折りたたみマットレスのおすすめ20選|腰痛対策や選び方も解説

折りたたみマットレスのおすすめ、腰痛対策や選び方も解説

睡眠の質は、日中のパフォーマンスや心身の健康に直結する重要な要素です。しかし、都市部の住環境では、ベッドを置くスペースを確保するのが難しい場合も少なくありません。また、来客用の寝具や、手軽に手入れができる寝具を求めている方も多いでしょう。

このような現代の多様なニーズに応えるのが「折りたたみマットレス」です。使わないときはコンパクトに収納でき、部屋のスペースを有効活用できるだけでなく、手入れのしやすさや機能性の高さから、多くの人に選ばれています。

しかし、一口に折りたたみマットレスと言っても、素材や厚さ、硬さ、機能性は多岐にわたります。どれを選べば良いか分からず、購入をためらっている方もいるのではないでしょうか。特に、腰痛に悩む方にとっては、マットレス選びはさらに切実な問題です。

この記事では、折りたたみマットレスの基本的な知識から、メリット・デメリット、そして自身の身体やライフスタイルに合った一枚を見つけるための「失敗しない選び方」まで、網羅的に解説します。さらに、人気メーカーの製品を中心に、おすすめの折りたたみマットレスを20選ご紹介します。

この記事を読めば、あなたにぴったりの折りたたみマットレスが見つかり、より快適で質の高い睡眠を手に入れるための一歩を踏み出せるはずです。

折りたたみマットレスとは?

折りたたみマットレスとは?

折りたたみマットレスとは、その名の通り、複数に折りたたんでコンパクトに収納できるマットレスのことです。一般的には、三つに折りたためる「3つ折りタイプ」が主流ですが、4つ折りや2つ折りタイプも存在します。

従来のベッドマットレスが常設を前提としているのに対し、折りたたみマットレスは「収納」を前提に設計されている点が最大の違いです。これにより、ワンルームマンションのように限られたスペースでも、日中は部屋を広く使い、夜間だけ寝具を敷くといった柔軟な使い方ができます。

また、日本の伝統的な寝具である「敷布団」とも異なります。敷布団は通常、畳や床に敷くためにマットレス(アンダーマットレス)との併用が推奨されることが多いですが、多くの折りたたみマットレスは10cm以上の十分な厚みがあり、単体で使用できるように作られています。これにより、敷布団を用意する必要がなく、寝具の準備や片付けの手間を大幅に削減できます。

折りたたみマットレスが利用される主なシーンは多岐にわたります。

  • 一人暮らしの省スペース活用: ワンルームや1Kなど、居住空間が限られている場合に最適です。日中はソファ代わりにしたり、たたんで部屋の隅に置いたりすることで、生活スペースを最大限に活用できます。
  • 来客用の寝具として: 普段はクローゼットや押入れに収納しておき、急な来客があった際にさっと取り出して使えます。質の高い製品を選べば、お客様にも快適な睡眠を提供できます。
  • 子どもの成長に合わせて: 子ども部屋のスペースを有効に使いたい場合や、成長に合わせて寝具を買い替えたい場合に便利です。
  • 転勤や引っ越しが多い方: ベッドのように大掛かりな家具ではないため、輸送が簡単で、引っ越しの際の負担が少なくなります。
  • 衛生面を重視する方: 簡単に立てかけて干せるため、湿気を逃しやすく、カビ対策が容易です。カバーを外して洗えるモデルも多く、清潔な状態を保ちやすいです。

近年では、単に「折りたためる」という利便性だけでなく、睡眠の質を向上させるための機能性が追求されています。体圧を適切に分散して理想的な寝姿勢をサポートする「高反発」素材や、体に優しくフィットする「低反発」素材、通気性に優れた「ファイバー」素材など、様々な素材が用いられています。さらに、抗菌・防臭・防ダニ加工が施された製品も増えており、健康志向の高まりとともに、折りたたみマットレスはますます高機能化・多様化しています。

このように、折りたたみマットレスは、現代のライフスタイルが抱える「スペース」と「快適な睡眠」という二つの課題を同時に解決する、合理的で高機能な寝具と言えるでしょう。

折りたたみマットレスのメリット

コンパクトに収納できて省スペース、立てかけて湿気を逃がしやすく手入れが簡単、敷布団なしで一枚で使える

折りたたみマットレスは、その利便性と機能性から多くのメリットを提供します。ここでは、特に代表的な3つのメリットを詳しく解説します。これらの利点を理解することで、なぜ多くの人に選ばれているのかが明確になるでしょう。

コンパクトに収納できて省スペース

折りたたみマットレスの最大のメリットは、なんといってもその収納性の高さです。使用しないときは折りたたむことで、体積を3分の1や4分の1にまで小さくできます。

例えば、一般的なシングルサイズのマットレス(幅約100cm×長さ約195cm)を3つ折りにすると、約100cm×65cmのサイズになります。厚みが10cmであれば、奥行きは約30cmに収まるため、クローゼットや押入れの空いたスペースにすっきりと収納できます。これにより、日中は寝具が占めていたスペースを、リビングや趣味の空間として有効活用することが可能です。これは、居住空間が限られがちな日本の住宅事情において、非常に大きな利点と言えます。

据え置きのベッドフレームとマットレスの場合、一度設置すると部屋のレイアウトが固定されてしまい、移動や模様替えも一苦労です。また、ベッド下はホコリが溜まりやすく、掃除がしにくいというデメリットもあります。一方、折りたたみマットレスなら、毎日収納することで部屋をリセットでき、掃除も簡単に行えます。

また、敷布団と比較しても省スペース性に優れている場合があります。敷布団は柔らかいため、たたんでも自立しにくく、押入れの中でかさばりがちです。しかし、適度な硬さを持つウレタン製の折りたたみマットレスは、たたんだ状態で自立させることができる製品も多く、部屋の隅に立てかけておくことも可能です。

このように、空間を最大限に活用したい一人暮らしの方や、来客時だけ寝具を使いたい家庭にとって、折りたたみマットレスの省スペース性は計り知れない価値を持ちます。

立てかけて湿気を逃がしやすく手入れが簡単

睡眠中の快適さと寝具の寿命に大きく関わるのが「湿気対策」です。人は一晩にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われており、この湿気がマットレスの底面に溜まると、カビやダニが繁殖する原因となります。

ベッドマットレスの場合、重くて大きいため、定期的に立てかけて乾燥させるのは非常に重労働です。特に女性や高齢者にとっては、一人で持ち上げるのは困難でしょう。その点、折りたたみマットレスは軽量な製品が多く、簡単に持ち上げてM字型に自立させ、室内に干すことができます

窓を開けて風を通すだけで、マットレスの表裏、特に湿気がこもりやすい底面まで効率的に乾燥させることが可能です。特別な手入れをしなくても、毎朝起きてたたむ、あるいは立てかけるという習慣をつけるだけで、カビの発生リスクを大幅に低減できます。天日干しが推奨されていないウレタン素材でも、風通しの良い室内で陰干しすれば十分です。

この手入れの簡単さは、衛生面を重視する方や、忙しくて寝具の手入れに時間をかけられない方にとって大きなメリットです。清潔な睡眠環境を楽に維持できることは、アレルギー対策の観点からも重要と言えます。手間をかけずに寝具を長持ちさせ、健康的な睡眠を維持できる。これが折りたたみマットレスが持つ、もう一つの大きな強みです.

敷布団なしで一枚で使える

従来、床や畳の上で寝る場合、「マットレス(体を支えるもの)+敷布団(寝心地を調整するもの)」という組み合わせが一般的でした。しかし、最近の折りたたみマットレスは、十分な厚みと優れた体圧分散性を備えており、一枚だけで快適な寝心地を実現できる製品が主流になっています。

特に厚さが10cm以上あるモデルは、底付き感(寝たときに体の一部が床に当たる感覚)がなく、体重をしっかりと支えてくれます。高反発ウレタンやポケットコイルなど、ベッドマットレスにも使われるような高品質な素材が採用されており、敷布団を重ねなくても理想的な寝姿勢を保つことが可能です。

これにより、以下のようなメリットが生まれます。

  • 手間と時間の削減: 毎日の布団の上げ下ろしが、マットレス一枚をたたむだけで済みます。準備と片付けの手間が半分以下になり、朝の忙しい時間を有効に使えます。
  • コスト削減: 敷布団を別途購入する必要がないため、初期費用を抑えることができます。
  • 収納スペースの削減: 収納する寝具が一つ減るため、クローゼTットや押入れのスペースをさらに節約できます。

もちろん、より柔らかい寝心地を好む方や、冬場の保温性を高めたい方は、薄手のベッドパッドや敷きパッドを併用することで、寝心地を自由にカスタマイズできます。しかし、基本的には「これ一枚で完結する」という手軽さが、折りたたみマットレスの大きな魅力です。ミニマリスト的なライフスタイルを目指す方にも最適な選択肢と言えるでしょう。

折りたたみマットレスのデメリット

多くのメリットがある一方で、折りたたみマットレスにはいくつかのデメリットも存在します。購入後に後悔しないためには、これらの注意点を事前に理解し、対策を講じることが重要です。

折り目が体に当たって気になる場合がある

折りたたみマットレスの構造上、最も懸念されるのが「折り目」部分の寝心地への影響です。マットレスが分割されているため、その繋ぎ目に体の一部、特に腰や背中が当たると、違和感や硬さを感じることがあります。

この折り目部分のウレタンが他の部分より早くへたってしまい、段差が生まれることも少なくありません。敏感な人にとっては、このわずかな段差が気になってしまい、熟睡を妨げる原因になる可能性があります。特に、寝返りを打った際に折り目に体がはまるような感覚を覚える人もいます。

【対策】
このデメリットを回避・軽減するためには、いくつかの方法があります。

  1. 折り目の加工が工夫された製品を選ぶ: メーカーによっては、折り目部分のウレタンの密度を変えたり、切れ込みを浅くしたりすることで、段差を感じにくくする工夫を凝らしています。製品説明やレビューで、折り目の処理について確認してみましょう。
  2. 2つ折りタイプを検討する: 3つ折りや4つ折りに比べて折り目の数が少ない2つ折りタイプは、体に当たる可能性のある箇所が中央の1箇所のみです。寝心地を優先する場合は、収納スペースとの兼ね合いを考えながら2つ折りタイプを選択するのも一つの手です。
  3. ベッドパッドや敷きパッドを併用する: マットレスの上に一枚厚手のベッドパッドや敷きパッドを敷くことで、折り目の段差を効果的に和らげることができます。これにより、体への当たりが柔らかくなり、寝心地が大きく改善されます。トッパーと呼ばれる薄型のマットレスを重ねるのも有効です。

折り目の問題は、製品の品質や個人の感覚によって大きく左右されるため、可能であれば店舗で実際に寝てみて、違和感がないかを確認するのが最も確実な方法です。

素材によってはへたりやすい

折りたたみマットレスの寿命を左右する最大の要因は「へたり」です。へたりとは、長期間の使用によってマットレスの特定の部分(特に体重がかかる腰回り)が凹んでしまい、元に戻らなくなる現象を指します。

へたったマットレスを使い続けると、以下のような問題が発生します。

  • 寝姿勢の悪化: 本来体を支えるべき部分が沈み込むため、理想的な寝姿勢が崩れ、腰や背中に負担がかかります。これが腰痛の悪化に繋がることも少なくありません。
  • 寝心地の低下: 体圧分散性が損なわれ、底付き感を感じたり、寝返りがしにくくなったりします。
  • 見た目の問題: マットレスが変形し、見た目にも古びた印象を与えます。

特に、密度が低い安価なウレタンフォームを使用した製品は、へたりやすい傾向にあります。購入時は快適に感じても、1〜2年で腰の部分だけが大きく凹んでしまうケースも見受けられます。折りたたみマットレスは、構造上、折りたたむという動作が加わるため、据え置きタイプよりも素材の耐久性がより重要になります。

【対策】
長期的に快適な睡眠を維持するためには、購入時にマットレスの耐久性を示す指標を必ず確認することが不可欠です。

  1. 密度(D)を確認する: ウレタンフォームの耐久性は、その密度(単位:D、kg/m³)に大きく比例します。一般的に30D以上のものが高耐久とされ、長持ちしやすいです。安価な製品にはこの密度が記載されていないことも多いですが、品質に自信のあるメーカーは必ず明記しています。
  2. 復元率(%)を確認する: 復元率は、マットレスを繰り返し圧縮した後に、どれだけ元の厚さに戻るかを示す数値です。JIS(日本産業規格)では、8万回の圧縮試験後の復元率が指標とされています。96%以上の高い復元率を誇る製品は、へたりにくく高品質であると言えます。
  3. 高耐久な素材を選ぶ: ウレタンの中でも高密度のものや、素材自体の耐久性が高いポケットコイル、ファイバー素材などを選ぶことで、へたりのリスクを軽減できます。

初期費用が多少高くなったとしても、耐久性の高い製品を選ぶことが、結果的に買い替えの頻度を減らし、長期的なコストパフォーマンスと快適な睡眠に繋がります。

失敗しない折りたたみマットレスの選び方7つのポイント

厚さは底付き感のない10cm以上を選ぶ、寝心地を左右する素材で選ぶ、耐久性は復元率と密度で確認する、収納のしやすさは折りたたみタイプで選ぶ、清潔に保てる機能性をチェックする、使う人や部屋の広さに合ったサイズを選ぶ、腰痛が気になる人は高反発タイプがおすすめ

自分に合った最高の折りたたみマットレスを見つけるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。ここでは、購入前にチェックすべき7つのポイントを詳しく解説します。これらを参考に、あなたの身体とライフスタイルに最適な一枚を選びましょう。

① 厚さは底付き感のない10cm以上を選ぶ

マットレス選びで最も基本的ながら重要なのが「厚さ」です。厚さが足りないと、体重でマットレスが沈み込み、床やベッドフレームに体の一部が当たる「底付き感」が生じます。これでは快適な睡眠は得られず、体を痛める原因にもなりかねません。

床に直接敷いて一枚で使う場合、厚さは最低でも10cm以上のものを選びましょう。10cmの厚みがあれば、ほとんどの人の体重をしっかりと支え、体圧を適切に分散させることができます。特に体重が重い方や、横向きで寝ることが多い方は、肩や腰が沈み込みやすいため、12cm~15cm程度のさらに厚いタイプを検討するのがおすすめです。

ただし、厚くなればなるほど重量が増し、折りたたんだ際にかさばるという側面もあります。収納スペースや持ち運びのしやすさも考慮して、最適な厚さを選びましょう。

厚さの目安 特徴と用途
~5cm 薄手で軽量。単体での使用には不向きで、既存のマットレスや敷布団の上に重ねて寝心地を改善する「マットレストッパー」としての使用が主。
6cm~9cm 軽量で扱いやすいが、体重が重い人や大柄な人は底付き感を感じる可能性あり。体重が軽い人や、来客用など使用頻度が低い場合に適している。
10cm~14cm 一枚で使う場合の標準的な厚さ。底付き感がなく、十分な体圧分散性と寝心地を両立。最も製品数が多く、選択肢が豊富。
15cm以上 ベッドマットレスに近い、非常にしっかりとした寝心地。耐久性も高い傾向にあるが、重くて収納しにくいため、頻繁に上げ下ろしする人には不向きな場合も。

② 寝心地を左右する素材で選ぶ

マットレスの寝心地や機能性は、使われている「素材」によって大きく変わります。それぞれの素材にメリット・デメリットがあるため、自分の好みや悩みに合わせて選ぶことが重要です。

素材の種類 メリット デメリット こんな人におすすめ
高反発ウレタン 寝返りがしやすい、腰が沈み込まず寝姿勢を保ちやすい、耐久性が高い 硬めの寝心地が合わない人もいる、通気性はファイバーに劣る 腰痛持ちの人、寝返りが多い人、しっかりした寝心地が好きな人
低反発ウレタン 体へのフィット感が高い、体圧分散性に優れる、包み込まれるような寝心地 寝返りがしにくい、夏場は蒸れやすい、へたりやすい製品がある 横向き寝が多い人、体の凹凸が大きい人、柔らかい寝心地が好きな人
ファイバー 通気性が抜群に良い、シャワーなどで丸洗いできる、衛生的でダニがつきにくい ウレタンに比べると体圧分散性やフィット感は劣る場合がある、製品によってはきしみ音がする 汗かきの人、アレルギーが気になる人、衛生面を最優先したい人
コイル ベッドに近い本格的な寝心地、耐久性が非常に高い、通気性が良い(ウレタン比較) 重くて収納が大変、処分が難しい、価格が高めになる傾向 寝心地を最優先したい人、長期間使いたい人、ベッドからの買い替えの人

高反発ウレタン|寝返りがしやすく腰痛対策におすすめ

高反発ウレタンは、体を押し返す力(反発力)が強いのが特徴です。体が沈み込みすぎないため、寝返りを打つ際に余計な力が必要なく、スムーズに姿勢を変えられます。人は一晩に20〜30回寝返りをすると言われており、この寝返りには体にかかる負担を分散させ、血行を促進する重要な役割があります。

また、腰のような重い部分が過度に沈まないため、背骨が自然なS字カーブを保ちやすくなります。これは、立っている時と同じ理想的な寝姿勢であり、腰への負担を軽減するため、腰痛に悩む方に特におすすめの素材です。硬さの指標である「N(ニュートン)」値も確認し、100N以上のものを選ぶと良いでしょう。

低反発ウレタン|体にフィットしやすく体圧分散性に優れる

低反発ウレタンは、手で押すとゆっくりと沈み込み、じんわりと元に戻る性質を持っています。この特性により、体の凹凸に合わせてマットレスが形を変え、隙間なくフィットします。これにより、体の一部分に圧力が集中するのを防ぎ、優れた体圧分散性を発揮します。

包み込まれるような柔らかい寝心地は、特に横向きで寝る方にとって、肩や腰への圧迫感を和らげてくれます。ただし、体が沈み込むため、人によっては寝返りがしにくいと感じたり、夏場に熱がこもって蒸れやすいと感じたりする場合があります。

ファイバー|通気性が高く丸洗いできて衛生的

ファイバー素材は、ポリエチレンなどの樹脂をラーメンのように絡み合わせた構造をしています。内部がほぼ空気の層でできているため、通気性は他の素材と比べて群を抜いています。湿気がこもりにくく、カビやダニの発生を抑制します。

最大の特徴は、カバーだけでなく中材(ファイバー)そのものをシャワーなどで丸洗いできる点です。汗や汚れが気になった時にいつでも清潔にできるため、汗をかきやすい子どもや、アレルギー体質の方に最適です。寝心地は硬めのものが多く、しっかりとしたサポート感があります。

コイル(ボンネル・ポケット)|ベッドに近い寝心地で耐久性が高い

ベッドマットレスの主流であるコイル(スプリング)を使用した折りたたみタイプもあります。コイルには、連結されたスプリングが「面」で体を支える「ボンネルコイル」と、独立したスプリングが「点」で支える「ポケットコイル」の2種類があります。

  • ボンネルコイル: 硬めでしっかりとした寝心地。通気性と耐久性に優れます。
  • ポケットコイル: 体のラインに沿ってフィットし、体圧分散性が高い。横揺れが少ないのも特徴です。

コイルマットレスは耐久性が非常に高く、へたりにくいため、長期間にわたって安定した寝心地を維持できます。ただし、金属スプリングを使用しているため重く、頻繁に収納するには労力が必要です。寝心地を最優先し、ベッドからの移行を考えている方におすすめです。

③ 耐久性は復元率と密度で確認する

マットレスは安い買い物ではないため、できるだけ長く使いたいものです。その寿命を判断する上で重要な指標が「復元率」と「密度」です。

  • 復元率(%): マットレスのへたりにくさを示す指標です。JIS規格に基づき、厚さの50%を8万回繰り返し圧縮し、どれだけ元の厚さに戻るかを測定します。復元率96%以上が高品質なマットレスの一つの基準とされています。この数値が高いほど、長期間使っても形が崩れにくいと言えます。
  • 密度(D): ウレタンフォームの品質を示す指標で、1立法メートルあたりのウレタンの重さ(kg/m³)を表します。密度が高いほど、ウレタンがぎっしり詰まっていることを意味し、耐久性が高くへたりにくいです。一般的に30D以上であれば十分な耐久性があり、40D以上になると高級マットレスに使用されるレベルとなります。

これらの数値は、品質に自信のあるメーカーほど公式サイトや製品仕様に明記しています。購入前には必ず確認し、長期的なコストパフォーマンスを考えた選択をしましょう。

④ 収納のしやすさは折りたたみタイプで選ぶ

折りたたみマットレスは、その折りたたみ方によっていくつかのタイプに分かれます。それぞれの特徴を理解し、自分の使い方や収納スペースに合ったものを選びましょう。

3つ折りタイプ|最も一般的で収納しやすい

市場で最も多く見られるのがこの3つ折りタイプです。M字型に立てて自立させることができ、室内での陰干しが非常にしやすいのが最大のメリットです。収納時も比較的コンパクトに収まり、押入れやクローゼットにも入れやすいです。ただし、構造上、体の中心が乗る中央部分に最も負荷がかかり、へたりやすい傾向があります。定期的にマットレスの頭側と足側を入れ替える「ローテーション」を行うことで、長持ちさせることができます。

4つ折りタイプ|よりコンパクトになる

3つ折りよりもさらに一段階多く折りたためるタイプです。折りたたんだ際のサイズが最も小さくなるため、クローゼットのちょっとした隙間や、車のトランクにも積み込みやすいです。収納スペースが極端に限られている場合や、持ち運びを重視する場合におすすめです。デメリットとしては、折り目の数が多くなるため、人によっては寝心地に影響を感じる可能性があります。

2つ折りタイプ|折り目が少なく寝心地が良い

マットレスの中央部分で二つに折りたたむタイプです。折り目が腰や背中に当たりにくいため、寝心地を重視する方に最適です。一枚ものに近い感覚で眠ることができます。しかし、折りたたんでも長さが半分にしかならないため、収納時にはかなりのスペースを必要とします。クローゼットや押入れに十分な広さがあるか、事前に確認が必要です。

⑤ 清潔に保てる機能性をチェックする

毎日肌に触れるマットレスは、常に清潔に保ちたいものです。衛生面をサポートする機能性も、選ぶ際の重要なポイントになります。

カバーが取り外せて洗濯できるか

寝汗や皮脂は、カバーを通してマットレスに蓄積していきます。カバーが簡単に取り外せて、家庭の洗濯機で丸洗いできるかどうかは、衛生管理の基本です。カバーの着脱がしやすいように、ファスナーがL字型やU字型に大きく開くタイプを選ぶと、お手入れのストレスが軽減されます。

抗菌・防臭・防ダニ加工がされているか

湿気がこもりやすいマットレスは、菌やダニの温床になりがちです。特にアレルギー体質の方や、小さなお子さんがいる家庭では、カバーや中材に抗菌・防臭・防ダニ加工が施されているかをチェックしましょう。これらの加工が施されていると、臭いの発生を抑え、アレルゲンとなるダニの繁殖を防ぐ効果が期待できます。

⑥ 使う人や部屋の広さに合ったサイズを選ぶ

マットレスは、使う人の体格や寝相、部屋の広さに合わせて適切なサイズを選ぶ必要があります。一般的なサイズと特徴は以下の通りです。

サイズ種類 幅×長さ(目安) 特徴・おすすめな人
セミシングル 約80~90cm × 195cm 最もコンパクト。小柄な女性や子ども向け。部屋のスペースを最大限に確保したい場合に。
シングル 約97~100cm × 195cm 一人用の標準サイズ。製品数が最も多く、選択肢が豊富。一般的な体格の大人一人なら十分な広さ。
セミダブル 約120cm × 195cm 一人でゆったりと寝たい方向け。大柄な方や寝返りが多い方でも安心。二人で使うには少し窮屈。
ダブル 約140cm × 195cm 二人用の標準サイズ。大人二人が寝るのに十分な広さ。部屋にかなりのスペースが必要。

購入前には、マットレスを広げた状態のサイズだけでなく、折りたたんだ状態のサイズも確認し、収納予定のスペースに収まるかもしっかりと計測しておきましょう。

⑦ 腰痛が気になる人は高反発タイプがおすすめ

腰痛に悩む方にとって、マットレス選びは健康を左右する重要な決断です。腰痛対策として一般的に推奨されるのは、高反発タイプのマットレスです。

その理由は、高反発マットレスが持つ「体をしっかりと支える力」にあります。柔らかすぎる低反発マットレスでは、最も重い腰部分が深く沈み込み、背骨が「くの字」に曲がってしまいます。この不自然な姿勢が、睡眠中に腰周辺の筋肉に負担をかけ続け、痛みを悪化させる原因となります。

一方、高反発マットレスは、沈み込んだ体を押し返す力が働くため、腰が過度に落ち込むのを防ぎ、背骨をまっすぐに近い、自然なS字カーブに保ってくれます。これが理想的な寝姿勢であり、腰への負担を最小限に抑えることができるのです。

ただし、「硬ければ硬いほど良い」というわけではありません。硬すぎると、腰とマットレスの間に隙間ができてしまい、お尻や肩甲骨など体の出っ張った部分だけで体重を支えることになり、かえって血行不良や新たな痛みを引き起こす可能性があります。

重要なのは、「適度な硬さ」と「優れた体圧分散性」を両立していることです。体をしっかり支えつつも、体の凹凸には優しくフィットし、圧力を一点に集中させないマットレスが理想です。硬さの指標であるニュートン(N)値を参考にするなら、100N~200N程度が腰痛持ちの方には適度な範囲とされています。最終的には個人の体格や好みにもよるため、可能であれば実際に試してみることをおすすめします。

【2024年版】折りたたみマットレスのおすすめ人気ランキング20選

ここからは、選び方のポイントを踏まえ、現在市場で人気のある折りたたみマットレスを20製品ご紹介します。各製品の特徴やスペックを比較し、あなたに最適な一枚を見つけるための参考にしてください。

(※本ランキングは各社公式サイトの情報やECサイトの売れ筋を参考に独自に作成したものであり、順位が製品の優劣を決定づけるものではありません。)

① GOKUMIN|高反発マットレス

コスパと品質を両立した、初めての高反発マットレスに最適な一枚。
ECサイトを中心に絶大な人気を誇る寝具ブランドGOKUMIN。このマットレスは、高密度(32D)かつ高反発(180N)のウレタンを使用し、しっかりとした寝心地と優れた耐久性を実現しています。カバーは取り外して洗濯可能で、抗菌・防臭加工も施されており衛生的。品質の高さに対して価格が手頃なため、コストパフォーマンスを重視する方に特におすすめです。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 高反発ウレタンフォーム
硬さ 180N(かため)
密度 32D
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 抗菌・防臭加工

参照:GOKUMIN公式サイト

② アイリスオーヤマ|エアリーマットレス

圧倒的な通気性と丸洗い可能な清潔さが魅力のファイバーマットレス。
家電メーカーとして有名なアイリスオーヤマが開発した「エアリー」シリーズ。独自開発の3次元スプリング構造体「エアロキューブ®」を採用し、抜群の通気性を誇ります。中材ごとシャワーで丸洗いできるため、汗かきの方やアレルギーが気になる方に最適。高反発で寝返りもスムーズです。

スペック項目 内容
厚さ 5cm / 9cmなど
素材 指定外繊維(ポリエーテルエステル系繊維)
硬さ 高反発
復元率 96%
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能(中材も水洗い可)
機能性 抗菌防臭・制菌加工

参照:アイリスオーヤマ公式通販サイト「アイリスプラザ」

③ 西川|Afit(アフィット)

老舗寝具メーカー西川が作る、体を点で支える三つ折りマットレス。
「眠りのプロ」西川が手掛ける、エントリーモデル「Afit」。ウレタン表面の凹凸(プロファイル)加工により、体を点で支え、体圧をバランスよく分散します。8cmと10cmの厚さがあり、硬さも選べるため、自分に合った寝心地を見つけやすいのが特徴。品質と信頼性を求める方におすすめです。

スペック項目 内容
厚さ 8cm / 10cm
素材 ウレタンフォーム
硬さ レギュラー / ハード
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 抗菌加工(側地)

参照:西川公式サイト

④ タンスのゲン|男のマットレス

消臭効果のある竹炭を配合した、男性向けのパワフルな高反発マットレス。
「もっと寝るのが楽しみになる」をコンセプトに、コスパの良い寝具を開発するタンスのゲンの人気商品。高反発ウレタンに消臭効果のある竹炭を練り込み、気になるニオイを軽減します。220Nという超硬めの設定で、大柄な男性の体もしっかりと支えます。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 高反発ウレタンフォーム(竹炭配合)
硬さ 220N(超かため)
密度 30D
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 消臭加工(竹炭)、吸湿・調湿効果

参照:タンスのゲン本店サイト

⑤ エムリリー|優反発マットレス

低反発のフィット感と高反発の支持力を両立した「優反発フォーム」。
マンチェスター・ユナイテッドの公式寝具パートナーとしても知られるエムリリー。独自の「優反発®」素材は、低反発のように体にフィットしながらも、高反発のように素早く体を押し上げ、寝返りをサポートします。理想的な寝姿勢を追求したい方におすすめです。

スペック項目 内容
厚さ 8cm / 11cm
素材 優反発フォーム、高反発ウレタン
硬さ 優反発(柔らかめ)
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 OEKO-TEX認証、CertiPUR-US認証

参照:MLILY(エムリリー)公式サイト

⑥ マニフレックス|メッシュ・ウィング

世界的な寝具ブランドが誇る、高反発のロングセラー三つ折りモデル。
イタリア発祥のマニフレックスを代表する三つ折りマットレス。芯材の「エリオセル®」は、体を面で支えることで理想的な寝姿勢を保ち、10年の長期保証がつくほどの高い耐久性を誇ります。側地は通気性の良いメッシュ素材で、一年中快適。本物志向の方に。

スペック項目 内容
厚さ 11cm
素材 エリオセル®(高反発フォーム)
硬さ 170N(かため)
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能(側地)
機能性 長期10年保証、OEKO-TEX認証

参照:マニフレックス公式サイト

⑦ 無印良品|脚付マットレス・高密度ポケットコイル

シンプルで高品質。折りたたみではないが、省スペース性に優れた選択肢。
厳密には折りたたみマットレスではありませんが、そのシンプルな構造と省スペース性から人気の製品。高密度なポケットコイルが体の凹凸に合わせて細かく支え、快適な寝心地を提供します。別売りの脚を外せばローベッドのようにも使え、ライフスタイルの変化に対応できます。

スペック項目 内容
厚さ 約26cm(本体)
素材 高密度ポケットコイル
硬さ
折りたたみ 不可(分割可能モデルあり)
カバー洗濯 別売りカバーは可能
機能性

参照:無印良品公式サイト

⑧ ニトリ|抗菌防臭 硬さ普通3つ折りマットレス

お値段以上の品質。実店舗で試せる安心感が魅力。
家具・インテリア大手ニトリのベーシックな3つ折りマットレス。11cmの十分な厚みがあり、硬さも「ふつう」で万人受けする寝心地です。カバーには抗菌防臭加工が施されています。全国の店舗で実物に触れて試せるのが最大のメリットです。

スペック項目 内容
厚さ 11cm
素材 ウレタンフォーム
硬さ ふつう
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能(外側生地)
機能性 抗菌防臭加工

参照:ニトリ公式通販 ニトリネット

⑨ モットン|高反発マットレス

腰痛対策に特化して開発された、日本人のための高反発マットレス。
腰の悩みを抱える人のために、日本人の体格や生活習慣を研究して作られた製品。反発力で自然な寝返りをサポートし、体圧を均等に分散させることで腰への負担を軽減します。90日間の返金保証があり、自宅でじっくり試せるのも安心です。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 高反発ウレタンフォーム「ナノスリー」
硬さ 140N / 170N / 280N(選択可)
復元率 96%
折りたたみ 3つ折りタイプあり
カバー洗濯 可能
機能性 防ダニ・抗菌効果(外カバー)、90日間返金保証

参照:モットンジャパン公式サイト

⑩ 雲のやすらぎプレミアム|マットレス

まるで雲の上のような寝心地。5層構造の極厚マットレス。
厚さ17cmという、折りたたみマットレスとしては異例のボリューム感が特徴。高反発と低反発の素材を組み合わせた5層構造で、体圧を極限まで分散し、包み込まれるような寝心地を実現します。リバーシブル仕様で季節に合わせて使い分けも可能。

スペック項目 内容
厚さ 17cm
素材 高反発スプリングマット、凹凸アルファマットなど
硬さ
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 抗菌・防ダニ加工、100日間返金保証

参照:一番星オンラインショップ

⑪ Dormeo|三つ折り敷きふとん

西川が販売するイタリア製マットレス。2層構造で快適な寝心地。
芯材には、体圧分散に優れた「エコセル」と、通気性の良い「オープンセル構造」の2層構造を採用。しっかり体を支えながらも、蒸れにくいのが特徴です。サニタイズ加工により、バクテリアの発育を抑え、清潔さを保ちます。

スペック項目 内容
厚さ 9cm
素材 ウレタンフォーム(エコセル)
硬さ 2層構造(レギュラー/ハード)
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 サニタイズ加工、OEKO-TEX認証

参照:Dormeo公式サイト

⑫ 源ベッド|国産ポケットコイルマットレス

ベッド専門店の技術が詰まった、本格的な寝心地の三つ折りコイルマットレス。
広島の老舗ベッドメーカーが作る、国産の三つ折りポケットコイルマットレス。独立したコイルが点で体を支え、理想的な寝姿勢をサポートします。コイルマットレスでありながら三つ折りにできる利便性と、専門メーカーならではの品質が魅力です。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 ポケットコイル、ウレタンフォーム
硬さ
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯
機能性 国産

参照:源ベッド公式サイト

⑬ ZINUS|低反発マットレス

世界中で愛される高コスパブランド。緑茶成分配合で爽やか。
アメリカ発の家具・寝具ブランドZINUS。このマットレスは、フィット感の高い低反発メモリーフォームに、緑茶成分と活性炭を配合し、消臭・抗菌効果をプラス。包み込まれるような寝心地と清潔さを両立しています。品質に対して価格が非常に手頃なのも人気の理由です。

スペック項目 内容
厚さ 10cm / 15cmなど
素材 低反発メモリーフォーム、高密度フォーム
硬さ やわらかめ
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 緑茶成分・活性炭配合、CertiPUR-US認証

参照:ZINUS JAPAN公式サイト

⑭ Sweetnight|高反発マットレス

硬さの違うリバーシブル仕様で、好みの寝心地を選べる。
片面は硬め(210N)、もう片面は普通(180N)と、好みに合わせて寝心地を選べるリバーシブル仕様が特徴の高反発マットレス。高密度(30D)ウレタンを使用し、耐久性も十分。竹炭配合で消臭効果も期待できます。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 高反発ウレタンフォーム(竹炭配合)
硬さ リバーシブル(180N/210N)
密度 30D
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 リバーシブル、竹炭配合

参照:Sweetnight公式サイト

⑮ Avenco|ポケットコイルマットレス

持ち運びも可能な三つ折りポケットコイル。ベッドからの移行に。
ZINUSと並び、ECサイトで人気の寝具ブランドAvenco。三つ折りにできるポケットコイルマットレスで、コイルの優れた体圧分散性と、折りたたみの利便性を両立しています。厚さ20cm以上のモデルもあり、ベッドと遜色ない寝心地を求める方におすすめです。

スペック項目 内容
厚さ 20cm / 25cmなど
素材 ポケットコイル、ウレタンフォーム
硬さ ふつう
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 CertiPUR-US認証、OEKO-TEX認証

参照:Avenco公式サイト

⑯ INOAC|カラーフォーム

ウレタンのプロが作る、色で硬さがわかる高機能マットレス。
ウレタン素材のパイオニアであるイノアックコーポレーションが手掛ける寝具ブランド。硬さの異なるウレタンを部位ごとに配置し、理想的な寝姿勢をサポートします。医療や介護の現場で培われた技術が生かされています。

スペック項目 内容
厚さ 9cm
素材 ウレタンフォーム
硬さ 部位別硬度調整
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 部位別硬度調整、通気孔加工

参照:イノアックリビング公式サイト

⑰ RAKURA|体圧分散マットレス

西川の健康サポートマットレス。凹凸構造で血行を妨げにくい。
西川の健康マットレスシリーズ「RAKURA」。ウレタンの凹凸構造が体を点で支え、体圧を放射状に分散させることで、体への負担を軽減します。寝返りもスムーズで、長時間寝ても疲れにくいのが特徴です。

スペック項目 内容
厚さ 9cm
素材 ウレタンフォーム
硬さ 160N
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 抗菌防臭加工(側地)、防ダニ加工(側地)

参照:西川公式サイト

⑱ フランスベッド|フォールドエアー

日本のベッドトップブランドが作る、スプリングマットレス。
国産ベッドメーカーの雄、フランスベッドが開発した折りたたみ可能なスプリングマットレス。高密度連続スプリング「R-one」を採用し、優れた耐久性と通気性を実現。ベッドの寝心地を省スペースで手に入れたい方に。

スペック項目 内容
厚さ 11cm
素材 高密度連続スプリング® R-one
硬さ
折りたたみ 2つ折り
カバー洗濯
機能性 国産、防ダニ・抗菌防臭加工

参照:フランスベッド公式サイト

⑲ アキレス|俺の為のマットレス

男性の睡眠を科学した、硬めのしっかりサポートタイプ。
ウレタンメーカーのアキレスが、男性の体を考えて開発したマットレス。頭・腰・脚の部分で硬さを変えた3ゾーン構造で、特に沈み込みやすい腰部分をしっかりとサポート。消臭加工も施されています。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 ウレタンフォーム
硬さ 3ゾーン構造(かため)
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 消臭加工(中材)、吸放湿性

参照:アキレスウェブショップ

⑳ Bedsure|高反発マットレス

デザイン性と機能性を両立。リバーシブルで一年中快適。
シンプルで洗練されたデザインが人気のBedsure。片面は接触冷感生地、もう片面はニット生地のリバーシブル仕様で、季節を問わず快適な睡眠をサポートします。高反発ウレタンで寝返りもスムーズ。

スペック項目 内容
厚さ 10cm
素材 高反発ウレタンフォーム
硬さ 150N
折りたたみ 3つ折り
カバー洗濯 可能
機能性 リバーシブルカバー(接触冷感/ニット)

参照:Bedsure-JP公式サイト

折りたたみマットレスの人気メーカー

ニトリ、無印良品、アイリスオーヤマ、GOKUMIN、西川(nishikawa)

数ある寝具メーカーの中でも、特に折りたたみマットレスの分野で人気と実績のあるメーカーを5社ピックアップしてご紹介します。各メーカーの特徴を知ることで、製品選びの視野がさらに広がります。

ニトリ

「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズで知られる、日本を代表する家具・インテリア用品店です。ニトリの最大の強みは、圧倒的な商品ラインナップと、手に取りやすい価格設定にあります。折りたたみマットレスも、シンプルなウレタンタイプから、接触冷感(Nクール)機能を備えた高機能タイプまで、多様なニーズに応える製品が揃っています。

全国に展開する実店舗で、実際に製品の硬さや厚さ、折りたたんだ際のサイズ感などを直接確認できる点は、オンラインでの購入に不安を感じる方にとって大きなメリットです。初めて折りたたみマットレスを購入する方や、手頃な価格で基本的な性能を満たす製品を探している方にとって、まずチェックすべきメーカーと言えるでしょう。
参照:ニトリ公式通販 ニトリネット

無印良品

「しるしの無い良い品」をコンセプトに、シンプルで機能的な生活雑貨や家具を提供するブランドです。無印良品の寝具は、どんな部屋にも馴染む、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴です。素材の良さや使い心地にこだわりながらも、華美な装飾はありません。

折りたたみ専用のマットレスは少ないものの、「脚付マットレス」シリーズは、脚を取り外してロータイプのマットレスとして使用でき、そのシンプルさから省スペースな寝具として人気があります。部屋全体のインテリアに統一感を持たせたい方や、無印良品が持つ独特の世界観、思想に共感するファンから強く支持されています。
参照:無印良品公式サイト

アイリスオーヤマ

生活用品から家電まで、幅広い製品を開発・販売するメーカーです。アイリスオーヤマは、ユーザーの「不満」を解消する「なるほど」と思わせるアイデア商品を得意としています。寝具の分野では、特に「エアリー」シリーズが代名詞となっています。

「エアリー」に使われている独自素材「エアロキューブ®」は、抜群の通気性と、中材ごと水洗いできるという画期的なメンテナンス性を実現しました。湿気やダニ、アレルギーを気にするユーザーの悩みに正面から応えたこの製品は、折りたたみマットレス市場に新たな選択肢を提示しました。機能性とコストパフォーマンスのバランスに優れ、衛生面を最優先に考える方に最適なメーカーです。
参照:アイリスオーヤマ公式通販サイト「アイリスプラザ」

GOKUMIN

店舗を持たず、ECサイトを中心に急成長を遂げた寝具のD2C(Direct to Consumer)ブランドです。GOKUMINの特徴は、高品質な素材を使いながらも、流通コストを削減することで実現したリーズナブルな価格設定にあります。

高密度・高反発のウレタンフォームを使用したマットレスは、耐久性と寝心地の良さから多くの高評価レビューを獲得しています。製品ラインナップも豊富で、硬さや機能が異なる様々なモデルから、自分にぴったりの一枚を選ぶことができます。「良いものを、賢く手に入れたい」と考える、情報感度の高いユーザー層から絶大な支持を集めています。
参照:GOKUMIN公式サイト

西川(nishikawa)

1566年創業という450年以上の歴史を持つ、日本の老舗寝具メーカーです。長年にわたって培われた睡眠科学の研究と技術力に基づき、高品質で高機能な寝具を開発し続けています。多くのトップアスリートが西川のマットレスを愛用していることからも、その品質の高さと信頼性がうかがえます。

折りたたみマットレスにおいても、「Afit」「RAKURA」「&Free」など、体圧分散性や寝姿勢保持に優れた様々なシリーズを展開しています。価格帯は比較的高めですが、それに見合うだけの快適な睡眠と安心感を提供してくれます。睡眠の質をとことん追求したい方や、信頼できるブランドの製品を長く使いたいと考える方にとって、最も有力な選択肢の一つとなるでしょう。
参照:西川公式サイト

折りたたみマットレスに関するよくある質問

折りたたみマットレスは床に直置きしても大丈夫?カビ対策は?、敷布団なしで使えますか?、寿命はどのくらい?買い替えのサインは?、毎日たたんだ方が良いですか?、処分するときの捨て方は?

ここでは、折りたたみマットレスの購入を検討している方や、すでに使用している方が抱きがちな疑問について、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

折りたたみマットレスは床に直置きしても大丈夫?カビ対策は?

回答:はい、直置きは可能ですが、カビ対策が必須です。

ほとんどの折りたたみマットレスは、床やフローリングに直接敷いて使用することを想定して作られています。しかし、床との間には隙間がなく、寝汗による湿気が逃げにくいため、敷きっぱなしにすると高確率でカビが発生してしまいます。

カビを防ぐためには、以下の対策を徹底しましょう。

  1. 毎日たたむ、または立てかける: これが最も効果的で基本的な対策です。起きた後にマットレスを折りたたむか、M字型に立てかけて風を通すことで、底面に溜まった湿気を乾燥させることができます。
  2. 除湿シートやすのこを活用する: 毎日の上げ下ろしが難しい場合は、マットレスの下に除湿シートやすのこを敷くことを強くおすすめします。これにより、床とマットレスの間に空気の通り道ができ、湿気が溜まるのを防ぎます。
  3. 定期的な陰干し: 週に1回程度、風通しの良い室内で1〜2時間ほど立てかけておくと、より効果的に湿気を飛ばすことができます。
  4. 通気性の良い素材を選ぶ: アイリスオーヤマの「エアリー」のようなファイバー素材は、構造上、通気性が非常に高いため、カビのリスクを大幅に低減できます。

敷布団なしで使えますか?

回答:はい、厚さが10cm以上あるモデルであれば、一枚で快適に使用できます。

現在の折りたたみマットレスの多くは、単体で使用することを前提に設計されています。特に厚さが10cm以上あれば、体重をしっかりと支え、底付き感を感じることはほとんどありません。高反発ウレタンやポケットコイルなど、ベッドマットレスと同等の素材が使われており、敷布団を重ねなくても十分な寝心地と体圧分散性を得られます。

ただし、以下のような場合は、寝具を重ねることを検討しても良いでしょう。

  • マットレスが薄い場合: 厚さ5cm程度の薄いタイプは、そもそもマットレストッパーとしての使用を想定しているため、単体では底付きします。
  • 寝心地を調整したい場合: マットレスが硬すぎると感じる場合は、上に柔らかいベッドパッドを敷くことで寝心地を調整できます。逆に、冬場に暖かさを加えたい場合は、保温性の高い敷きパッドを重ねるのがおすすめです。

基本的には「一枚で完結する手軽さ」が折りたたみマットレスのメリットなので、まずは単体で試してみることをおすすめします。

寿命はどのくらい?買い替えのサインは?

回答:素材によりますが、一般的に3年~8年が目安です。へたりや体の痛みが買い替えのサインです。

折りたたみマットレスの寿命は、使用されている素材や密度、使用頻度、手入れの状況によって大きく異なります。一般的な目安は以下の通りです。

  • ウレタンマットレス: 3年~8年(低密度のものは短く、高密度のものは長い)
  • ファイバーマットレス: 3年~5年
  • コイルマットレス: 5年~10年

長年使用しているマットレスが以下のような状態になったら、寿命が来ている可能性が高いです。寝心地の悪化したマットレスを使い続けると、睡眠の質が低下し、腰痛などの原因にもなるため、早めの買い替えを検討しましょう。

【買い替えのサイン】

  • 明らかなへたり: 体重が最もかかる腰やお尻の部分が凹んだまま元に戻らない。
  • 寝起きの体の痛み: 朝起きたときに、腰や背中、肩などに痛みやこりを感じるようになった。
  • 底付き感: 寝ていると床の硬さを感じるようになった。
  • 寝返りがしにくい: マットレスが柔らかくなりすぎて、寝返りに力が必要になった。
  • 素材の劣化: ウレタンがボロボロと崩れてきたり、コイルのきしみ音がしたりする。

毎日たたんだ方が良いですか?

回答:はい、衛生面とマットレスの寿命を考えると、毎日たたむのが理想です。

前述の通り、人は寝ている間に多くの汗をかきます。この湿気を放置することは、カビやダニの繁殖に直結します。マットレスを長持ちさせ、清潔な睡眠環境を保つためには、毎日たたむか、立てかけて風を通す習慣をつけることが最も重要です。

毎朝の習慣にしてしまえば、それほど大きな手間には感じなくなります。部屋もスッキリと片付き、一石二鳥です。もし、どうしても毎日たたむのが難しいという場合でも、最低でも2〜3日に一度は必ずマットレスを上げて湿気を逃がすように心がけましょう。何週間も敷きっぱなしにするのは絶対に避けるべきです。

処分するときの捨て方は?

回答:多くの自治体で「粗大ごみ」として処分します。事前に自治体のルールを確認してください。

不要になったマットレスを処分する際は、お住まいの自治体が定めるルールに従う必要があります。一般的には以下の手順で「粗大ごみ」として処分します。

  1. 自治体への申し込み: 自治体のウェブサイトや電話で「粗大ごみ受付センター」などに連絡し、収集を申し込みます。マットレスのサイズ(縦・横・厚さ)を伝える必要がある場合が多いです。
  2. 手数料の支払い: 申し込み時に案内された料金分の「粗大ごみ処理手数料券(シールなど)」を、コンビニエンスストアやスーパー、郵便局などで購入します。
  3. 貼り付けと排出: 購入した手数料券に氏名や受付番号を記入し、マットレスの見やすい場所に貼り付けます。
  4. 指定場所へ出す: 収集日の朝、指定された場所(玄関先やごみ集積所など)にマットレスを出します。

自治体によっては、自分でカッターなどを使って細かく解体すれば、可燃ごみや不燃ごみとして出せる場合もありますが、手間がかかる上にルールが厳しい場合も多いので、事前に必ず確認が必要です。その他、不用品回収業者に依頼したり、新しいマットレスの購入時に古いものを引き取ってもらうサービスを利用したりする方法もあります。