「二人で使うマットレスを探しているけれど、どのサイズが良いのだろう?」「ダブルマットレスの種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」
快適な睡眠は、日々のパフォーマンスを左右する重要な要素です。特に、パートナーや家族と一緒に眠る場合、マットレス選びはより慎重になる必要があります。その中でも「ダブルマットレス」は、二人暮らしを始めるカップルや、ゆったりと一人で眠りたい方に人気のサイズです。
しかし、一口にダブルマットレスと言っても、コイルやウレタンといった素材の違い、硬さ、厚み、機能性など、選ぶべきポイントは多岐にわたります。自分の体格や寝姿勢、睡眠環境に合わないマットレスを選んでしまうと、「寝返りがうちにくい」「相手の振動で目が覚める」「腰痛が悪化した」といった後悔に繋がりかねません。
この記事では、ダブルマットレスの購入で失敗しないために、知っておくべき基本的な情報から、専門的な視点に基づいた8つの選び方のポイントまで、詳しく解説します。さらに、様々な種類の中から厳選したおすすめの人気商品20選を、それぞれの特徴とともにご紹介します。
この記事を最後まで読めば、あなたとあなたの大切な人にとって最適なダブルマットレスが見つかり、毎日の睡眠の質を向上させるための一歩を踏み出せるはずです。 これからダブルマットレスの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ダブルマットレスの基本情報
ダブルマットレス選びを始める前に、まずはその基本的な情報を正確に把握しておくことが重要です。サイズ感や使用人数の目安、そして他のサイズとの違いを理解することで、自分たちのライフスタイルに本当に合っているのかを判断できます。ここでは、ダブルマットレスの基本について、分かりやすく解説します。
ダブルマットレスのサイズと使用人数の目安
ダブルマットレスの一般的なサイズは、幅140cm × 長さ195cmです。 これはJIS(日本産業規格)で定められた寸法であり、ほとんどの国内メーカーがこの基準に沿って製品を製造しています。ただし、海外メーカーの製品や一部の特殊な製品では、若干サイズが異なる場合があるため、購入前には必ず製品仕様を確認しましょう。
使用人数の目安としては、大人2人での使用が基本となります。 幅140cmというスペースは、大人2人が並んで眠るのに必要最低限の広さとされています。そのため、お互いの体格によっては、少し窮屈に感じる可能性があることを念頭に置いておく必要があります。
- 1人での使用: 非常にゆったりと、贅沢な寝心地を体感できます。寝返りを頻繁にうつ方や、手足を大きく広げて眠りたい方にとっては、シングルやセミダブルでは得られない開放感があります。まさに「大の字」で眠れる広さです。
- 2人での使用: 最も一般的な使い方です。標準的な体格のカップルであれば、問題なく使用できます。ただし、お互いの距離が近くなるため、パートナーの寝返りなどの振動が気になる方は、後述する「ポケットコイル」素材など、振動が伝わりにくい構造のマットレスを選ぶのがおすすめです。2人で快適に眠るためには、マットレスの素材選びが非常に重要になります。
- 親子での使用(大人1人+子供1人): 小さなお子様と添い寝する場合にも、ダブルサイズは適しています。子供が未就学児くらいまでであれば、十分なスペースを確保できるでしょう。ただし、子供が成長してくると手狭になるため、将来的な家族計画も考慮してサイズを選ぶことが大切です。
ダブルマットレスは、限られた寝室のスペースを有効活用しつつ、二人での快適な睡眠を実現したいカップルや新婚家庭に最適な選択肢と言えます。また、一人暮らしでも、ホテルのような広々としたベッドで睡眠の質を追求したい方にも選ばれています。
他のサイズ(セミダブル・クイーン)との違い
ダブルマットレスを検討する際、必ず比較対象となるのが「セミダブル」と「クイーン」です。これらのサイズとの違いを明確に理解することで、より自分たちのニーズに合った選択ができます。
サイズ種類 | 標準的な寸法(幅×長さ) | 主な使用人数の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
セミダブル | 幅120cm × 長さ195cm | 大人1人 | 1人でゆったりと眠りたい方向け。2人での使用は非常に窮屈。 |
ダブル | 幅140cm × 長さ195cm | 大人2人 | 2人での使用における標準的なサイズ。1人なら非常に広々。 |
クイーン | 幅160cm × 長さ195cm | 大人2人(+幼児1人) | 2人でゆったりと眠りたい、寝返りをよくうつ方向け。 |
キング | 幅180cm × 長さ195cm | 大人2人(+子供1人) | 家族で川の字で眠りたい方向け。広々とした寝室が必要。 |
【セミダブル(幅120cm)との違い】
セミダブルとダブルの幅の差は20cmです。この20cmの差は非常に大きく、寝心地に大きな影響を与えます。セミダブルは「セミ」という名前から2人用と勘違いされがちですが、基本的には「1人でゆったりと使うためのサイズ」です。大人2人でセミダブルを使用すると、寝返りをうつスペースがほとんどなく、お互いの身体が常に触れ合う状態になります。安眠を妨げる原因となるため、2人での使用はおすすめできません。一人暮らしで、シングル(幅97cm)では少し狭いと感じる方が選ぶサイズです。
【クイーン(幅160cm)との違い】
一方、クイーンサイズはダブルサイズよりも幅が20cm広くなります。この差によって、2人で使用した際の快適性が大きく向上します。お互いのパーソナルスペースを十分に確保できるため、パートナーの寝返りや起き上がりによる影響を受けにくくなります。 体格の良い方同士のカップルや、眠りが浅く、些細な動きで目が覚めてしまうという方には、クイーンサイズがおすすめです。また、小さなお子様と一緒に3人で眠る場合でも、ダブルサイズよりは余裕が生まれます。
ただし、クイーンサイズはマットレス本体だけでなく、ベッドフレームやシーツ類も高価になる傾向があります。また、寝室に十分な設置スペースが必要になる点も考慮しなければなりません。搬入経路が狭い場合は、分割タイプのクイーンマットレスを選ぶといった工夫も必要です。
結論として、寝室のスペースと予算に限りがあり、標準的な体格の2人で使うのであれば「ダブル」、より快適な睡眠を追求し、スペースと予算に余裕があるならば「クイーン」が選択肢となります。 自分たちの体格、寝室の広さ、そしてどれくらいのゆとりを求めるかを総合的に判断して、最適なサイズを選びましょう。
後悔しないダブルマットレスの選び方8つのポイント
ダブルマットレス選びは、まさに「投資」です。毎日使うものであり、健康に直結するため、価格だけで安易に決めるべきではありません。ここでは、あなたに最適な一枚を見つけるための、8つの重要な選定ポイントを徹底的に解説します。これらのポイントを一つひとつ確認することで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を未然に防ぐことができます。
① 種類・素材で選ぶ
マットレスの寝心地や機能性を決定づける最も重要な要素が、内部に使われている「種類・素材」です。主に「コイル系」と「ウレタン系」に大別され、それぞれに特徴があります。二人で使うダブルマットレスでは、相手への振動の伝わりにくさも重要な選択基準となります。
素材の種類 | 振動の伝わりにくさ | 寝心地 | 通気性 | 耐久性(目安) | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|---|
ポケットコイル | ◎(伝わりにくい) | 体圧分散性に優れ、フィット感がある | 〇 | 8~12年 | 2人での使用、寝心地重視の人 |
ボンネルコイル | △(伝わりやすい) | 硬めでしっかりとした面で支える | ◎ | 7~10年 | 硬めが好きな人、安価で探している人 |
高反発ウレタン | 〇(伝わりにくい) | 反発力が高く寝返りしやすい | △ | 5~8年 | 寝返りが多い人、腰痛持ちの人 |
低反発ウレタン | 〇(伝わりにくい) | 包み込むようなフィット感 | × | 3~5年 | 横向き寝の人、フィット感重視の人 |
ハイブリッド | ◎(伝わりにくい) | コイルとウレタンの長所を両立 | 〇 | 8~12年 | 寝心地も機能性も妥協したくない人 |
その他 | 素材による | 独特の弾力性や高通気性 | 素材による | 素材による | 特定の機能性を求める人 |
ポケットコイル|振動が伝わりにくく2人での使用におすすめ
ポケットコイルマットレスは、独立したコイル(バネ)を一つひとつ不織布の袋に包んで敷き詰めた構造をしています。それぞれのコイルが「点」で体を支えるため、体圧分散性に非常に優れているのが最大の特徴です。
体のラインに沿ってコイルが個別に沈み込むため、肩や腰など出っ張った部分への圧迫が少なく、理想的な寝姿勢(背骨が真っ直ぐな状態)を保ちやすくなります。
そして、ダブルマットレスとして最も重要なメリットが、振動の伝わりにくさ(横揺れの少なさ)です。隣で寝ているパートナーが寝返りをうったり、ベッドから起き上がったりしても、その振動が伝わりにくい構造になっています。眠りが浅い方や、就寝・起床時間が異なるカップルにとって、これは非常に大きな利点です。まさに、二人で使うマットレスの王道と言えるでしょう。
一方で、コイル数が多く構造が複雑なため、後述するボンネルコイルに比べて価格は高くなる傾向があります。また、ウレタンフォームなどの詰め物も多く使われているため、通気性はボンネルコイルにやや劣ります。
ボンネルコイル|通気性が良くしっかりとした硬めの寝心地
ボンネルコイルマットレスは、連結された多数のコイルが一体となって体を「面」で支える構造です。ベッドのマットレスとしては古くからあるタイプで、ビジネスホテルなどで採用されていることも多いです。
その特徴は、しっかりとした硬めの寝心地です。畳に敷いた布団のような、沈み込みの少ない安定した感覚を好む方に向いています。また、コイル同士が連結しているため耐久性が高く、比較的リーズナブルな価格帯の製品が多いのも魅力です。
内部に空洞が多いため、通気性は非常に良好です。湿気がこもりにくく、カビやダニの発生を抑制する効果が期待できます。汗をかきやすい方や、湿度の高い地域にお住まいの方には大きなメリットとなります。
ただし、最大のデメリットは振動が伝わりやすい点です。コイルが連結しているため、片方の動きがマットレス全体に響きやすくなります。そのため、2人での使用では、パートナーの動きで目が覚めてしまう可能性があります。この点を許容できるかどうかが、ボンネルコイルを選ぶ上での大きな分かれ道となります。
高反発ウレタン|寝返りがしやすく体格の良い方に
高反発ウレタンマットレスは、その名の通り、高い反発力を持つウレタンフォームを主素材としたマットレスです。押し返す力が強いため、体が沈み込みすぎず、寝返りが非常にスムーズに行えるのが特徴です。
人間は、一晩に20~30回もの寝返りをうつと言われています。寝返りは、同じ部位に圧力がかかり続けるのを防ぎ、血行を促進するための重要な生理現象です。高反発ウレタンは、この寝返りを少ない力でサポートしてくれるため、睡眠中の身体への負担を軽減します。
特に、腰痛に悩む方や、筋肉質で体格の良い方におすすめです。体が沈み込みすぎないため、腰への負担が集中せず、安定した寝姿勢を維持できます。
一方で、低反発ウレタンのような包み込まれるフィット感は少ないため、好みが分かれるかもしれません。また、ウレタン素材は全般的に通気性がコイル系に劣るため、湿気対策が必要です。除湿シートを併用したり、定期的に立てかけて風通しを良くしたりする手入れが推奨されます。
低反発ウレタン|体にフィットしやすく横向き寝の方に
低反発ウレタンマットレスは、ゆっくりと沈み込み、ゆっくりと元に戻る性質を持つウレタンフォームを使用したものです。手で押すと、その形がしばらく残るのが特徴です。
最大のメリットは、抜群のフィット感と体圧分散性です。体の形状に合わせてじんわりと沈み込み、隙間なく体を支えるため、まるで包み込まれるような独特の寝心地が得られます。特に、横向きで寝る方は肩や腰に圧力が集中しやすいため、低反発のフィット感がその圧力を効果的に分散してくれます。
振動も伝わりにくいため、2人での使用にも適しています。
しかし、デメリットも明確です。体がフィットする分、寝返りがうちにくいと感じる人もいます。また、素材の特性上、通気性が悪く熱がこもりやすいという弱点があります。夏場は暑く感じることがあるため、冷感素材の敷きパッドを併用するなどの工夫が必要です。耐久性も他の素材に比べて低い傾向があり、数年でへたり(復元しなくなること)が出てくる場合があります。
ハイブリッド|コイルとウレタンの長所を両立
ハイブリッドマットレスは、その名の通り、ポケットコイルなどの「コイル層」と、高反発または低反発の「ウレタン層」を組み合わせた、比較的新しいタイプのマットレスです。
コイル層がもたらす優れた通気性と耐久性、しっかりとした支持力と、ウレタン層がもたらす高い体圧分散性やフィット感といった、双方の素材の「良いとこ取り」を目指して設計されています。
例えば、「下層にポケットコイル、上層に低反発ウレタン」という組み合わせであれば、ポケットコイルが振動を吸収しつつ、低反発ウレタンが体にフィットする、非常に快適な寝心地を実現します。
それぞれの素材のデメリットを補い合う構造のため、寝心地、機能性ともに高いレベルを期待できますが、その分、価格は高価になる傾向があります。睡眠の質に徹底的にこだわりたい、予算をかけてでも最高の寝心地を追求したいという方におすすめの選択肢です。
その他(ラテックス・ファイバー)
- ラテックス: ゴムの木から採れる樹液を原料とした素材です。柔らかさと高い反発力を両立した独特の弾力が特徴で、体圧分散性と耐久性に優れています。天然素材ならではの抗菌作用も期待できますが、ゴムアレルギーの方は使用できません。また、非常に高価です。
- ファイバー: ポリエチレンなどの樹脂を繊維状に編み上げた素材です。最大の特徴は圧倒的な通気性で、内部が空洞だらけのため湿気が全くこもりません。さらに、シャワーで丸洗いできる製品も多く、衛生面を最も重視する方には最適です。寝心地は硬めのものが多く、ウレタンのようなフィット感はありません。
② 硬さ・反発力で選ぶ
マットレスの「硬さ」は、寝心地を左右する非常に重要な要素です。硬すぎても柔らかすぎても体に負担がかかり、睡眠の質を低下させる原因となります。自分の体型や寝姿勢に合った硬さのマットレスを選ぶことが、快眠への近道です。
柔らかめ|横向きで寝ることが多い人や痩せ型の人向け
柔らかめのマットレスは、体の凹凸に合わせて柔軟に沈み込むため、フィット感が高いのが特徴です。
- 向いている人:
- 横向き寝の人: 横向きで寝ると、肩や腰に体重が集中します。柔らかいマットレスはこれらの部位を優しく受け止め、圧力を分散してくれるため、痛みや痺れを防ぎます。
- 痩せ型の人: 体重が軽い方は、硬いマットレスだと体が沈み込まず、腰などが浮いてしまいがちです。柔らかいマットレスなら、軽い体重でも適度に沈み込み、体全体をしっかりと支えてくれます。
- 注意点: 体格の良い人や体重が重い人が使うと、腰が沈み込みすぎて「くの字」の不自然な寝姿勢になり、腰痛の原因となることがあります。
普通|仰向けで寝ることが多い人や標準的な体型の人向け
「普通」の硬さは、最も多くの人にとってバランスの取れた選択肢です。適度な硬さと反発力で、体をしっかりと支えつつ、寝返りもスムーズに行えます。
- 向いている人:
- 仰向け寝の人: 仰向けで寝た際に、背骨が自然なS字カーブを保てるのが理想です。「普通」の硬さのマットレスは、この理想的な寝姿勢をサポートしてくれます。
- 標準的な体型の人: 多くのマットレスは標準体型の人を基準に設計されているため、迷ったら「普通」の硬さから試してみるのが良いでしょう。
- 注意点: 非常に体格の良い方にとっては、やや柔らかく感じ、腰が沈む可能性があります。
硬め|うつ伏せで寝ることが多い人や体格の良い人向け
硬めのマットレスは、体が沈み込みすぎないため、安定感のある寝心地が特徴です。
- 向いている人:
- うつ伏せ寝の人: うつ伏せで寝る場合、柔らかいマットレスだと腰が反ってしまい、背骨や腰に大きな負担がかかります。硬めのマットレスなら、腰が沈むのを防ぎ、負担を軽減します。
- 体格の良い人・体重が重い人: 体重が重い方が柔らかいマットレスを使うと、腰の部分が最も沈み、腰痛の原因になります。硬めのマットレスが、重い体をしっかりと支え、理想的な寝姿勢を保ちます。
- 頻繁に寝返りをうつ人: 硬い方が反発力が強く、少ない力で寝返りができます。
- 注意点: 痩せ型の人や横向き寝の人が使うと、肩や腰の出っ張った部分が圧迫されて痛みを感じたり、血行が悪くなったりすることがあります。
硬さの指標「N(ニュートン)」
ウレタンマットレスの硬さは「N(ニュートン)」という単位で示されることがあります。これはJIS規格に基づく反発力の指標で、数値が大きいほど硬くなります。
- 75N未満: 柔らかめ
- 75N以上~110N未満: 普通
- 110N以上: 硬め
あくまで目安ですが、商品選びの参考にすると良いでしょう。
③ 厚みで選ぶ
マットレスの「厚み」は、寝心地だけでなく、使い方にも影響します。特に、床からの距離や底付き感(床の硬さを感じること)に関わる重要なポイントです。
ベッドフレームで使うなら厚さ15cm以上が目安
ベッドフレームの上に置いて使用する場合、マットレス自体のクッション性や支持力が寝心地を決定します。最低でも15cm、できれば20cm以上の厚みがあるマットレスを選ぶのがおすすめです。
厚みがあるほど、内部のコイルやウレタン層を十分に確保でき、体圧分散性や耐久性が高まります。特に体重が重い方や、しっかりとしたサポート感を求める方は、25cm以上の厚みがあると、より底付き感なく快適に眠れます。
床に直接置いて使うなら厚さ10cm以上が目安
「三つ折りマットレス」のように、床や畳に直接敷いて使用する場合は、最低でも10cm程度の厚みが必要です。これより薄いと、体重がかかる腰やお尻の部分で底付き感を感じやすくなり、床の硬さが体に伝わってしまいます。
また、直置きする場合は、湿気対策がより重要になります。すのこベッドの上に置いたり、定期的にマットレスを立てかけて風を通したりする工夫が不可欠です。三つ折りタイプは、収納のしやすさと立てかけて干しやすい点がメリットです。
④ 通気性で選ぶ
人は寝ている間にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。この汗による湿気がマットレスに溜まると、カビやダニが繁殖する原因となり、アレルギーや悪臭を引き起こす可能性があります。特に、気密性の高い現代の住宅では、通気性の良いマットレスを選ぶことが非常に重要です。
- 通気性が高い素材: ボンネルコイル、ファイバー素材が最も優れています。内部に空間が多いため、空気が循環しやすく湿気がこもりません。ポケットコイルもコイル間に隙間があるため、ウレタン系よりは通気性が良好です。
- 通気性が低い素材: 低反発ウレタン、高反発ウレタンは素材の密度が高いため、通気性は劣ります。これらの素材を選ぶ場合は、側生地に通気性の良いメッシュ素材が使われていたり、ウレタン自体に無数の穴を開ける加工(オープンセル構造)が施されていたりする製品を選ぶと良いでしょう。
通気性を確保するためには、マットレス自体の素材選びだけでなく、すのこタイプのベッドフレームを使用したり、除湿シートをマットレスの下に敷いたりといった対策も非常に有効です。
⑤ 耐久性で選ぶ
高価な買い物であるマットレスは、できるだけ長く使いたいものです。耐久性は素材の種類や品質によって大きく異なります。
- 耐久性の目安(一般的な使用環境):
- ポケットコイル/ボンネルコイル: 8~10年前後
- 高反発ウレタン(高密度): 5~8年
- 低反発ウレタン: 3~5年
- 耐久性を判断する指標:
- ウレタンの「密度(D)」: ウレタンマットレスの場合、密度(単位:D)が高いほど耐久性も高くなります。密度30D以上が一つの目安となり、40D以上であれば高品質でへたりにくいと言えます。
- コイルの「線材の種類(SWRH)」: コイルマットレスの場合、JIS規格で定められたピアノ線材の種類(SWRH)の数値が高いほど、硬く耐久性のある鋼線であることを示します。
- 保証期間: メーカーが製品に設定している保証期間の長さも、耐久性への自信の表れと見ることができます。10年以上の長期保証が付いている製品は、それだけ品質に自信がある証拠です。
購入後、数年でへたってしまい買い替えることになると、結果的にコストが高くつきます。初期費用が多少高くても、耐久性の高いマットレスを選ぶことが、長期的なコストパフォーマンスに繋がります。
⑥ 衛生機能で選ぶ
毎日肌に触れるマットレスは、常に清潔に保ちたいものです。特に、アレルギー体質の方や小さなお子様がいるご家庭では、衛生機能が重要な選択基準となります。
- カバーの洗濯可否: マットレス本体は基本的に洗えません。 そのため、汚れや汗から本体を守るカバーが取り外して洗濯できるかどうかは非常に重要です。ファスナーで簡単に着脱でき、家庭の洗濯機で丸洗いできるタイプが理想的です。
- 防ダニ・抗菌・防臭加工: 生地や詰め物に、ダニの繁殖を抑制する「防ダニ加工」、菌の増殖を防ぐ「抗菌加工」、汗などの臭いを抑える「防臭加工」が施されている製品があります。これらの機能は、衛生的な睡眠環境を保つのに役立ちます。
- 国際的な安全基準の認証: 「Oeko-Tex®(エコテックス®)」や「CertiPUR-US®(サーティピュアUS)」といった認証は、人体に有害な化学物質が含まれていないことを証明するものです。肌が敏感な方や、安全性を重視する方は、これらの認証を取得している製品を選ぶと安心です。
⑦ 搬入・手入れのしやすさで選ぶ
ダブルマットレスはサイズが大きいため、購入前に搬入経路を確認することが不可欠です。玄関、廊下、階段、エレベーターの幅や高さを事前に測定しておきましょう。
- 圧縮ロール梱包: 最近のウレタンマットレスや一部のコイルマットレスは、工場で圧縮してロール状に梱包され、コンパクトな箱で配送されることが主流です。このタイプは搬入が非常に楽で、狭い通路でも問題なく部屋まで運べます。 開封すると数時間から数日で本来の大きさに復元します。ただし、一度開封すると元のサイズには戻せないため、返品の際には注意が必要です。
- 手入れのしやすさ: マットレスを長持ちさせるには、定期的な手入れが欠かせません。同じ場所ばかりに体重がかかるのを防ぐため、3ヶ月に1回程度、頭側と足側を入れ替える「上下ローテーション」を行うのが一般的です。製品によっては裏表も使える「前後裏返し」ができるものもあります。女性一人でもローテーションしやすいように、取っ手(ハンドル)が付いている製品を選ぶと便利です。
⑧ 価格相場で選ぶ
ダブルマットレスの価格は、数万円のリーズナブルなものから、数十万円する高級なものまで幅広く存在します。価格は、主に素材、構造、ブランド、付加機能、保証期間などによって決まります。
- ~5万円(エントリーモデル): ボンネルコイルや、比較的密度の低いウレタンマットレスが中心。基本的な睡眠機能は備えていますが、耐久性や寝心地の細やかさでは高価格帯に劣る場合があります。短期間での使用や、来客用として割り切るなら選択肢になります。
- 5万円~15万円(ミドルレンジ): ポケットコイルや、高密度・高反発ウレタンなど、品質の高い素材を使用した製品が多くなる価格帯です。寝心地と価格のバランスが良く、最も競争が激しいボリュームゾーンと言えます。長期保証が付く製品も増え、コストパフォーマンスを重視するならこの価格帯から選ぶのがおすすめです。
- 15万円~(ハイエンドモデル): ハイブリッドタイプや、特殊な機能性素材、海外の高級ブランドなどがこの価格帯に含まれます。素材の品質、縫製の丁寧さ、サポート体制、長期保証など、あらゆる面で最高レベルを追求しています。睡眠への投資を惜しまない、最高の寝心地を求める方向けです。
安いから悪い、高いから良いと一概には言えません。大切なのは、自分の予算内で、前述した7つのポイントをできるだけ満たす、自分にとって価値のあるマットレスを見つけることです。お試し期間などを活用し、じっくりと検討しましょう。
【種類別】ダブルマットレスのおすすめ人気商品20選
ここからは、厳しい選定基準をクリアしたダブルマットレスのおすすめ人気商品を、種類別にご紹介します。各商品の特徴やスペックを比較し、あなたにぴったりの一枚を見つけるための参考にしてください。
※価格は変動する可能性があるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
① 【ポケットコイル】おすすめ8選
振動が伝わりにくく、体圧分散性に優れたポケットコイルは、2人での使用に最もおすすめのタイプです。
NELL(ネル)|NELLマットレス
寝返りのしやすさを科学した、腰痛対策の決定版。
NELLマットレスは、一般的なマットレスの約2倍の数のポケットコイルを使用し、腰部分を硬め、頭と足部分を柔らかめに設計した「センターハード構造」が最大の特徴です。これにより、寝返りが非常にスムーズに行え、睡眠中の腰への負担を軽減します。 120日間のフリートライアルと10年間の長期保証も、製品への自信の表れです。
- 特徴: センターハード構造、圧倒的なコイル数、120日間トライアル、10年保証
- 硬さ: 普通~やや硬め
- 厚さ: 21cm
- こんな人におすすめ: 寝返りが多い人、腰痛に悩む人、パートナーの振動が気になる人
- 参照: NELL公式サイト
コアラ|New コアラマットレス
振動吸収技術で、隣でワイングラスが倒れない。
テレビCMでもおなじみのコアラマットレスは、その優れた振動吸収性が魅力です。上層の低反発・高反発を組み合わせたウレタンフォームと、下層のポケットコイルが、あらゆる動きを瞬時に吸収し、パートナーに全く振動を伝えません。 リバーシブルのトッパーで「ふつう」「かため」の寝心地を選べるのも嬉しいポイントです。
- 特徴: 優れた振動吸収性、リバーシブルトッパー、120日間トライアル、10年保証
- 硬さ: 普通/硬め(選択可)
- 厚さ: 23cm
- こんな人におすすめ: 眠りが浅く、パートナーの動きで起きてしまう人、硬さで迷っている人
- 参照: コアラ公式サイト
源ベッド|夜香デオファクター
日本の老舗ベッドメーカーが作る、衛生面も安心の国産マットレス。
広島の自社工場で一貫生産される、信頼の国産ポケットコイルマットレスです。高耐久なコイルと、制菌・防臭効果のある「デオファクター」生地を採用。衛生面を重視する方や、長く安心して使える製品を求める方におすすめです。 価格も国産としては非常にリーズナブルです。
- 特徴: 国産、自社工場生産、デオファクター加工、高耐久コイル
- 硬さ: 普通
- 厚さ: 21cm
- こんな人におすすめ: 国産の安心感を求める人、衛生面(菌や臭い)が気になる人
- 参照: 源ベッド公式サイト
ZINUS(ジヌス)|Green Tea マットレス
世界で愛されるコスパの高さ。緑茶成分でいつでも爽やか。
Amazonなどで絶大な人気を誇るアメリカのベッドブランドZINUS。このマットレスは、緑茶成分と活性炭を配合したメモリーフォームが特徴で、湿気や臭いを抑え、マットレスを清潔に保ちます。 ポケットコイルによるしっかりとしたサポートと、体にフィットするウレタンの寝心地を、驚きの低価格で実現しています。
- 特徴: 緑茶・活性炭配合フォーム、圧倒的なコストパフォーマンス、圧縮ロール梱包
- 硬さ: 普通
- 厚さ: 20cm/25cm/30cm(選択可)
- こんな人におすすめ: コスパを最重視する人、手軽にポケットコイルを試したい人
- 参照: ZINUS公式サイト
GOKUMIN|プレミアムスプリングマットレス
高品質な眠りを、すべての人へ。機能性と価格のバランスが絶妙。
寝具専門ブランドGOKUMINのポケットコイルモデル。高密度なコイルと、並行・交互配列を組み合わせることで、優れた体圧分散と耐久性を両立。抗菌・防臭加工済みの高級ニット生地も採用しており、この価格帯としては非常に高いスペックを誇ります。
- 特徴: 高密度コイル、抗菌・防臭加工、高品質な側生地、9層構造
- 硬さ: やや硬め
- 厚さ: 20cm
- こんな人におすすめ: 機能性と価格のバランスを求める人、しっかりとした硬めが好きな人
- 参照: GOKUMIN公式サイト
アイリスオーヤマ|ポケットコイルマットレス
おなじみのメーカーが作る、安心品質のエントリーモデル。
家電や生活用品で知られるアイリスオーヤマのマットレスは、品質と価格のバランスに優れています。コイル数を多く配置し、体を点で支えるポケットコイルの基本性能をしっかりと押さえています。初めてポケットコイルマットレスを購入する方でも、手を出しやすい価格が魅力です。
- 特徴: 有名メーカーの安心感、手頃な価格、高い通気性
- 硬さ: 普通
- 厚さ: 17.5cm
- こんな人におすすめ: 予算を抑えたい人、有名ブランドの安心感が欲しい人
- 参照: アイリスオーヤマ公式通販サイト「アイリスプラザ」
タンスのゲン|ポケットコイルマットレス EN101P2
家具専門店のノウハウが詰まった、高品質・低価格モデル。
ネット通販で人気の家具店「タンスのゲン」のオリジナルマットレス。高密度のポケットコイルと、肌触りの良いニット生地を使用しながら、徹底したコストカットで低価格を実現。価格以上の寝心地と品質で、レビュー評価も非常に高い人気商品です。
- 特徴: 高いコストパフォーマンス、高密度コイル、肌触りの良い生地
- 硬さ: 普通
- 厚さ: 20cm
- こんな人におすすめ: とにかくコスパを重視する人、ネットでの購入に慣れている人
- 参照: タンスのゲン公式サイト
無印良品|脚付マットレス・高密度ポケットコイル
シンプルなデザインと確かな寝心地。ベッドフレーム不要の手軽さ。
無印良品のロングセラー商品。マットレスに直接脚を取り付けてベッドとして使用できるため、ベッドフレームが不要です。高密度に配置されたポケットコイルが、体をしっかりと支え、安定した寝心地を提供します。 シンプルなデザインはどんな部屋にも馴染みます。
- 特徴: ベッドフレーム不要、高密度コイル、シンプルなデザイン
- 硬さ: やや硬め
- 厚さ: 26cm(マットレス部分)
- こんな人におすすめ: ミニマルなインテリアが好きな人、省スペースでベッドを置きたい人
- 参照: 無印良品公式サイト
② 【高反発・低反発ウレタン】おすすめ7選
体にフィットする寝心地や、寝返りのしやすさを求めるならウレタン系がおすすめです。
エムリリー|優反発マットレス
高反発と低反発のいいとこ取り。独自素材「優反発フォーム」。
マンチェスター・ユナイテッドの公式寝具パートナーとしても知られるエムリリー。その独自素材「優反発フォーム」は、低反発のようなフィット感と、高反発のような寝返りのしやすさを両立。どんな寝姿勢でも体にフィットし、理想的な寝姿勢をサポートします。
- 特徴: 独自素材「優反発フォーム」、デンマークでデザイン、国際基準の安全性
- 硬さ: 柔らかめ~普通
- 厚さ: 11cm
- こんな人におすすめ: フィット感と寝返りのしやすさを両立したい人、横向き寝が多い人
- 参照: エムリリー公式サイト
マニフレックス|モデル246
30年以上のロングセラーを誇る、高反発マットレスの代名詞。
イタリアの世界的寝具ブランド、マニフレックスの最もスタンダードなモデル。独自開発の高反発フォーム「エリオセル」が、体を面で支え上げ、腰の沈み込みを防ぎ、理想的な寝姿勢を保ちます。 12年の長期保証が、その圧倒的な耐久性を物語っています。
- 特徴: 高反発素材「エリオセル」、12年保証、世界的なブランド力、腰痛持ちに人気
- 硬さ: 硬め
- 厚さ: 16cm
- こんな人におすすめ: 腰痛に悩む人、硬めの寝心地が好きな人、長く使えるマットレスが欲しい人
- 参照: マニフレックス公式サイト
モットン|ジャパン
日本人の体型と環境に合わせて開発された、腰対策マットレス。
体重や好みに合わせて「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3種類から硬さを選べる、腰痛対策に特化した高反発マットレス。反発力が強く、自然な寝返りをサポートすることで、腰への負担を軽減します。 90日間の交換・返品保証もあり、安心して試せます。
- 特徴: 日本人向け設計、3種類の硬さから選択可、90日間お試し・交換保証
- 硬さ: 柔らかめ/普通/硬め(選択可)
- 厚さ: 10cm
- こんな人におすすめ: 腰痛が深刻な悩みである人、自分に合う硬さが分からない人
- 参照: モットンジャパン公式サイト
雲のやすらぎ|プレミアム マットレス
まるで雲の上。5層構造が実現する究極の体圧分散。
厚さ17cmという極厚のウレタンマットレス。高反発と凹凸アルファマットなどを組み合わせた5層構造で、体圧を徹底的に分散し、腰への負担を極限まで減らします。 リバーシブル仕様で季節に合わせて使い分けられるのも特徴です。
- 特徴: 極厚17cm、独自の5層構造、リバーシブル仕様、防ダニ・抗菌防臭
- 硬さ: 普通
- 厚さ: 17cm
- こんな人におすすめ: 体圧分散性を最重視する人、床に直置きして使いたい人
- 参照: 雲のやすらぎプレミアム公式サイト
GOKUMIN|プレミアム低反発マットレス
包み込まれるような寝心地を、手頃な価格で。
GOKUMINの低反発モデル。低反発ウレタンによる抜群のフィット感で、体の圧力を均一に分散します。竹炭を配合することで、低反発の弱点である調湿・消臭効果を高めているのがポイント。滑り止め付きの洗えるカバーも便利です。
- 特徴: 竹炭配合、優れたフィット感、洗えるカバー、高いコストパフォーマンス
- 硬さ: 柔らかめ
- 厚さ: 5cm(トッパータイプ)
- こんな人におすすめ: 今使っているマットレスの寝心地を改善したい人、包み込まれる感覚が好きな人
- 参照: GOKUMIN公式サイト
アイリスプラザ|高反発マットレス
圧倒的な低価格。気軽に試せる高反発エントリーモデル。
アイリスオーヤマの公式通販サイト「アイリスプラザ」のオリジナル商品。10cmの厚みがあり、床に直接敷いても、ベッドマットレスの上に敷いても使えます。高反発マットレスの寝心地を手軽に試してみたい方に最適な、非常にリーズナブルな価格が魅力です。
- 特徴: 圧倒的な低価格、三つ折りで収納可能、リバーシブルカバー
- 硬さ: 硬め
- 厚さ: 10cm
- こんな人におすすめ: とにかく価格を抑えたい人、来客用や一時的な使用を考えている人
- 参照: アイリスオーヤマ公式通販サイト「アイリスプラザ」
ニトリ|Nスリープ
お、ねだん以上。ニトリが本気で作る多層構造ウレタンマットレス。
ニトリが開発した「Nスリープ」シリーズは、硬さの異なるウレタンを組み合わせた多層構造が特徴。体を点で支えるプロファイル加工や、寝返りをサポートする高反発層など、価格以上の機能が詰め込まれています。2層または3層構造から選べ、寝心地へのこだわりが感じられます。
- 特徴: ニトリ独自の多層構造、2種類の硬さから選択可、抗菌防臭加工
- 硬さ: 普通/硬め(選択可)
- 厚さ: 22cm~
- こんな人におすすめ: 店舗で実際に寝心地を試したい人、機能性と価格のバランスを重視する人
- 参照: ニトリ公式サイト
③ 【ボンネルコイル】おすすめ3選
しっかりとした硬めの寝心地と、優れた通気性が魅力のボンネルコイル。価格も手頃なものが多いです。
ニトリ|硬質ボンネルコイルマットレス(HS-01)
硬めの寝心地を好む方へ。ニトリの定番ボンネルコイル。
通常よりも硬い「硬鋼線」を使用した、しっかりとしたサポート力が特徴のマットレス。沈み込みが少なく、安定した寝姿勢を保ちます。畳に布団を敷いたような感覚が好きな方におすすめです。ニトリならではの手頃な価格も魅力。
- 特徴: 硬めの寝心地、高い耐久性、手頃な価格
- 硬さ: 硬め
- 厚さ: 17cm
- こんな人におすすめ: 硬い寝心地が絶対条件の人、予算を抑えたい人
- 参照: ニトリ公式サイト
タンスのゲン|高密度 ボンネルコイルマットレス
コイル数で差をつける。コスパ最強のボンネルコイル。
一般的なボンネルコイルよりもコイル数を増やし、密度を高めることで、面で支える安定感と、体の凹凸に合わせるフィット感を両立させています。通気性も抜群で、湿気が気になる方にも最適。驚きの低価格で高い品質を実現しています。
- 特徴: 高密度コイル、優れた通気性、圧倒的なコストパフォーマンス
- 硬さ: 硬め
- 厚さ: 17cm
- こんな人におすすめ: コスパを重視しつつ、寝心地にも少しこだわりたい人
- 参照: タンスのゲン公式サイト
アイリスオーヤマ|ボンネルコイルマットレス
シンプル・イズ・ベスト。基本性能を押さえた安心の選択肢。
ボンネルコイルマットレスの基本である、しっかりとした支持力と高い通気性を備えた、シンプルな製品です。複雑な機能はありませんが、その分価格は非常にリーズナブル。ベッドを初めて購入する方や、来客用のマットレスとしてもおすすめです。
- 特徴: シンプルな構造、手頃な価格、有名メーカーの安心感
- 硬さ: 硬め
- 厚さ: 16.5cm
- こんな人におすすめ: とにかく安く、基本的なマットレスが欲しい人
- 参照: アイリスオーヤマ公式通販サイト「アイリスプラザ」
④ 【ハイブリッド】おすすめ2選
コイルとウレタンの長所を融合させた、次世代のマットレス。最高の寝心地を追求する方へ。
LIMNE(リムネ)|LIMNE the Mattress
とろけるような寝心地。睡眠科学に基づいた新感覚マットレス。
独自開発のウレタンフォーム「Souffair」とポケットコイルを組み合わせたハイブリッド構造。まるでマシュマロのように柔らかく、とろけるような肌触りながら、下層のコイルがしっかりと体を支えます。入眠のしやすさにこだわりたい方に試してほしい逸品です。
- 特徴: 独自開発ウレタン「Souffair」、とろけるような寝心地、120日間トライアル
- 硬さ: 柔らかめ
- 厚さ: 24cm
- こんな人におすすめ: 寝つきが悪い人、柔らかく包み込まれる寝心地が好きな人
- 参照: LIMNE公式サイト
テンピュール|プロ ハイブリッド プラス クールタッチ™
NASAが認めた素材。究極のフィット感とサポート力。
低反発素材の代名詞「テンピュール®」と、精密なポケットコイル「プレシジョン™マイクロコイル」を融合。テンピュールならではの究極の体圧分散性とフィット感に、コイルの応答性と通気性が加わりました。ひんやりとした感触のクールタッチ™テクノロジーも搭載。まさに最高峰の寝心地です。
- 特徴: テンピュール®素材、プレシジョン™マイクロコイル、クールタッチ™テクノロジー、10年保証
- 硬さ: 普通
- 厚さ: 25cm
- こんな人におすすめ: 予算を問わず最高の寝心地を追求する人、テンピュール素材が好きな人
- 参照: テンピュール®公式サイト
ダブルマットレスとあわせて揃えたい寝具
最高のダブルマットレスを選んでも、それだけで完璧な睡眠環境が整うわけではありません。マットレスの性能を最大限に引き出し、より快適に、そして長く使い続けるために、以下の寝具もあわせて揃えることを強くおすすめします。
ベッドフレーム
マットレスを床に直置きすると、湿気が逃げにくくカビの原因になります。ベッドフレームは、マットレスを湿気から守り、適切な高さを確保して寝起きの動作を楽にする重要な役割を担います。
- すのこタイプ: 最もおすすめのタイプです。床板がすのこ状になっているため通気性が抜群で、マットレスに湿気がこもるのを防ぎます。特にウレタン系のマットレスとの相性は最高です。
- 収納付きタイプ: ベッド下に引き出しや収納スペースがあるタイプ。寝室の収納力を上げたい場合に便利ですが、通気性はすのこタイプに劣るため、定期的な換気が必要です。
- フロアタイプ(ローベッド): 高さが低く、部屋に圧迫感を与えにくいのが特徴。小さなお子様がいる家庭でも、落下の心配が少なく安心です。
選ぶ際の注意点として、必ずマットレスのサイズに合ったフレームを選び、耐荷重を確認してください。 ダブルマットレスと大人2人の体重を支えられる、十分な強度があるフレームが必要です。
ベッドパッド・敷きパッド
この二つは混同されがちですが、役割が異なります。
- ベッドパッド: マットレスとシーツの間に敷き、寝心地の調整とマットレスの保護をするもの。 汗や皮脂がマットレス本体に染み込むのを防ぎ、へたりを軽減する役割があります。少し硬いと感じるマットレスに柔らかさをプラスするなど、寝心地の微調整も可能です。
- 敷きパッド: シーツの上に敷き、直接肌に触れるもの。 主な目的は汗を吸収することと、季節に応じた快適さを得ることです。夏は接触冷感素材、冬は起毛素材など、季節ごとに使い分けることで、一年中快適な睡眠環境を保てます。洗濯も簡単なので、衛生管理が非常に楽になります。
理想は、マットレス → ベッドパッド → ボックスシーツ → 敷きパッド の順番で重ねることです。 これにより、マットレスを汚れから守りつつ、快適な寝心地と衛生環境を両立できます。
マットレスプロテクター(防水シーツ)
マットレスプロテクターは、マットレスを水分や汚れから完全に守るための防水・防汚シーツです。 特に、以下のような方には必須のアイテムと言えるでしょう。
- 小さなお子様のおねしょ対策
- ペットと一緒に寝る方
- 介護が必要な方
- ベッドで飲み物を飲む習慣がある方
マットレスは一度濡れてしまうと、内部まで乾かすのが非常に困難で、カビや臭いの原因となります。高価なマットレスを長く清潔に使うために、保険として一枚持っておくと非常に安心です。最近では、防水機能を持ちながらも透湿性があり、蒸れにくい高機能な製品も増えています。
ボックスシーツ
ボックスシーツは、マットレス全体をすっぽりと覆うタイプのシーツです。マットレスをホコリや皮脂汚れから守る基本的なアイテムであり、寝室の見た目を整える役割も果たします。
選ぶ際は、必ずマットレスの「厚み」に対応したサイズを選びましょう。厚みのあるマットレスに通常のマチ幅のシーツを使うと、角が浮き上がってしまい、すぐにズレてしまいます。素材も、肌触りや機能性で選ぶと良いでしょう。
- 綿(コットン): 吸湿性・通気性に優れ、肌触りが良い定番素材。
- 麻(リネン): 吸湿・速乾性が高く、夏でもサラッとした肌触り。
- サテン: 光沢があり、なめらかで高級感のある肌触り。
- マイクロファイバー: 速乾性があり、冬は暖かく感じられる。
枕
見落としがちですが、マットレスと枕はセットで考えるべき重要な要素です。 新しいマットレスで体の沈み込み方が変わると、これまで使っていた枕の高さが合わなくなることがあります。
理想的な寝姿勢は、立っている時と同じように、首の骨(頸椎)が自然なS字カーブを描いている状態です。
- 仰向け寝: 額が顎より少し高くなる程度の高さが目安。
- 横向き寝: 頭から背中にかけてのラインが、床と平行になる高さが目安。
マットレスの硬さによっても最適な枕の高さは変わります。柔らかいマットレスなら体も沈むので低めの枕、硬いマットレスなら体があまり沈まないので高めの枕が合う傾向にあります。新しいマットレスで首や肩に違和感がある場合は、枕の見直しを検討しましょう。
ダブルマットレスに関するよくある質問
最後に、ダブルマットレスの購入や使用にあたって、多くの方が抱く疑問にお答えします。
Q. ダブルマットレスの寿命はどのくらい?
A. マットレスの寿命は、素材や品質、使用状況によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- ボンネルコイル: 約7~10年
- ポケットコイル: 約8~12年
- 高反発・低反発ウレタン: 約5~8年(密度により変動)
- ファイバー・ラテックス: 約6~8年
ただし、これらはあくまで目安です。「寝ている部分が凹んだまま戻らない」「腰の部分が明らかに沈む」「コイルがきしむ音がする」「朝起きた時に体に痛みを感じる」といったサインが現れたら、それは寿命のサインです。快適な睡眠と健康のためにも、早めの買い替えを検討しましょう。
Q. マットレスを長持ちさせる手入れ方法は?
A. 少しの手間でマットレスの寿命は大きく延びます。以下の手入れを定期的に行いましょう。
- 上下ローテーション: 最も重要な手入れです。3ヶ月に1回程度、マットレスの頭側と足側を入れ替えます。 これにより、同じ箇所にばかり負荷がかかるのを防ぎ、へたりを均等にすることができます。製品によっては裏返しも有効です。
- 陰干し: 2週間に1回程度、マットレスを壁に立てかけて風を通し、湿気を飛ばしましょう。直射日光はウレタンなどの素材を劣化させる原因になるため、必ず室内で陰干ししてください。
- シーツ類のこまめな洗濯: ベッドパッドやシーツ類を週に1回程度洗濯することで、マットレス本体に汗や皮脂が浸透するのを防ぎ、ダニやカビの発生を抑制します。
- マットレスプロテクターの使用: 前述の通り、防水・防汚のプロテクターを使うことで、アクシデントによる汚れからマットレスを完全に守ることができます。
Q. マットレスの処分方法は?
A. マットレスは基本的に「粗大ゴミ」として処分します。ただし、自治体によってルールや料金が異なるため、必ずお住まいの市区町村のホームページなどで確認が必要です。
主な処分方法は以下の通りです。
- 自治体の粗大ゴミ収集: 最も一般的な方法です。電話やインターネットで申し込み、指定された料金の処理券(シール)を購入・貼付し、指定日に指定場所へ出します。
- クリーンセンターへの自己搬入: 自治体のゴミ処理施設へ自分で直接持ち込む方法。収集を依頼するより安く済む場合がありますが、運搬手段が必要です。
- 不用品回収業者への依頼: 電話一本で自宅まで回収に来てくれるため、手間がかかりません。ただし、自治体に依頼するより費用は高くなる傾向があります。違法な業者も存在するため、許可を得ている信頼できる業者を選びましょう。
- 新品購入時の引き取りサービス: 新しいマットレスを購入する店舗によっては、古いマットレスを有料または無料で引き取ってくれる場合があります。購入前に確認してみましょう。
Q. 2人で使う場合、ダブルとクイーンはどちらが良い?
A. これは非常に多くの方が悩むポイントです。結論から言うと、「寝室の広さと予算が許すなら、クイーンの方が快適性は高い」と言えます。
- ダブルがおすすめな人:
- 標準的な体格のカップル
- 寝室が6畳以下など、スペースに限りがある
- 予算を抑えたい
- クイーンがおすすめな人:
- 2人とも体格が良い、または大柄
- 寝返りが多く、相手の動きが気になる
- お互いのパーソナルスペースを確保して、ゆったり眠りたい
- 将来的に小さな子供と3人で寝る可能性がある
- 寝室が8畳以上あり、スペースに余裕がある
ダブルサイズは幅140cmなので、一人当たりのスペースは70cmです。これはシングルベッド(幅約97cm)よりもかなり狭いスペースになります。この点を理解した上で、自分たちのライフスタイルに合ったサイズを選びましょう。
Q. マットレスが体に合わないと感じたらどうすればいい?
A. 新品のマットレスは、体が慣れるまでに1ヶ月程度かかる場合があります。すぐに諦めず、まずはしばらく使い続けてみましょう。それでも体に合わないと感じる場合は、以下の対処法を試してみてください。
- お試し(トライアル)期間を利用する: オンライン販売を中心に、「120日間トライアル」のような長期間のお試し期間を設けているメーカーが増えています。期間内であれば返品・返金が可能なため、体に合わなければこの制度を利用しましょう。購入前にトライアルの有無と条件を確認しておくことが重要です。
- マットレスパッドやトッパーで調整する: 「少し硬すぎる」「少し柔らかすぎる」といった微調整であれば、マットレスの上に敷く「マットレストッパー」や「ベッドパッド」で改善できる場合があります。数cmの厚みがあるウレタン製のトッパーなどを追加することで、寝心地は大きく変わります。
- 枕を見直す: 前述の通り、マットレスと枕の相性は非常に重要です。マットレスを変えてから肩こりや首の痛みが出るようになった場合、原因は枕にある可能性が高いです。新しいマットレスの沈み込みに合わせて、枕の高さを調整してみましょう。
これらの方法を試しても改善しない場合は、残念ながらそのマットレスはあなたの体に合っていない可能性が高いです。健康を損なう前に、思い切って買い替えを検討することをおすすめします。