【2024年】布団・寝具の宅配クリーニングおすすめ10社を比較

布団・寝具の宅配クリーニング、おすすめ10社を比較

毎日使う布団は、私たちの睡眠の質を左右する重要なアイテムです。しかし、見た目はきれいに見えても、寝ている間にかく汗や皮脂、フケなどを吸収し、ダニや雑菌が繁殖しやすい環境になっています。これらの汚れは、アレルギーや喘息の原因となることもあり、定期的なメンテナンスが欠かせません。

とはいえ、大きくて重い布団を自宅で洗濯するのは大変な労力が必要ですし、コインランドリーに運ぶのも一苦労です。そこで注目されているのが、自宅にいながら布団のクリーニングが完結する「宅配クリーニングサービス」です。

この記事では、布団の宅配クリーニングの基本的な仕組みから、メリット・デメリット、料金相場、そして後悔しないための選び方までを徹底的に解説します。さらに、2024年の最新情報に基づき、数あるサービスの中から特におすすめの10社を厳選して比較紹介します。この記事を読めば、あなたのライフスタイルや布団の状態に最適な宅配クリーニングサービスがきっと見つかるはずです。

布団の宅配クリーニングとは?店舗持ち込みとの違いを解説

「布団の宅配クリーニング」と聞いても、具体的にどのようなサービスなのか、従来の店舗型クリーニングと何が違うのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。まずは、布団の宅配クリーニングの基本的な仕組みと、店舗持ち込み型との違いを分かりやすく解説します。

布団の宅配クリーニングとは、その名の通り、インターネットや電話で注文し、宅配業者が自宅まで布団の集荷・配達を行ってくれるサービスです。利用者は、重くてかさばる布団を店舗まで運ぶ必要が一切なく、申し込みから受け取りまでのすべてを自宅で完結させることができます。

サービスの基本的な流れは以下の通りです。

  1. ウェブサイトで注文: 料金プランやオプションを選び、名前や住所などの情報を入力して申し込みます。
  2. 梱包・集荷: 自宅に送られてくる専用の集荷キット、または自分で用意した袋に布団を詰め、指定した日時に宅配業者に渡します。
  3. クリーニング・保管: 専門工場で布団が洗浄・乾燥されます。必要に応じて、オプション加工や次のシーズンまでの長期保管も行われます。
  4. 受け取り: きれいになった布団が自宅に届けられます。

一方、店舗持ち込み型クリーニングは、昔からある馴染み深い方法です。自分で車やその他の手段を使って布団をクリーニング店まで運び、仕上がったら再び店舗まで受け取りに行く必要があります。

両者の違いをより具体的に理解するために、以下の表で比較してみましょう。

比較項目 布団の宅配クリーニング 店舗持ち込みクリーニング
手間 自宅で完結するため、手間がほとんどかからない 店舗への往復の手間と時間がかかる
利便性 24時間いつでもネットで注文可能 店舗の営業時間内に訪れる必要がある
運搬 不要(宅配業者が集荷・配達) 必要(自分で運ぶ必要がある)
仕上がり日数 1週間~数週間(配送時間を含むため長め) 数日~1週間程度(比較的早い)
料金 パック料金が多く、送料込みの場合が多い 1枚ごとの料金設定が基本。運搬コストは自己負担
保管サービス 多くの業者で提供(最長12ヶ月など) 提供している店舗は少ない
相談のしやすさ 電話やメールが基本で、対面での相談は不可 店頭でスタッフに直接状態を見せて相談できる
向いている人 忙しい人、車がない人、収納に困っている人 急ぎで仕上げたい人、近所に店舗がある人

この比較からわかるように、布団の宅配クリーニングの最大の魅力は、その圧倒的な「利便性」と「手間の削減」にあります。特に、次のような悩みを持つ方にとっては、非常に価値のあるサービスと言えるでしょう。

  • 仕事や育児で忙しく、クリーニング店に行く時間がない
  • 車を所有しておらず、重い布団を運ぶ手段がない
  • マンションの高層階に住んでおり、布団の運び出しが困難
  • 家族が多く、一度に何枚もの布団をクリーニングに出したい
  • 羽毛布団や来客用の布団など、シーズンオフの布団の収納場所に困っている

店舗持ち込み型には「仕上がりが早い」「スタッフに直接相談できる」といったメリットがありますが、現代の多様なライフスタイルにおいては、時間や場所の制約を受けずに利用できる宅配クリーニングの利便性が、そのデメリットを上回るケースが増えています。

クリーニングの品質に関しても、宅配専門の業者は布団クリーニングに特化した最新の設備や技術を持っていることが多く、むしろ店舗型よりも高い品質を期待できる場合も少なくありません。布団専用の大型洗濯機で中綿の奥の汚れまでしっかり洗い流し、高温の専用乾燥機でダニを死滅させ、ふっくらと復元させるノウハウは、専門業者ならではの強みです。

結論として、布団の宅配クリーニングは、「重い」「面倒」「時間がない」といった布団クリーニングにまつわる悩みを一挙に解決し、プロ品質の仕上がりと保管サービスという付加価値まで提供してくれる、現代のニーズにマッチした合理的なサービスであると言えます。

布団の宅配クリーニングを利用するメリット・デメリット

自宅で注文から受け取りまで完結する、重い布団を運ぶ手間が省ける、保管サービスで収納スペースを確保できる

便利な布団の宅配クリーニングですが、利用する前にメリットとデメリットの両方をしっかりと理解しておくことが、後悔しないための重要なポイントです。ここでは、それぞれの側面を詳しく掘り下げて解説します。

メリット

まずは、布団の宅配クリーニングを利用することで得られる大きなメリットを3つご紹介します。

自宅で注文から受け取りまで完結する

最大のメリットは、クリーニングに関するすべてのプロセスが自宅で完結することです。従来の店舗型クリーニングでは、まず営業時間を調べて、重い布団を車に積み込み、店舗へ持ち込む必要がありました。そして仕上がりの連絡を受けたら、再び時間を作って店舗まで受け取りに行かなければなりません。

しかし、宅配クリーニングなら、思い立った時にいつでもパソコンやスマートフォンから24時間注文が可能です。あとは、指定した日時に玄関先で宅配業者に布団を渡すだけ。クリーニングが完了すれば、同様に自宅の玄関まで届けてくれます。

この手軽さは、特に以下のような方々にとって大きな福音となります。

  • 共働きや子育てで日中忙しい家庭: 店舗の営業時間に合わせる必要がなく、空いた時間にスマホひとつで注文できます。集荷や受け取りも、在宅している時間帯を指定できるため、生活リズムを崩しません。
  • 高齢者や身体が不自由な方: 重い布団を運ぶという重労働から解放されます。
  • 近くにクリーニング店がない地域にお住まいの方: 全国対応のサービスを選べば、どこに住んでいても質の高いクリーニングを利用できます。

このように、時間と場所の制約から解放されることで、布団クリーニングの心理的なハードルが劇的に下がり、定期的なメンテナンスを継続しやすくなるという効果も期待できます。

重い布団を運ぶ手間が省ける

布団は、見た目以上に重く、かさばるものです。特に、冬用の掛け布団や敷布団、家族全員分となると、その運搬は大変な重労働です。

  • 掛け布団(シングル): 約2〜3kg
  • 敷布団(シングル): 約4〜6kg
  • 羽毛布団(シングル): 約1.5〜2.5kg

1枚だけでも大変ですが、これが2枚、3枚となると、一人で運ぶのは非常に困難です。車を持っていない場合はタクシーを利用したり、誰かに手伝ってもらったりする必要があり、余計なコストや手間がかかります。また、マンションやアパートの上階に住んでいる場合、エレベーターや階段を使っての運び出しは、まさに一苦労です。

宅配クリーニングを利用すれば、この運搬の手間が完全にゼロになります。玄関先で待っているだけで、プロの宅配業者がすべて対応してくれます。この「運ばなくていい」という一点だけでも、多くの人にとって宅配クリーニングを選ぶ十分な理由となるでしょう。浮いた時間と労力を、他の家事や自分の趣味、家族との時間にあてることができます。

保管サービスで収納スペースを確保できる

多くの布団宅配クリーニング業者が提供している「保管サービス」は、もう一つの大きなメリットです。これは、クリーニング後の布団を、次のシーズンまで最長で9ヶ月〜12ヶ月といった長期間、業者の専用倉庫で預かってくれるサービスです。

日本の住宅、特に都市部では収納スペースが限られています。クローゼットや押入れは、季節外れの布団で占領されがちです。しかし、保管サービスを利用すれば、その広大なスペースを有効活用できます。

  • 収納スペースの有効活用: 布団が占めていたスペースがまるごと空くため、他の衣類や家電、趣味の道具などを収納でき、居住空間がすっきりと片付きます。
  • 最適な環境での保管: 自宅の押入れは、湿気がこもりやすく、カビやダニが繁殖する温床になりがちです。一方、業者の専用保管庫は、温度・湿度が24時間徹底管理された、布団にとって最適な環境です。これにより、カビの発生やダニの再繁殖を防ぎ、次のシーズンに最高の状態で布団を使い始めることができます。
  • 防虫・防カビ対策の手間削減: 自宅で保管する場合、防虫剤や除湿剤を定期的に交換する手間がかかりますが、保管サービスを利用すればそうした手間も一切不要です。

特に、羽毛布団や来客用の布団など、使用頻度は低いがかさばる寝具を持っている家庭にとって、この保管サービスは非常に価値の高いものと言えるでしょう。クリーニング料金に保管料が含まれているプランも多く、コストパフォーマンスの面でも優れています。

デメリット

一方で、宅配クリーニングには注意すべきデメリットも存在します。これらを事前に把握しておくことで、トラブルを避け、納得のいくサービス利用につながります。

仕上がりまでに時間がかかる

宅配クリーニングは、集荷と配送の工程が加わるため、店舗持ち込みに比べて仕上がりまでに時間がかかるのが一般的です。店舗型であれば、早ければ数日、通常でも1週間程度で仕上がることが多いですが、宅配クリーニングの場合は、布団が工場に到着してからクリーニングが開始され、完了後、再び配送されるため、全体で1週間から、繁忙期には1ヶ月以上かかることもあります。

そのため、「来客の予定が急に入ったので、すぐに布団をきれいにしたい」といった急ぎのニーズには対応が難しい場合があります。利用する際は、スケジュールに十分な余裕を持つことが大切です。シーズンオフになったらすぐに申し込むなど、計画的な利用を心がけましょう。一部の業者では、追加料金で「特急仕上げ」などのオプションを提供している場合もありますので、急ぐ場合は確認してみるのがおすすめです。

送料が別途かかる場合がある

宅配クリーニングの料金体系は、「クリーニング代+送料」で構成されています。「送料無料」をうたっているサービスも多いですが、その場合、送料がクリーニング代にあらかじめ含まれていることがほとんどです。

注意が必要なのは、「一定金額以上の利用で送料無料」という条件が付いている場合や、北海道、沖縄、離島など特定の地域では追加送料が発生する場合です。例えば、「合計10,000円以上で送料無料」というプランで、1枚だけクリーニングに出して料金が7,000円だった場合、別途1,500円~2,000円程度の往復送料がかかり、割高になってしまう可能性があります。

注文前には、必ず送料の規定を確認し、自分の利用条件(枚数や居住地)で総額がいくらになるのかを正確に把握しておくことが重要です。

対面で布団の状態を相談できない

店舗持ち込みの場合、気になるシミやほつれ、生地の傷みなどをスタッフに直接指し示しながら、「このシミは落ちますか?」「この部分は特に念入りにお願いします」といった具体的な要望を伝えることができます。その場で専門家のアドバイスを受けられるのは、大きな安心材料です。

しかし、宅配クリーニングでは、スタッフと直接顔を合わせることがありません。そのため、布団の状態に関する細かなニュアンスや要望を伝えにくいというデメリットがあります。シミや汚れの種類、付着してからの期間などを、申込書の備考欄や指示カードにできるだけ詳しく記入する必要があります。

このデメリットを補うために、業者によっては以下のような工夫をしています。

  • 検品後の連絡: 工場で布団を検品した際に、ひどい汚れや破損が見つかった場合、クリーニング作業に入る前に利用者へ電話やメールで連絡し、対応を相談してくれるサービス。
  • 写真添付機能: 申し込みフォームで、気になる箇所の写真を添付できるサービス。

こうしたサポート体制が整っている業者を選ぶことで、対面でないことの不安をある程度解消できます。自分の布団の状態に特別な懸念がある場合は、こうしたコミュニケーション手段が用意されているかを事前に確認しておくと良いでしょう。

布団の宅配クリーニングの料金相場

布団の宅配クリーニングを利用する上で、最も気になるのが「料金」ではないでしょうか。料金は、布団の種類や枚数、利用する業者、追加するオプションによって大きく変動します。ここでは、料金の相場や内訳を詳しく解説し、適正な価格でサービスを選ぶための知識を身につけましょう。

まず、布団クリーニングの料金体系は、大きく分けて「個別料金制」と「パック料金制」の2種類があります。

  • 個別料金制: 布団1枚ごとに料金が設定されているシステムです。掛け布団、敷布団、こたつ布団など、種類や素材によって価格が異なります。
  • パック料金制: 「2枚で〇〇円」「3枚で〇〇円」というように、枚数単位で料金が決まっているシステムです。多くの宅配クリーニングで主流となっています。

それぞれの料金相場を具体的に見ていきましょう。

料金体系 布団の種類・枚数 料金相場(1枚あたり) 特徴
個別料金制 掛け布団(シングル) 5,000円~8,000円 1枚だけ頼みたい時に便利。パック料金より割高になる傾向。
敷布団(シングル) 5,500円~9,000円 汗や皮脂汚れが多いため、掛け布団より高めに設定されていることが多い。
こたつ布団(正方形) 4,500円~7,000円 種類やサイズによって変動。
毛布 1,500円~3,000円 布団とセットで出すと割引になる場合も。
パック料金制 1枚パック 8,000円~12,000円 個別料金とあまり変わらないが、保管付きの場合が多い。
2枚パック 11,000円~16,000円 (5,500円~8,000円/枚) 最も一般的なプラン。 夫婦の布団や、掛け・敷きセットで出すのに最適。
3枚パック 13,000円~19,000円 (4,300円~6,300円/枚) 枚数が増えるほど1枚あたりの単価が安くなり、お得感が高い。
4枚パック以上 15,000円~ (4,000円前後~/枚) 家族分をまとめて出す場合に非常にコストパフォーマンスが良い。

※上記の料金はあくまで目安であり、業者やキャンペーンによって変動します。

表からもわかるように、複数枚の布団をクリーニングに出す場合は、パック料金制を利用する方が圧倒的にお得です。例えば、掛け布団と敷布団を個別で出すと合計12,000円かかるところ、2枚パックなら13,000円で済む、といったケースが多く見られます。

また、パック料金制では、多くの場合で布団の種類(掛け布団、敷布団、こたつ布団、毛布など)に関わらず、同じ「1枚」としてカウントされます(一部、ベビー布団は0.5枚換算、毛布は2枚で1枚換算などの特別ルールがある業者もあります)。このため、料金が高い敷布団などをパックに含めると、よりお得感が増します。

【料金に含まれるもの・含まれないもの】

料金を比較する際には、表示価格に何が含まれているかを確認することが非常に重要です。

  • 基本料金に含まれることが多いもの:
    • クリーニング代
    • 往復送料(一部地域を除く)
    • 集荷キット代
    • 簡易的なシミ抜き
    • 圧縮袋(返却時)
  • 追加料金(オプション)が必要になることが多いもの:
    • 保管サービス: 無料の業者も多いですが、有料(1枚1,000円程度)や、パック料金に最初から含まれている場合もあります。
    • 特殊なシミ抜き: 広範囲のカビや血液、油性マジックなど、通常の工程では落ちないシミに対する特別な処理。
    • 防ダニ・防菌・防臭加工: ダニを寄せ付けにくくしたり、菌の繁殖や臭いを抑えたりする加工。
    • 撥水加工: 水や汚れを弾きやすくする加工。
    • 特急仕上げ: 通常より早く仕上げてもらうサービス。
    • キャンセル料: 集荷後などにキャンセルした場合に発生。
    • 地域別追加送料: 北海道・沖縄・離島などへの配送に適用。

【賢く利用するための料金チェックポイント】

料金で損をしないためには、以下の点をチェックしましょう。

  1. 総額で比較する: 見かけのパック料金だけでなく、必要なオプションや追加送料を含めた「支払総額」で比較検討することが重要です。
  2. キャンペーンやクーポンを活用する: 多くの業者では、「初回限定割引」「季節のキャンペーン」「会員登録クーポン」などを実施しています。公式サイトをチェックして、お得なタイミングで申し込むのがおすすめです。
  3. パックの枚数を最大限活用する: 3枚パックを申し込んだのに2枚しか出さない、ということでは損をしてしまいます。出す予定の布団の枚数に合った最適なパックを選びましょう。毛布などをカウント調整に使うのも一つの手です。
  4. 保管サービスの有無と料金: 保管サービスが必要な場合は、保管料が無料か有料か、またその期間を必ず確認しましょう。クリーニング+長期保管でこの価格、と考えると、非常にコストパフォーマンスが高いサービスは多いです。

料金相場を理解し、これらのポイントを押さえることで、自分のニーズに合ったコストパフォーマンスの高い布団宅配クリーニングサービスを見つけることができるでしょう。

後悔しない!布団の宅配クリーニングの選び方5つのポイント

料金プランと送料で選ぶ、仕上がり日数で選ぶ、保管サービスの有無と期間で選ぶ、オプション加工の種類で選ぶ、口コミや評判で選ぶ

数多くの布団宅配クリーニングサービスの中から、自分にぴったりの一社を見つけるのは簡単なことではありません。「安さだけで選んだら仕上がりが悪かった」「思ったより時間がかかって使いたい時に間に合わなかった」といった後悔をしないために、以下の5つのポイントを総合的に比較検討することが重要です。

① 料金プランと送料で選ぶ

料金はサービス選びの基本となる要素です。前述の通り、料金プランは主に「個別料金制」と「パック料金制」の2つに大別されます。自分の利用シーンに合わせて、最適なプランを提供している業者を選びましょう。

1枚から頼める「個別料金制」

個別料金制は、布団1枚ごとに料金が設定されているプランです。

  • メリット:
    • 1枚だけクリーニングしたい場合に無駄がない。
    • お試しでサービスを利用してみたい時に気軽に頼める。
    • 特殊な素材やサイズの布団(キングサイズ、シルク布団など)で、パック料金の対象外となる場合に利用できる。
  • デメリット:
    • 1枚あたりの単価はパック料金に比べて割高になる傾向がある。
    • 少量の注文だと、送料無料の条件を満たせず、別途送料がかかる可能性が高い。
  • こんな人におすすめ:
    • 来客用に汚してしまった布団を1枚だけきれいにしたい方。
    • 初めて宅配クリーニングを利用するので、まずは1枚で品質を確かめたい方。

まとめ出しがお得な「パック料金制」

パック料金制は、「2枚パック」「3枚パック」のように、決められた枚数をまとめてクリーニングに出すプランです。宅配クリーニングの主流であり、ほとんどの業者がこのプランを提供しています。

  • メリット:
    • 1枚あたりの単価が個別料金制よりも大幅に安くなる。
    • 料金体系が明快で、予算を立てやすい。
    • ほとんどの場合、往復送料が含まれている。
  • デメリット:
    • 指定された枚数ちょうどでないと、損をする可能性がある(例:3枚パックで2枚しか出さない)。
    • パックの上限枚数を超えると、追加料金が発生する。
  • こんな人におすすめ:
    • 家族全員分の布団を一度にクリーニングしたい方。
    • 衣替えのタイミングで、冬用布団と夏用布団をまとめて入れ替えたい方。
    • コストパフォーマンスを重視する方。

料金プランを選ぶ際は、クリーニングに出したい布団の枚数を事前に数え、最もお得になるプランを選ぶことが大切です。また、送料の規定は必ず確認しましょう。特に、「一部地域を除く」という表記には注意が必要です。自分の住んでいる地域が追加送料の対象になっていないか、公式サイトで必ずチェックしてください。

② 仕上がり日数で選ぶ

仕上がりまでのスピードも重要な選択基準です。前述の通り、宅配クリーニングは配送期間が含まれるため、店舗持ち込みよりも時間がかかります。

  • 標準的な日数: 多くの業者では、布団が工場に到着してから約1週間~3週間で発送されます。これに往復の配送日数が加わるため、手元に戻ってくるまでにはトータルで2週間~1ヶ月程度を見ておくと安心です。
  • 繁忙期: 衣替えシーズンの春(4月~6月)や秋(9月~11月)は注文が殺到するため、通常よりもさらに時間がかかり、1ヶ月以上待つことも珍しくありません。
  • 特急(お急ぎ)オプション: 一部の業者では、追加料金を支払うことで優先的にクリーニングを行い、納期を短縮する「特急仕上げ」サービスを提供しています。急な来客などで急いでいる場合は、このオプションの有無を確認しましょう。

布団を使わないオフシーズンに計画的に出すのが、宅配クリーニングを賢く利用するコツです。例えば、冬用の布団は春先にクリーニングに出し、そのまま保管サービスを利用して秋口に届けてもらう、というサイクルが理想的です。急なニーズがない限りは、仕上がり日数の短さよりも、他の要素(品質や料金)を優先して選ぶ方が満足度は高くなる傾向があります。

③ 保管サービスの有無と期間で選ぶ

保管サービスは、宅配クリーニングの大きな付加価値です。このサービスの有無と内容を比較することで、利便性が大きく変わります。

  • 保管の有無: まず、保管サービスを提供しているかどうかを確認します。ほとんどの大手サービスでは対応していますが、一部非対応の業者もあります。
  • 保管期間: 保管期間は業者によって様々で、最長で9ヶ月から12ヶ月が一般的です。衣替えのサイクル(約半年)を考えると、最低でも6ヶ月以上の保管期間があると非常に便利です。
  • 保管料金: 保管サービスがクリーニング料金に無料で含まれているか、有料のオプションかを確認しましょう。無料の場合でも、パック料金自体がやや高めに設定されていることもあります。有料の場合は、「1枚あたり月額〇〇円」や「1パックあたり〇〇円」といった料金体系になっています。総額でどちらがお得かを比較検討する必要があります。
  • 保管環境: サービスの質を見極める上で、どのような環境で保管されるかも重要なポイントです。公式サイトで「温度・湿度管理」「24時間空調管理」「遮光・防虫対策」といったキーワードが明記されている業者を選ぶと安心です。劣悪な環境で保管されると、せっかくクリーニングしたのにカビや臭いが付着してしまうリスクがあります。

収納スペースに悩んでいる方にとって、質の高い保管サービスは料金以上の価値があります。この点を重視して業者を選ぶのも賢い方法です。

④ オプション加工の種類で選ぶ

基本的なクリーニングに加えて、より布団を快適に、長持ちさせるためのオプション加工が用意されています。自分の悩みや目的に合ったオプションがあるかを確認しましょう。

オプション加工の種類 内容 こんな人におすすめ
防ダニ加工 ダニが嫌がる成分を布団に付着させ、ダニを寄せ付けにくくする。 アレルギー体質の方、小さなお子様がいる家庭。
防菌・防臭加工 雑菌の繁殖を抑え、汗や皮脂による嫌な臭いの発生を防ぐ。 汗をかきやすい方、臭いが気になる方。
撥水(はっすい)加工 生地の表面をコーティングし、水やジュースなどの液体を弾きやすくする。 小さなお子様やペットがいる家庭、布団の上で飲食することがある方。
シミ抜き強化 通常の洗浄では落ちない頑固なシミ(血液、カビ、古い黄ばみなど)を専門技術で除去する。 目立つシミがあり、どうしても落としたい方。
圧縮サービス 返却時に、専用の機械で布団を圧縮し、コンパクトな状態で届けてくれる。 収納スペースが非常に限られている方。(※羽毛布団は羽根が傷むため非推奨の場合が多い)

これらのオプションは、有料の場合がほとんどです。料金は数百円から数千円と様々です。中には、「防ダニ加工無料」など、特定のオプションを標準サービスとして提供している業者もあります。自分の布団の状態やライフスタイルを考え、本当に必要なオプションを見極めることが、コストを抑えつつ満足度を高めるコツです。

⑤ 口コミや評判で選ぶ

公式サイトの情報だけではわからない、実際の利用者の声を知るために、口コミや評判のチェックは欠かせません。

  • どこでチェックするか:
    • 公式サイトの「お客様の声」: 良い評価が集まりがちですが、どのような点が高く評価されているのかを知る参考になります。
    • 比較サイトやレビューサイト: 複数のサービスを横断的に比較しているため、客観的な評価が見つかりやすいです。
    • SNS(X(旧Twitter)やInstagramなど): 「#(サービス名) #布団クリーニング」などで検索すると、個人のリアルな感想や、仕上がり後の布団の写真などが見つかることがあります。良い点も悪い点も率直に書かれていることが多いです。
    • みん評などの口コミサイト: 様々なサービスの口コミが集まるサイトで、多くの利用者の声を参照できます。
  • チェックする際のポイント:
    • 良い口コミと悪い口コミの両方を見る: 良い点だけでなく、どのようなトラブルや不満があったのか(例:「シミが落ちなかった」「対応が遅かった」「梱包が雑だった」)を知ることで、サービスのリスクを把握できます。
    • 具体的な内容に注目する: 「良かった」「悪かった」という抽象的な感想だけでなく、「ふわふわの仕上がりに感動した」「電話対応が丁寧で安心できた」など、具体的なエピソードが書かれている口コミは信頼性が高いです。
    • 自分と同じような状況の人の口コミを参考にする: 「小さな子供がいる家庭」や「ペットを飼っている人」、「アレルギー持ちの人」など、自分と共通点のある人のレビューは特に参考になります。

ただし、口コミはあくまで個人の感想です。一つの意見に左右されず、複数の情報を総合して、自分なりの判断基準で評価することが大切です。

【2024年版】布団・寝具の宅配クリーニングおすすめ10選

ここからは、これまで解説した選び方のポイントを踏まえ、数あるサービスの中から特におすすめの布団宅配クリーニング10社を厳選してご紹介します。各社の特徴や料金、サービス内容を比較し、あなたに最適な一社を見つけるための参考にしてください。

サービス名 料金目安(2枚パック) 保管期間 仕上がり日数 主な特徴
ふとんリネット 13,640円(税込)~ 最大9ヶ月 最短10日~ 大手ならではの安心感。専用洗剤でアレルゲン除去。
リナビス 14,960円(税込)~ 最大12ヶ月 要問合せ 「おせっかい品質」。熟練職人による手厚いサービス。
カジタク 15,400円(税込)~ 最大9ヶ月 約2~4週間 イオングループ。満足保証付きで安心。
しももとクリーニング 13,200円(税込)~ 最大9ヶ月 約2週間~ 完全個別洗い。オーガニック石鹸使用で肌に優しい。
せんたく便 12,080円(税込)~ 最大11ヶ月 約10営業日~ パック料金の安さが魅力。シミ抜き無料。
ホワイト急便 13,860円(税込)~ 最大9ヶ月 要問合せ 全国展開の知名度と実績。オプションが豊富。
うさちゃんクリーニング 13,200円(税込)~ 最大9ヶ月 要問合せ 「EMクリーニング」が特徴。独自の水へのこだわり。
キレイナ -(個別料金のみ) 最大9ヶ月 約3週間~ 高級衣類で培った技術力。特殊素材にも対応。
クリーニングモンスター 13,200円(税込)~ 最大9ヶ月 約10営業日~ パック料金が分かりやすい。LINEで簡単注文。
ザブザブ 14,300円(税込)~ 最大6ヶ月 約2~3週間 30年以上の実績を持つ布団クリーニングの老舗。

※上記は2024年5月時点の公式サイト情報を基にした目安です。料金やサービス内容は変更される可能性があるため、ご利用の際は必ず公式サイトをご確認ください。

① ふとんリネット

「ふとんリネット」は、宅配クリーニング業界の最大手の一つで、会員数は50万人を突破しています。初めての方でも安心して利用できる知名度と実績が魅力です。

  • 特徴: アレルゲン除去に特化したクリーニングが強み。布団の繊維の奥に潜むダニのフンや死骸などのアレルゲンを、専用の洗剤と十分な水量で徹底的に洗い流します。仕上がった布団は、アレルゲン測定キットで検査し、除去率98.3%以上を実証しています(参照:ふとんリネット公式サイト)。
  • 料金プラン: 1枚から注文可能な個別料金と、2枚・3枚・4枚のパック料金があります。料金は比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。
  • 保管サービス: 最大9ヶ月間の保管サービスが利用可能です。温度・湿度を管理した専用ルームで保管されるため、カビやダニの心配もありません。
  • その他: 申し込みから最短2日で集荷可能、仕上がりも最短10日とスピーディーな対応も評価されています。

(参照:ふとんリネット 公式サイト)

② リナビス

「リナビス」は、「おせっかいな宅配クリーニング」をコンセプトに、熟練の職人による手厚いサービスで高い評価を得ています。

  • 特徴: 「無料おせっかい」と呼ばれる8大サービスが最大の魅力。シミ抜き、毛玉取り、ボタン修理といった衣類向けのサービスで有名ですが、布団クリーニングにおいてもその品質へのこだわりは健在です。一つひとつ丁寧に検品し、布団の状態に合わせた最適な方法で洗浄します。
  • 料金プラン: 枚数ごとのパック料金制が基本です。料金は他社と比較するとやや高めですが、その分手厚いサービスが受けられます。
  • 保管サービス: 最長12ヶ月という業界最長クラスの無料保管サービスを提供しており、収納スペースに困っている方には非常に魅力的です。
  • その他: 職人による手仕上げにこだわるため、仕上がり品質を重視する方におすすめです。

(参照:リナビス 公式サイト)

③ カジタク

「カジタク」は、イオングループが運営する家事代行・宅配クリーニングサービスです。大手ならではの安心感と、分かりやすいサービス体系が特徴です。

  • 特徴: 「満足保証」が付いているのが大きなポイント。仕上がりに満足できなかった場合、到着から2週間以内であれば無料で再仕上げを依頼できます。また、パック料金には、ダニの繁殖を抑える「防ダニ加工」が標準で付いてくるのも嬉しい点です。
  • 料金プラン: 2枚または3枚のパック料金制。料金には保管料も含まれており、明朗会計です。
  • 保管サービス: 最長9ヶ月の無料保管サービスが付いています。イオングループの管理基準に沿った環境で大切に保管されます。
  • その他: 全国に店舗を持つイオングループの運営という信頼性は、初めて利用する方にとって大きな安心材料となるでしょう。

(参照:カジタク 公式サイト)

④ しももとクリーニング

「しももとクリーニング」は、高知県の四万十川のほとりに工場を構える、品質志向のクリーニング店です。健康と環境への配慮が大きな特徴です。

  • 特徴: 「完全個別洗い」を徹底しています。他人の布団と一緒に洗われることに抵抗がある方でも安心して利用できます。また、使用する洗剤は合成化学物質を含まない石鹸をベースにしたオリジナル品で、敏感肌の方や赤ちゃん用の布団にも最適です。
  • 料金プラン: 1枚から注文できる個別料金制です。パック料金はありませんが、その分、一枚一枚を大切に扱うというこだわりが感じられます。
  • 保管サービス: 最大9ヶ月の保管サービスに対応しています。
  • その他: 四万十川の清流で育まれた水を使ったすすぎや、天日干しに近い状態で乾燥させるなど、自然の力を活かした工程も魅力です。アトピーやアレルギーに悩む方に特におすすめです。

(参照:しももとクリーニング 公式サイト)

⑤ せんたく便

「せんたく便」は、リーズナブルなパック料金で人気の宅配クリーニングサービスです。シンプルなサービス内容で、コストを抑えたい方に向いています。

  • 特徴: 業界最安クラスのパック料金が最大の武器です。2枚パック、3枚パックが用意されており、特に3枚パックのお得感は際立っています。料金には往復送料、シミ抜き、防ダニ・防菌加工、そして最長11ヶ月の保管サービスまで含まれており、コストパフォーマンスは非常に高いです。
  • 料金プラン: 2枚パック、3枚パックから選べます。
  • 保管サービス: 最長11ヶ月の「ふとん保管パック」が利用できます。
  • その他: オプションなどを色々考えるのが面倒で、とにかく安くまとめてクリーニングと保管を済ませたい、という方に最適なサービスです。

(参照:せんたく便 公式サイト)

⑥ ホワイト急便

「ホワイト急便」は、全国に約5,000店舗を展開するクリーニング業界のリーディングカンパニーです。店舗で培ったノウハウと信頼性を活かした宅配サービスを提供しています。

  • 特徴: 長年の実績に裏打ちされた安心のクリーニング品質が魅力です。布団の汚れや素材に合わせて、最適な洗浄方法を選択。オプション加工も豊富で、「ハイクラスコース」や「プラチナコース」など、より高品質な仕上がりを求める方向けのプランも用意されています。
  • 料金プラン: 2枚または3枚のパック料金制が基本です。
  • 保管サービス: 最大9ヶ月の保管サービスが利用可能です。
  • その他: 全国規模のブランド力と、何かあった時に相談できる実店舗の存在は、大きな安心感につながります。

(参照:ホワイト急便 公式サイト)

⑦ うさちゃんクリーニング

「うさちゃんクリーニング」は、東北・関東地方を中心に店舗を展開する地域密着型のクリーニング店ですが、宅配サービスは全国に対応しています。

  • 特徴: 「EM菌」を活用した「EMクリーニング」という独自の洗浄方法を採用しています。EM菌(有用微生物群)の働きで、汚れや臭いを元から分解し、肌に優しく、ふっくらとした仕上がりになるとされています。環境にも配慮したクリーニング方法です。
  • 料金プラン: 2枚、3枚のパック料金制です。
  • 保管サービス: 最長9ヶ月の無料保管サービスがあります。
  • その他: 水にこだわり、独自の技術で品質を追求しているため、仕上がりの風合いを重視する方におすすめです。

(参照:うさちゃんクリーニング 公式サイト)

⑧ キレイナ

「キレイナ」は、ウェディングドレスや高級ブランドの衣類など、デリケートなアイテムのクリーニングで定評のあるサービスです。その高い技術力を布団クリーニングにも応用しています。

  • 特徴: 他社で断られるような特殊素材の布団に対応できる技術力が強みです。シルク(真綿)やムートン、ノンキルトの羽毛布団など、取り扱いが難しいとされる寝具も、専門の職人が一点一点の状態を見極め、最適な方法でケアします。
  • 料金プラン: パック料金はなく、布団の種類や状態によって個別に見積もりを行う「個別料金制」です。料金は高めですが、大切な布団を安心して任せたい方には最適です。
  • 保管サービス: 最大9ヶ月の保管サービスが利用できます。
  • その他: 高級な羽毛布団や、思い出の詰まった大切な布団など、絶対に失敗したくない一品をクリーニングに出したい場合に、最も頼りになる選択肢の一つです。

(参照:キレイナ 公式サイト)

⑨ クリーニングモンスター

「クリーニングモンスター」は、分かりやすいパック料金と、現代的な利便性で人気を集めているサービスです。

  • 特徴: LINEを使って申し込みから集荷依頼、問い合わせまで完結できる手軽さが魅力です。料金プランは非常にシンプルで、1枚から4枚までのパック料金が用意されています。料金には送料、簡易シミ抜き、圧縮、保管料がすべて含まれている「オールインワン」価格なのも分かりやすいです。
  • 料金プラン: 1枚~4枚のパック料金制。
  • 保管サービス: 最大9ヶ月の無料保管が標準で付帯します。
  • その他: スマホでの操作に慣れている若い世代や、手軽さと分かりやすさを重視する方におすすめのサービスです。

(参照:クリーニングモンスター 公式サイト)

⑩ ザブザブ

「ザブザブ」は、1992年創業の布団クリーニング専門の老舗です。長年の経験と実績に裏打ちされた高い技術力が信頼されています。

  • 特徴: 布団クリーニング一筋で培ってきたノウハウが強みです。合成洗剤を使わず、天然石鹸とEM菌をブレンドした洗剤を使用し、大量の水で丸洗いすることで、アレルゲンを徹底的に除去します。お客様満足度96%という高い数字も、その品質の証です。(参照:ザブザブ 公式サイト)
  • 料金プラン: 2枚、3枚のパック料金制が中心です。
  • 保管サービス: 最長6ヶ月の保管サービスを提供しています。他社よりはやや短いですが、衣替えには十分な期間です。
  • その他: 長年の実績と専門性を重視する方、肌への優しさと確かな洗浄力を両立させたい方に適しています。

(参照:ザブザブ 公式サイト)

布団の宅配クリーニングの利用方法4ステップ

ネットで申し込み・注文、布団を梱包して集荷を待つ、業者によるクリーニング・保管、きれいになった布団を受け取る

布団の宅配クリーニングは、初めての方でも驚くほど簡単に利用できます。ここでは、申し込みから受け取りまでの具体的な流れを4つのステップに分けて解説します。これさえ読めば、迷うことなくスムーズに注文できるはずです。

① ネットで申し込み・注文

まずは、利用したい宅配クリーニング業者の公式サイトにアクセスし、申し込み手続きを行います。

  1. コース・プランの選択: 「2枚保管パック」「3枚スピードコース」など、希望するプランを選びます。この時、クリーニングに出す布団の枚数と、保管サービスの要不要を考えて選びましょう。
  2. オプションの選択: 必要に応じて、「防ダニ加工」「撥水加工」「シミ抜き強化」などのオプションを追加します。不要な場合は、何も選択せずに次に進みます。
  3. お客様情報の入力: 名前、住所、電話番号、メールアドレスなどを入力します。多くのサービスで会員登録が必要になりますが、一度登録しておけば次回からの利用がスムーズになります。
  4. 集荷・お届け希望日の指定: 布団を業者に渡す「集荷日」と、クリーニング後の布団を受け取る「お届け希望日」を指定します。保管サービスを利用しない場合は、仕上がり次第の発送となることもあります。時間帯も指定できる場合が多いので、在宅している日時を選びましょう。
  5. 支払い方法の選択: クレジットカード決済が一般的ですが、業者によっては代金引換、後払い(コンビニ決済など)に対応している場合もあります。
  6. 注文確定: 入力内容をすべて確認し、問題がなければ注文を確定します。完了後、登録したメールアドレスに注文確認メールが届くので、内容を再度チェックしておきましょう。

ポイント: 備考欄や連絡事項の欄があれば、布団の気になる点(例:「子どものおねしょのシミがあります」「ペットの毛が付いているかもしれません」など)を具体的に記入しておくと、業者が検品する際に役立ち、より丁寧な対応が期待できます。

② 布団を梱包して集荷を待つ

注文が完了したら、次は布団の発送準備です。梱包方法は業者によって異なります。

  • 専用の集荷キットが送られてくる場合:
    • 注文後、数日で自宅に「布団発送用バッグ(袋)」や「着払い伝票」「依頼伝票」などがセットになった集荷キットが届きます。
    • 説明書に従って布団を畳み、発送用バッグに入れます。この時、無理に詰め込むと布団やバッグが破損する原因になるので注意しましょう。
    • 依頼伝票に必要事項を記入し、バッグの外側のポケットなどに入れます。
    • 着払い伝票をバッグに貼り付け、指定した集荷日時に玄関先で待機します。宅配業者が来たら、荷物を渡して完了です。
  • 自分で梱包材を用意する場合:
    • 丈夫なビニール袋や、不要になった布団カバー、大きな段ボールなどを用意します。輸送中に破れないよう、頑丈なものを選びましょう。
    • 布団を梱包し、ガムテープなどでしっかりと封をします。
    • 業者から送られてきた、あるいはウェブサイトから印刷した伝票を貼り付け、集荷を待ちます。

ポイント: 梱包サイズには上限が定められていることがほとんどです(例:縦・横・高さの3辺合計が〇〇cm以内)。上限を超えると追加料金がかかったり、集荷を断られたりする場合があるので、事前に公式サイトで規定サイズを確認しておきましょう。

③ 業者によるクリーニング・保管

集荷された布団は、クリーニング工場へと運ばれ、専門家による工程が始まります。この間、利用者が行うことは特にありません。業者の工場では、一般的に以下のような作業が行われています。

  1. 検品: 工場に到着した布団は、まず専門のスタッフが1枚ずつ状態をチェックします。シミ、ほつれ、破れ、素材などを確認し、申込内容と相違がないかを確認します。この時点で何か問題が見つかると、利用者に連絡が入ることがあります。
  2. 前処理: 検品結果に基づき、特に汚れがひどい部分やシミに対して、専用の洗剤を使って前処理(シミ抜き作業)を行います。
  3. 洗浄: 布団専用の大型洗濯機で、中綿の奥まで届くようにたっぷりの水を使って丸洗いします。布団の種類や素材に合わせた洗剤や水温で、丁寧に洗浄されます。
  4. すすぎ・脱水: 洗剤成分が残らないよう、念入りにすすぎを行います。その後、遠心力で水分を飛ばしますが、布団を傷めないよう配慮されています。
  5. 乾燥: クリーニング品質を左右する最も重要な工程です。専用の大型乾燥機を使い、タンブリング(回転)させながら高温の熱風で一気に乾かします。これにより、中綿まで完全に乾燥させ、ダニを死滅させると同時に、ふっくらとした風合いを復元させます。
  6. 復元・検品: 乾燥後の布団を広げ、形を整え、最終的な仕上がりをチェックします。シミが残っていないか、破損がないかなどを厳しく確認します。
  7. 保管: 保管サービスを申し込んでいる場合、この後、温度・湿度が管理された専用の保管庫へ移動され、指定されたお届け日まで大切に保管されます。

④ きれいになった布団を受け取る

指定したお届け日時になると、クリーニングと保管が完了した布団が自宅に届けられます。

  1. 受け取り: 宅配業者から荷物を受け取ります。
  2. 開封・確認: 荷物を受け取ったら、できるだけ早く開封して中身を確認しましょう。
    • 枚数は合っているか?
    • 注文した布団と相違ないか?
    • 仕上がりに気になる点はないか?(汚れ残り、破損など)
  3. 保管(自宅での): 届いた布団は、多くの場合、通気性の良い不織布の袋などに入れられています。ビニール袋で圧縮されて届いた場合は、すぐに袋から出して、半日〜1日ほど陰干しして湿気を飛ばし、ふっくら感を回復させましょう。その後、湿気の少ない場所に保管します。

ポイント: もし仕上がりに不満があったり、万が一配送中に破損があったりした場合は、すぐに利用したクリーニング業者に連絡しましょう。多くの業者では「再仕上げ保証」を設けており、一定期間内であれば無料で対応してくれます。受け取り後の確認は、この保証期間内(通常は1週間~2週間)に行うことが重要です。

布団の宅配クリーニングに関するよくある質問

布団をクリーニングに出す適切な頻度、コインランドリーでの洗濯はおすすめか、クリーニングできない素材の有無、カビやシミがある布団のクリーニング可否、クリーニングによるダニの除去効果、レンタル布団サービスの有無

最後に、布団の宅配クリーニングを検討している方が抱きがちな疑問について、Q&A形式で詳しくお答えします。

布団をクリーニングに出す適切な頻度は?

A. 一般的には「半年に1回」から「年に1回」が推奨されています。

毎日使う布団は、寝汗や皮脂、フケなどを吸収し、ダニや雑菌の温床になっています。特に、人間は一晩にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われており、1年間では約73リットルもの汗を布団が吸い込んでいる計算になります。

これらの汚れを放置すると、アレルギーの原因となるアレルゲンが増加したり、嫌な臭いが発生したり、布団の寿命を縮めたりする原因になります。そのため、定期的な丸洗いが不可欠です。

クリーニングに出す最適なタイミングは、以下の2つです。

  1. 汗をたくさんかいた夏の終わり: 夏の間に蓄積された汗や皮脂汚れをリセットするために、秋口にクリーニングに出すのがおすすめです。
  2. 衣替えのシーズン: 冬用布団をしまう春先や、夏用布団をしまう秋口など、シーズンオフになるタイミングでクリーニングに出し、そのまま保管サービスを利用するのが最も効率的で合理的です。

少なくとも1年に1回はクリーニングに出すことを習慣にし、清潔で快適な睡眠環境を保ちましょう。

コインランドリーで布団を洗うのはおすすめしない?

A. コストを抑えられるメリットはありますが、多くのデメリットがあるため、基本的にはおすすめしません。

コインランドリーでの布団洗濯は、1,000円~2,000円程度で済むため、費用面では魅力的です。しかし、以下のようなリスクやデメリットを伴います。

  • 乾燥が不十分になりやすい: コインランドリーの乾燥機はパワフルですが、布団の中綿まで完全に乾かすのは非常に難しいです。表面は乾いていても内部に湿気が残っていると、そこから雑菌が繁殖し、生乾きの嫌な臭いやカビの原因になります。
  • ダニが死滅しない可能性がある: ダニを死滅させるには、50℃で20~30分、60℃なら一瞬で死滅すると言われています。コインランドリーの乾燥機の温度設定や時間によっては、ダニを完全に駆除できない場合があります。
  • 布団を傷めるリスクがある: 布団の素材に適さない洗濯・乾燥を行うと、生地が破れたり、中綿が偏ったり、縮んだりする可能性があります。一度傷んでしまうと、元に戻すのは困難です。
  • そもそも洗濯不可の布団が多い: 布団の洗濯表示を確認すると、「水洗い不可」となっているものが意外と多くあります。特に、キルティング加工がされていない羽毛布団や、羊毛布団、真綿布団などは家庭での洗濯はできません。
  • 手間と時間がかかる: 重い布団をコインランドリーまで運び、洗濯・乾燥が終わるまで数時間待機し、また自宅まで運ぶという一連の作業は、かなりの重労働です。

これらの点から、確実な洗浄効果、ダニの死滅、布団の復元、そして手軽さを求めるのであれば、プロである宅配クリーニングに任せるのが最善の選択と言えます。

クリーニングできない素材の布団はある?

A. はい、あります。素材の特性上、水洗いに適さない布団はクリーニングを断られる場合があります。

一般的にクリーニングが難しいとされる主な素材は以下の通りです。

  • シルク(真綿)布団: 水に濡れると繊維が硬くなり、風合いが大きく損なわれるため。
  • 低反発・高反発ウレタン素材の敷布団やマットレス: ウレタンは水を含むと非常に重くなり、乾きにくく、ちぎれやすくなるため。
  • ノンキルト(側生地にキルティング加工がされていない)の羽毛布団: 洗濯中に中の羽毛が大きく偏ってしまい、元に戻せなくなるため。
  • ムートン(羊毛皮)の敷物: 皮の部分が硬化したり、縮んだりするリスクがあるため。

ただし、業者によっては特殊な技術で対応可能な場合もあります。例えば、「キレイナ」のように、高級素材の扱いに長けた業者であれば、他で断られた布団でも受け付けてくれる可能性があります。自分の布団の素材が対応可能か不安な場合は、注文前に必ず公式サイトで確認するか、問い合わせてみることをおすすめします。洗濯表示の確認も忘れずに行いましょう。

カビやシミがある布団もクリーニングできる?

A. 多くの場合でクリーニング可能ですが、完全に除去できるとは限りません。

カビやシミの状態によって、仕上がりは大きく異なります。

  • カビ:
    • 表面的な黒い点々(初期段階): 専門のクリーニングであれば、殺菌・洗浄によってほとんどのカビ菌を除去できます。
    • 生地の奥深くまで根を張ったカビ: カビ菌は除去できても、カビが作り出した色素が繊維に沈着してしまい、黒や茶色のシミとして残ってしまうことがあります。
  • シミ:
    • 比較的新しい水溶性のシミ(ジュース、汗など): 比較的落ちやすいです。
    • 油性のシミ(皮脂、食べこぼしなど): 特殊なシミ抜き作業が必要になります。
    • 時間の経った古いシミや黄ばみ: 繊維が変色・変質してしまっている場合が多く、完全に落とすのは非常に困難です。

多くの業者では、カビやひどいシミに対しては「有料の特殊シミ抜き」オプションが必要になります。ただし、完全に落ちることを保証するものではない、と注意書きがあるのが一般的です。過度な期待はせず、これ以上悪化させないためのメンテナンスと考えるのが良いでしょう。

クリーニングで布団のダニは除去できる?

A. はい、非常に効果的に除去できます。

プロの布団クリーニングは、ダニ対策として最も有効な方法の一つです。その理由は2つあります。

  1. 高温乾燥によるダニの死滅: クリーニング業者が使用する専用の大型乾燥機は、70℃以上の高温で布団を乾燥させます。ダニは60℃以上の熱で死滅するため、生きたダニはほぼ100%駆除することが可能です。
  2. 丸洗いによるアレルゲンの除去: ダニ対策で重要なのは、生きたダニだけでなく、その死骸やフン(アレルゲン)を取り除くことです。天日干しや掃除機では表面のアレルゲンしか除去できませんが、プロの丸洗いは、たっぷりの水で中綿の奥からアレルゲンを洗い流してくれます。

さらに、「防ダニ加工」オプションを追加すれば、クリーニング後の布団にダニが寄り付きにくくなり、清潔な状態をより長く保つことができます。アレルギーに悩む方にとって、布団クリーニングはまさに救世主と言えるでしょう。

業者でレンタル布団サービスはある?

A. 一部のクリーニング業者では、レンタル布団サービスを提供しています。

布団をクリーニングに出している間、特に保管サービスを利用しない場合、「寝るための布団がなくなってしまう」という問題が起こります。この問題を解決するために、一部の業者が有料でレンタル布団のサービスを行っています。

  • 利用シーン:
    • クリーニング期間中に使用する代替布団として。
    • 急な来客があった際に、クリーニングと同時にレンタル布団を注文する。

サービス内容は業者によって異なり、掛け布団、敷布団、枕などがセットになっていることが一般的です。料金やセット内容、注文方法は業者ごとに異なるため、必要な場合は利用を検討しているクリーニング業者の公式サイトでレンタルサービスの有無を確認してみましょう。また、クリーニングとは別に、布団レンタル専門のサービスを利用するのも一つの選択肢です。