりの料金が安い場合がある
・スタッフに直接汚れの相談ができる
・仕上がりまでの期間が短い場合がある
・近所にあればすぐに利用できる
デメリット ・送料が上乗せされているため、料金が割高な場合がある
・集荷から配達まで時間がかかる
・スタッフの顔が見えず、相談しにくい
・梱包の手間がかかる
・店舗まで布団を運搬する手間と時間がかかる
・車がないと利用が難しい
・営業時間に合わせる必要がある
・保管サービスがない、または短い場合が多い

宅配クリーニングのメリット・デメリット

メリット

最大のメリットは、その圧倒的な手軽さです。重くてかさばる布団を何枚も車に積んで、クリーニング店まで往復する労力は計り知れません。宅配クリーニングなら、玄関先で業者に布団を渡すだけ。クリーニング後も自宅まで届けてくれるため、時間や労力を大幅に節約できます。

また、長期保管サービスが充実している点も大きな魅力です。シーズンオフの布団を預かってもらえば、家の収納スペースを有効活用できます。24時間いつでもオンラインで申し込める利便性も、日中忙しい方にとっては嬉しいポイントです。

デメリット

一方のデメリットは、料金が店舗持ち込みに比べて割高になる傾向があることです。料金には送料や集荷・配達のコストが含まれているため、純粋なクリーニング料金だけで見ると高くなります。

また、集荷から手元に戻るまで、早くても1週間以上はかかります。繁忙期には1ヶ月近くかかることもあるため、すぐに布団を使いたい場合には向きません。対面でのやり取りがないため、シミや汚れについて細かく相談したい場合には、少し不安を感じるかもしれません。

店舗持ち込みクリーニングのメリット・デメリット

メリット

店舗持ち込みのメリットは、料金の安さスピード感です。送料がかからない分、1枚あたりのクリーニング料金は宅配よりも安く設定されていることが多く、コストを抑えたい場合には魅力的です。

また、カウンターでスタッフに直接布団を見せながら、汚れやシミの状態を相談できるのも大きな利点です。専門家のアドバイスを受けながら、最適なオプションを決められます。工場の併設された店舗であれば、数日で仕上がることもあり、急いでいる場合には非常に助かります。

デメリット

最大のデメリットは、運搬の手間です。特に複数枚の布団を運ぶのは大変な重労働で、車がなければ現実的ではありません。また、店舗の営業時間に自分のスケジュールを合わせなければならないという制約もあります。

さらに、店舗型のクリーニング店では、長期保管サービスを提供していないか、提供していても期間が短いことがほとんどです。収納スペースの確保が目的の場合は、宅配クリーニングの方が適しています。

【タイプ別】こんな人におすすめ

宅配クリーニングがおすすめな人

  • 車を持っていない、または運転が苦手な人
  • 仕事や育児で忙しく、店舗に行く時間がない人
  • マンションの高層階に住んでいて、布団の持ち運びが大変な人
  • 自宅の収納スペースが少なく、シーズンオフの布団を預けたい人
  • 複数枚の布団をまとめてクリーニングに出したい人

店舗持ち込みがおすすめな人

  • とにかく1円でも安くクリーニングしたい人
  • クリーニングに出す布団が1枚だけで、運搬が苦にならない人
  • 急いで布団をクリーニングして、すぐに使いたい人
  • シミや汚れについて、専門のスタッフに直接相談したい人
  • 自宅や職場の近くに、信頼できるクリーニング店がある人

布団クリーニングの料金相場

布団クリーニングの料金は、依頼方法(宅配か店舗か)や布団の種類、枚数によって大きく異なります。ここでは、それぞれの料金相場について詳しく見ていきましょう。

宅配クリーニングの料金相場

宅配クリーニングは、「2枚パック」「3枚パック」といったパック料金が主流です。枚数が増えるほど1枚あたりの単価が安くなるため、まとめて出すのがお得です。

  • 1枚: 8,000円~15,000円
  • 2枚パック: 12,000円~18,000円(1枚あたり6,000円~9,000円)
  • 3枚パック: 15,000円~22,000円(1枚あたり5,000円~7,300円)

この料金には、往復の送料や基本的なシミ抜き、防ダニ加工などが含まれていることが多いです。長期保管サービスを付けても料金が変わらないプランも多く、コストパフォーマンスは高いと言えます。ただし、特殊素材の布団や、オプションを追加する場合は別途料金がかかります。

店舗持ち込みの料金相場

店舗持ち込みの場合、送料がかからないため、1枚あたりの料金は宅配よりも安くなる傾向があります。料金は布団の種類やサイズごとに設定されているのが一般的です。

  • 掛け布団(シングル): 3,000円~6,000円
  • 敷布団(シングル): 4,000円~7,000円
  • 羽毛布団(シングル): 4,000円~8,000円

ただし、これはあくまでクリーニング代のみの料金です。店舗まで運ぶためのガソリン代や時間的コストも考慮する必要があります。また、防ダニ加工などのオプションは別途料金となることがほとんどです。

布団の種類別料金の目安

布団の種類や素材によって、クリーニングの手間や必要な技術が異なるため、料金も変わってきます。以下に、種類別の料金目安をまとめました。

布団の種類 店舗持ち込みの料金相場 宅配(パック料金内での目安) 備考
掛け布団・敷布団(綿・化繊) 3,000円~7,000円 5,000円~9,000円 最も一般的な料金。敷布団の方がやや高い傾向。
羽毛布団 4,000円~8,000円 5,000円~9,000円 ダウンの割合や品質によって料金が変わる場合がある。
こたつ布団 3,000円~6,000円 5,000円~9,000円 サイズ(正方形、長方形)によって料金が異なる。
毛布・枕 1,000円~3,000円 布団0.5枚分としてカウント パック料金の場合、毛布2枚で布団1枚分とカウントする業者が多い。

特に料金が高くなる傾向があるのは、敷布団です。掛け布団に比べて厚みがあり、汗や皮脂を多く吸収しているため、洗浄や乾燥に手間がかかるためです。また、シルクやムートンなどの高級素材は、特殊な技術が必要となるため、専門業者に依頼する必要があり、料金は1枚あたり15,000円以上になることも珍しくありません。

布団クリーニングの基礎知識

目に見えない汗や皮脂汚れを落とす、ダニやアレルゲンを除去する、布団が長持ちする

なぜ布団クリーニングが必要なのか、どのくらいの頻度で出せば良いのかなど、基本的な知識を深めていきましょう。

布団クリーニングの必要性とは

「天日干しや布団乾燥機を使っているから大丈夫」と思っていませんか?実は、それだけでは布団の衛生を保つには不十分です。プロによるクリーニングが必要な理由は、大きく3つあります。

目に見えない汗や皮脂汚れを落とす

人は寝ている間に、一晩でコップ1杯分(約200ml)もの汗をかくと言われています。この汗には水分だけでなく、塩分、皮脂、アンモニアなどが含まれており、布団の奥深くまで浸透していきます。これらが蓄積すると、黄ばみや嫌な臭いの原因となります。天日干しでは表面の湿気は飛ばせても、中綿に染み込んだ汚れまでは除去できません。プロの丸洗いは、大量の水と専用の洗剤で、これらの水溶性の汚れを芯から洗い流します

ダニやアレルゲンを除去する

布団は、ダニにとって絶好の繁殖場所です。ダニは人のフケやアカをエサにし、適度な温度と湿度を好みます。掃除機で吸えるのは表面のダニや死骸だけで、中綿に潜む生きたダニには効果が薄いのが現実です。

布団クリーニングでは、高温乾燥によってダニを死滅させ、その後の丸洗いでダニの死骸やフンといったアレルゲンを徹底的に洗い流します。アレルギーや喘息の症状緩和のためには、この「除去」の工程が非常に重要です。ホワイト急便のように、ダニの除去率を公表している業者もあり、その効果は科学的に証明されています。

布団が長持ちする

定期的なクリーニングは、布団を長持ちさせることにも繋がります。汗や皮脂汚れを放置すると、繊維が傷み、布団の寿命を縮めてしまいます。特に羽毛布団は、皮脂によって羽毛が固まり、保温性やふっくら感(かさ高)が失われていきます。

クリーニングで汚れをリセットすることで、繊維本来の機能が回復し、羽毛布団なら本来の保温性やふんわり感が蘇ります。大切な布団を長く快適に使い続けるための、重要なメンテナンスなのです。

クリーニングに出す頻度の目安は?

布団クリーニングに出す理想的な頻度は、半年に1回から1年に1回とされています。

  • 理想的な頻度: 半年~1年に1回
  • おすすめのタイミング: 衣替えの時期(春・秋)

汗を多くかく夏が終わった秋口に夏布団を、冬が終わって暖かくなる春先に冬布団をクリーニングに出し、そのまま保管サービスを利用するのが最も効率的で衛生的なサイクルです。

ただし、これはあくまで目安です。以下のような場合は、より頻繁なクリーニングを検討しましょう。

  • 汗をかきやすい体質の人
  • 小さなお子様や赤ちゃんがいる家庭
  • ペットと一緒に寝ている場合
  • アレルギーや喘息の症状がある人
  • 布団にカビが生えてしまった、おねしょをしてしまった場合

このような場合は、3ヶ月に1回程度のクリーニングが推奨されることもあります。

クリーニングに出せる布団・出せない布団

全ての布団がクリーニングできるわけではありません。トラブルを避けるためにも、事前に確認が必要です。

クリーニングに出せる布団の例

  • 羽毛布団
  • 羊毛布団
  • 綿(コットン)布団
  • ポリエステルなどの化学繊維の布団
  • こたつ布団、毛布

これらの一般的な素材の布団は、ほとんどのクリーニング業者で対応可能です。

クリーニングに出せない可能性がある布団の例

  • ウレタン素材(低反発・高反発)のマットレスや布団: 水洗いできず、破損のリスクが高いため、ほぼ全ての業者でNGです。
  • ノンキルト加工の布団: 側生地にキルティング(縫い目)がなく、洗濯すると中綿が大きく偏ってしまうため、断られることが多いです。
  • シルク(絹)や真綿の布団: 非常にデリケートな素材のため、専門技術を持つ業者(デア、キレイナなど)以外では対応できません。
  • 側生地が破れていたり、穴が開いていたりする布団: 洗濯中に中綿が飛び出してしまうため、修繕しない限りクリーニングはできません。
  • 電気毛布などの機械部分がある布団

最終的な判断は、布団についている「洗濯表示(洗濯タグ)」を確認するのが最も確実です。「水洗い不可」のマークがある場合は、原則としてクリーニングに出せません。

宅配布団クリーニングの利用方法・流れを4ステップで解説

ネットで申し込みをする、布団を梱包して発送する、専門工場でクリーニング・保管、自宅で布団を受け取る

宅配布団クリーニングの利用は、思った以上に簡単です。ここでは、申し込みから受け取りまでの一般的な流れを4つのステップで解説します。

① ネットで申し込みをする

まずは、利用したいクリーニング業者の公式サイトにアクセスします。サイトの案内に従って、以下の項目を選択・入力していきます。

  1. コース・プランの選択: 「2枚パック(保管付き)」「3枚パック(保管なし)」など、希望するプランを選びます。
  2. オプションの選択: 防ダニ加工や撥水加工など、追加したいオプションがあれば選択します。
  3. 集荷日・お届け日の指定: 布団を集荷に来てもらう希望日と、クリーニング後に届けてもらう希望日(または時期)を指定します。保管サービスを利用する場合は、お届け希望月などを選びます。
  4. 個人情報・支払い情報の入力: 氏名、住所、連絡先、クレジットカード情報などを入力します。

申し込みが完了すると、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。

② 布団を梱包して発送する

申し込み後、数日で業者から「発送キット(集荷キット)」が送られてきます。キットには、布団を入れるための専用バッグや袋、送り状(伝票)、申込書などが入っています。

  1. 布団をバッグに詰める: 案内に従って、クリーニングに出す布団を専用バッグに詰めます。この時、無理に圧縮しすぎないのがポイントです。羽毛を傷めたり、正確な検品ができなくなったりする原因になります。
  2. 申込書を記入・同封: 必要事項を記入した申込書をバッグに入れます。特にシミや汚れが気になる箇所があれば、具体的に記入しておくと対応がスムーズです。
  3. 送り状を貼る: 記入済みの送り状をバッグに貼り付けます。

準備ができたら、指定した集荷日に配送業者が自宅まで引き取りに来てくれます。玄関先で渡すだけなので、重い布団を運ぶ必要はありません。

③ 専門工場でクリーニング・保管

発送された布団は、クリーニング業者の専門工場に届けられます。工場では、プロのスタッフによって以下の工程が行われます。

  1. 検品: 布団の状態(素材、汚れ、シミ、ほつれなど)を1枚ずつチェックします。
  2. 前処理: シミや特にひどい汚れがある部分に、専用の薬剤を使って前処理を施します。
  3. 洗浄(丸洗い): 大型専用洗濯機と、布団に最適な洗剤を使って中綿の芯まで洗い上げます。
  4. 乾燥: 高温または中温の大型乾燥機で、中綿まで完全に乾燥させます。ダニを死滅させ、ふっくら感を復元させる重要な工程です。
  5. 検品・仕上げ: 乾燥後の布団を再度チェックし、最終的な仕上げを行います。
  6. 保管: 保管サービスを申し込んでいる場合、この後、温度・湿度が管理された専用倉庫で、指定の時期まで大切に保管されます。

④ 自宅で布団を受け取る

指定したお届け日時になると、クリーニング済みの布団が自宅に配送されます。

受け取ったら、できるだけ早く開封し、布団の状態を確認しましょう。

  • 仕上がりに問題はないか(汚れは落ちているか、ふっくらしているか)
  • 注文と違う布団が届いていないか
  • クリーニングによる破損や破れがないか

万が一、問題があった場合は、すぐに業者に連絡してください。多くの業者では、到着後1〜2週間以内であれば再仕上げなどの保証が受けられます。期間を過ぎると対応してもらえない場合があるので、受け取り後の確認は迅速に行うことが重要です。

布団クリーニングを利用する際の注意点

事前に洗濯表示を確認する、シミや汚れの状態を伝えておく、破損やほつれがないかチェックする、戻ってきた布団の状態をすぐに確認する

便利な宅配布団クリーニングですが、トラブルを避けるためにいくつか注意しておきたい点があります。利用前に必ず確認しておきましょう。

事前に洗濯表示を確認する

クリーニングに出す前に、必ず布団についている洗濯表示(ケアラベル)を確認してください。「水洗い不可」や「ドライクリーニング不可」の表示がある布団は、基本的にクリーニングできません。無理に出してしまうと、縮みや色落ち、中綿の劣化といったトラブルの原因となり、その場合「賠償の対象外」となることがほとんどです。自分の布団が水洗い可能かどうかを自己責任で確認することが、最も重要な注意点です。

シミや汚れの状態を伝えておく

特に落としてほしいシミや汚れがある場合は、申込書の備考欄や、メモを同封するなどして、その場所や原因(例:ジュース、血液など)を具体的に伝えておくことをおすすめします。事前に情報を伝えることで、工場での前処理が的確に行われ、シミが落ちる可能性が高まります。何も伝えないと、見落とされてしまう可能性もあります。写真に撮って、マーキングしたものを同封するのも効果的です。

破損やほつれがないかチェックする

クリーニングに出す前に、布団の側生地に破れやほつれ、穴などがないかを隅々までチェックしましょう。小さなほつれでも、大型洗濯機での洗浄中に広がってしまい、中綿が飛び出すなどの大きな破損に繋がる可能性があります。もし破損を見つけた場合は、クリーニングを諦めるか、事前に自分で補修しておく必要があります。また、「クリーニングに出す前から破損していた」という証拠として、事前に布団全体の写真を撮っておくと、万が一のトラブルの際に役立ちます。

戻ってきた布団の状態をすぐに確認する

クリーニングから戻ってきた布団は、配送用のビニール袋などに入ったまま放置せず、できるだけ早く開封して中身を確認しましょう。

チェックすべきポイント

  • 注文した布団が全て揃っているか
  • 汚れやシミはきちんと落ちているか
  • 嫌な臭いはしないか
  • 新たな破れやほつれが発生していないか
  • ふっくら感は蘇っているか

多くの業者では、仕上がりに不満があった場合の「再仕上げ保証」や、万が一の破損に対する「賠償制度」を設けていますが、その申し出には期限(例:到着後1週間以内)が定められています。期限を過ぎてしまうと対応してもらえなくなるため、受け取ったらすぐに確認する習慣をつけましょう。

布団クリーニングに関するよくある質問

最後に、布団クリーニングに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

コインランドリーで布団は洗える?違いは何?

はい、大型の洗濯機や乾燥機があるコインランドリーであれば、布団を洗うこと自体は可能です。しかし、プロのクリーニングとは大きく異なります。

布団クリーニング コインランドリー
品質 プロが布団の状態を見極め、最適な方法で洗浄・乾燥。中綿までしっかり清潔に。 全て自己責任。洗い方や乾燥時間が不適切だと、生乾きや中綿の偏りの原因に。
洗浄力 専用洗剤と前処理で頑固な汚れやシミに対応。アレルゲンを徹底除去。 家庭用洗剤が主。シミ抜きなどの専門的な処理はできない。
乾燥 大型専用乾燥機で中綿まで完全に乾燥。ふっくら感が蘇る。 中綿まで完全に乾かすのが難しい。生乾きはカビや臭いの原因になる。
手間 ネットで申し込むだけ。運搬不要。 運搬、洗濯、乾燥まで全て自分で行う必要があり、時間がかかる。
料金 1枚あたり5,000円~ 1枚あたり2,000円~3,000円程度
保証 再仕上げ保証や賠償制度がある。 トラブルが起きても自己責任。保証はない。

結論として、安さや手軽さを最優先するならコインランドリーも選択肢になりますが、衛生面や仕上がりの品質、布団へのダメージを考えるなら、プロの布団クリーニングが圧倒的におすすめです。特に、アレルギー対策や、大切な布団のメンテナンスが目的であれば、専門業者に任せるのが賢明です。

赤ちゃんや子どもの布団もクリーニングに出せる?

はい、もちろんです。むしろ、赤ちゃんや小さなお子様が使う布団こそ、定期的なクリーニングが推奨されます。汗やおねしょ、ミルクの吐き戻しなどで汚れやすく、ダニや雑菌も繁殖しやすいため、衛生管理が非常に重要です。

業者を選ぶ際は、しももとクリーニングやきららウォッシュのように、合成洗剤を使わず天然石けんやオーガニックな洗剤で洗ってくれるサービスを選ぶとより安心です。また、他人の布団と混ざらない「個別洗い」に対応している業者を選ぶと、衛生面での心配もありません。

クリーニング後の最適な保管方法は?

長期保管サービスを利用しない場合、戻ってきた布団の保管方法には注意が必要です。

  • ビニール袋から出す: 配送に使われたビニール袋に入れたまま保管すると、湿気がこもりカビや臭いの原因になります。必ず袋から出して、1〜2時間ほど風通しの良い場所で陰干しし、湿気を飛ばしましょう。
  • 通気性の良いケースに入れる: 保管する際は、不織布製の収納ケースなど、通気性の良いものに入れるのがおすすめです。
  • 圧縮袋は避ける: 長期保管に圧縮袋を使うのは避けましょう。羽毛が折れたり潰れたりして、布団本来のふっくら感や保温性が損なわれる原因になります。一時的な収納や引っ越しには便利ですが、長期間の使用はNGです。
  • 湿気の少ない場所に保管: 押し入れの上段など、比較的湿気の少ない場所に保管しましょう。定期的に押し入れの扉を開けて換気することも大切です。

注文後のキャンセルは可能?

キャンセルポリシーは業者によって異なりますが、一般的には「布団の集荷前」であればキャンセル可能な場合が多いです。ただし、キャンセル料が発生することもあります。

布団が集荷され、工場での作業が始まってからのキャンセルは、原則としてできません。申し込み後に予定が変わる可能性がある場合は、注文前に公式サイトでキャンセル規定をよく確認しておくことが重要です。

圧縮袋で布団を送ってもいい?

ほとんどの業者で、圧縮袋に入れて布団を送ることは禁止されています

その理由は、

  • 羽毛や繊維を傷める可能性があるため
  • シワが深くつき、元に戻りにくくなるため
  • 圧縮された状態では、破れや汚れなどの正確な検品ができないため

です。業者から送られてくる専用の発送バッグに入れるか、もし自分で用意する場合でも、圧縮せずに梱包するのがルールです。指示に従わないと、クリーニングを受け付けてもらえなかったり、仕上がりの保証対象外になったりする可能性があるので注意しましょう。