【2024年最新】パジャマのおすすめ25選|人気のブランドを徹底比較

パジャマのおすすめ25選、人気のブランドを徹底比較

「睡眠の質がなかなか上がらない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」といった悩みを抱えていませんか。その原因は、もしかしたら寝るときに着ている衣服にあるかもしれません。質の高い睡眠は、心身の健康を維持するために不可欠です。そして、その睡眠の質を大きく左右するのが「パジャマ」の存在です。

普段、着古したTシャツやスウェットで寝ているという方も多いかもしれませんが、実は睡眠に特化して作られたパジャマを着用することには、私たちが思う以上に多くのメリットがあります。

この記事では、パジャマがもたらす効果から、ルームウェアとの違い、そして自分にぴったりの一枚を見つけるための選び方まで、専門的な視点から徹底的に解説します。さらに、素材別・デザイン別の特徴や、定番から高級ブランドまで網羅した人気のおすすめ25選、シーン別の選び方、長持ちさせるためのお手入れ方法まで、パジャマに関するあらゆる情報を凝縮しました。

この記事を読めば、あなたにとって最高の眠りをもたらす「運命のパジャマ」がきっと見つかるはずです。さあ、快適な睡眠への第一歩を踏み出しましょう。

パジャマを着る効果とは?睡眠の質を高める理由

快適な眠りをサポートする体温調節機能、汗をしっかり吸収して快適さを保つ、眠りにつくためのスイッチになる

なぜ、わざわざパジャマに着替える必要があるのでしょうか。その答えは、パジャマが持つ「睡眠の質を高める」ための機能性に隠されています。ここでは、パジャマが快適な眠りをもたらす3つの主な理由を詳しく解説します。

快適な眠りをサポートする体温調節機能

質の高い睡眠を得るためには、「深部体温」をスムーズに下げることが重要です。深部体温とは、脳や内臓など体の中心部の温度のことで、日中は高く、夜眠りにつくにつれて徐々に低下していきます。この深部体温が下がることで、体は休息モードに入り、自然な眠気が訪れるのです。

私たちは眠りにつくと、手足の末端から熱を放出(熱放散)して深部体温を下げようとします。このとき、体に合わない衣服を着ていると、熱放散がうまくいかずに寝苦しさを感じたり、逆に体が冷えすぎてしまったりすることがあります。

例えば、通気性の悪いスウェットなどを着ていると、体から発散された熱や湿気が衣服内にこもり、不快な蒸れを引き起こします。この蒸れが睡眠を妨げ、夜中に目が覚める原因になりかねません。

その点、パジャマは吸湿性・放湿性に優れた素材で作られているため、汗をかいても素早く吸収・発散し、衣服内の温度と湿度を快適な状態に保ちます。 これにより、深部体温の自然な低下を妨げることなく、スムーズな入眠と深い眠りの維持をサポートするのです。冬場には、適度な保温性で寝冷えを防ぎつつ、余分な熱は逃がすという絶妙な体温コントロールを実現します。このように、パジャマは睡眠中の繊細な体温変化に寄り添い、眠りの質を高めるための重要な役割を担っています。

汗をしっかり吸収して快適さを保つ

「寝ている間にコップ1杯分の汗をかく」という話を聞いたことがあるでしょうか。これは決して大げさな話ではなく、私たちは季節を問わず、一晩で約200ml〜500mlもの汗(不感蒸泄)をかくとされています。この汗は体温調節のためにかく生理的なものですが、適切に処理されないと睡眠の質を著しく低下させる原因となります。

かいた汗がそのまま肌表面に残ると、ベタつきや不快感で目が覚めてしまいます。さらに、その汗が冷えることで体温が必要以上に奪われ、「寝冷え」を引き起こすこともあります。特に夏場、クーラーをつけたまま寝ていると、汗による冷えで体調を崩してしまうケースは少なくありません。

ここで活躍するのがパジャマです。吸水性・吸湿性に優れたパジャマは、寝ている間にかく大量の汗を瞬時に吸収し、肌をサラサラの状態に保ちます。 さらに、通気性の良い素材であれば、吸収した汗を素早く空気中に発散させてくれるため、衣服内がジメジメすることもありません。

コットンやガーゼ、リネン、シルクといった天然素材は、特にこの吸湿・吸水性に優れています。化学繊維の中でも、機能性を高めた素材は同様の効果を発揮します。汗による不快感や寝冷えを防ぎ、朝までぐっすりと眠り続けるためには、パジャマの「汗を処理する能力」が非常に重要といえるでしょう。

眠りにつくためのスイッチになる

パジャマを着る効果は、身体的なものだけではありません。「パジャマに着替える」という行為そのものが、心と体を「これから眠る」という状態に切り替えるための強力なスイッチ(入眠儀式)になります。

これは心理学でいう「条件付け」の一種です。毎日寝る前に同じ行動を繰り返すことで、脳が「この行動の後は眠る時間だ」と学習し、自然とリラックスモードへと切り替わるようになります。例えば、好きな香りのアロマを焚く、ヒーリング音楽を聴く、温かいハーブティーを飲むといった行動も入眠儀式の一つです。

日中、活動的に過ごしていた服装から、ゆったりとした着心地のパジャマに着替えることで、心身ともにオン(活動)モードからオフ(休息)モードへとスムーズに移行できます。この切り替えは、自律神経のバランスを整える上でも非常に効果的です。日中の緊張や興奮を司る「交感神経」から、心身をリラックスさせる「副交感神経」へと優位な状態を切り替える手助けとなり、穏やかな気持ちで眠りにつく準備が整います。

「家に帰っても仕事のことが頭から離れない」「なかなか寝付けない」という方は、ぜひパジャマに着替える習慣を取り入れてみてください。このシンプルな儀式が、日中のストレスから心を解放し、質の高い睡眠へと導くための大切なステップとなるでしょう。

パジャマとルームウェアの基本的な違い

「パジャマもルームウェアも、家で着る服だから同じようなものでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、この二つは似ているようで、その目的や機能性において明確な違いがあります。この違いを理解することが、最適なパジャマ選びの第一歩です。

項目 パジャマ ルームウェア
主な目的 睡眠の質を高める 家で快適に過ごす
重視される機能 吸湿性、通気性、保温性、肌触り、寝返りのしやすさ 動きやすさ、耐久性、デザイン性、リラックス感
素材の傾向 コットン、シルク、ガーゼなど肌に優しく機能的な天然素材が多い スウェット、フリース、ベロアなど耐久性や保温性、デザイン性に富む素材が多い
デザインの傾向 締め付けの少ないゆったりとしたシルエット。睡眠を妨げないシンプルな作り。 トレンドを取り入れたデザインや、急な来客にも対応できるような外出着に近いデザインもある。
最適なシーン 就寝時 日中の室内での活動、リラックスタイム

役割と目的の違い

パジャマの最大の目的は、あくまで「快適な睡眠」をサポートすることです。前述の通り、睡眠中の体温調節、汗の吸収、寝返りのしやすさなど、すべては「いかに深く、心地よく眠れるか」という点に集約されます。そのため、デザインは体を締め付けないゆったりとしたものが基本で、装飾も睡眠の妨げにならないよう最小限に抑えられています。

一方、ルームウェアの目的は、「家での時間をリラックスして快適に過ごすこと」です。これには、ソファでくつろぐ、家事をする、趣味に没頭するなど、睡眠以外のさまざまな活動が含まれます。そのため、動きやすさや耐久性が重視されます。また、最近ではデザイン性の高いルームウェアも多く、急な来客や近所のコンビニへの外出程度なら対応できるような、おしゃれなアイテムも増えています。

つまり、パジャマは「睡眠のための専用着」、ルームウェアは「室内用の活動着兼リラックス着」と捉えると分かりやすいでしょう。もちろん、ルームウェアでそのまま寝ることも可能ですが、睡眠に特化したパジャマほどの快適さは得られない可能性があります。

素材と機能性の違い

目的が異なるため、使われる素材や求められる機能性にも違いが生まれます。

パジャマに使われる素材は、肌に直接触れることを前提に、肌触りの良さ、吸湿・通気性が最優先されます。 コットン、シルク、ガーゼ、リネンといった天然素材が好まれるのはこのためです。これらの素材は、肌への刺激が少なく、汗をしっかり吸ってくれるため、睡眠中のデリケートな肌環境を守ります。縫い目が肌に当たらないように工夫された「袋縫い」や、タグを外側に付けるといった配慮がされている製品も多くあります。

対してルームウェアの素材は、より多様です。 リラックス感を重視した柔らかなスウェット生地、保温性の高いフリースやベロア、デザイン性を表現しやすいポリエステル混の素材などが使われます。パジャマほど吸湿性を重視しない代わりに、洗濯に強く、毛玉ができにくいといった耐久性や、ストレッチ性などの動きやすさが求められる傾向にあります。

もちろん、最近ではパジャマとルームウェアの境界線は曖昧になりつつあり、両方の良さを兼ね備えたアイテムも増えています。しかし、最高の睡眠を追求するのであれば、やはり睡眠に特化して設計されたパジャマを選ぶことが最も効果的です。自分のライフスタイルに合わせて、日中はルームウェア、就寝時はパジャマと使い分けるのが理想的といえるでしょう。

失敗しないパジャマの選び方|7つのチェックポイント

素材で選ぶ、形・デザインで選ぶ、機能性で選ぶ、季節に合わせて選ぶ、サイズ感で選ぶ、着脱のしやすさで選ぶ、洗いやすさで選ぶ

自分にぴったりのパジャマを見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、パジャマ選びで失敗しないための7つのチェックポイントを詳しく解説します。

① 素材で選ぶ

パジャマ選びで最も重要なのが「素材」です。素材によって肌触り、機能性、適した季節が大きく異なります。自分が何を最も重視するかを考えてみましょう。

  • 肌触りを重視するならコットン、シルク、ガーゼがおすすめです。特に敏感肌の方は、化学繊維よりも天然素材を選ぶと安心です。
  • 汗かきの人なら:吸湿性・吸水性に優れたガーゼ、リネン、タオル地(パイル地)が良いでしょう。汗を素早く吸い取り、サラッとした着心地を保ちます。
  • 暖かさを求めるなら:保温性の高いフランネル(ネル)、フリース、キルトニットなどが適しています。ただし、フリースは吸湿性が低いので、汗をかきやすい方は内側にコットンのインナーを着るなどの工夫が必要です。
  • 高級感や特別な着心地を求めるならシルクや上質なオーガニックコットンが最適です。滑らかな肌触りと美しい光沢は、格別なリラックスタイムを演出してくれます。

素材の詳しい特徴については、後の「【素材別】特徴とおすすめの季節」で詳しく解説します。

② 形・デザインで選ぶ

パジャマの形やデザインは、着心地や寝返りのしやすさに直結します。締め付けが少なく、体を自由に動かせるものを選びましょう。

  • アームホール(袖ぐり)や身幅:寝返りを打ったときに突っ張らないよう、ゆとりのある設計のものを選びましょう。
  • ウエスト:ゴムが柔らかく、締め付けが強すぎないものが基本です。ゴムの入れ替え口があると、長く使えて便利です。
  • 縫い目:肌がデリケートな方は、縫い目が肌に直接当たらない「袋縫い」や「フラットシーマ」仕様のものがおすすめです。
  • タグの位置:首元のタグがチクチクして気になる方は、タグが外側に付いているものや、プリントになっているものを選ぶと快適です。

主な形には「前開き」「かぶり」「セパレート」「ワンピース」などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。これも後の章で詳しく解説します。

③ 機能性で選ぶ

最近のパジャマには、睡眠をさらに快適にするための様々な機能がプラスされています。自分の悩みや目的に合わせて、付加機能にも注目してみましょう。

  • 温度調整機能:特殊な繊維を使用し、暑いときは涼しく、寒いときは暖かく保ってくれる機能。季節の変わり目などに重宝します。
  • 消臭・抗菌機能:汗のニオイが気になる方におすすめ。繊維に加工を施すことで、ニオイの原因となる菌の増殖を抑えます。
  • 速乾機能:洗濯後、早く乾く機能。部屋干しが多い方や、旅行用に持っていく場合に便利です。
  • ストレッチ性:伸縮性のある素材を使うことで、寝返りなどの動きを妨げず、よりリラックスした着心地を実現します。特にニット素材のパジャマに多く見られます。

これらの機能は、主に化学繊維や混紡素材のパジャマに見られます。天然素材の良さと高機能性を両立させた製品もあるため、商品説明をよく確認しましょう。

④ 季節に合わせて選ぶ

快適な睡眠のためには、季節に応じたパジャマを使い分けるのが理想です。

  • 春夏通気性と吸湿性に優れた素材がおすすめです。ガーゼ、リネン、薄手のコットン(天竺など)、シルクなどが適しています。半袖や七分袖のものも良いですが、冷房対策として薄手の長袖を選ぶのも賢い選択です。
  • 秋冬保温性が高く、肌触りの暖かい素材を選びましょう。フランネル(ネル)、フリース、キルトニット、厚手のスムースコットンなどが代表的です。首元や足首が冷えないよう、ハイネックデザインやリブ付きのものもおすすめです。
  • オールシーズンダブルガーゼやスムースコットンなど、程よい厚みと優れた通気性・保温性を兼ね備えた素材は、年間を通して活躍します。インナーを調整することで、様々な季節に対応できます。

最低でも夏用と冬用の2種類は持っておくと、一年中快適な睡眠環境を維持しやすくなります。

⑤ サイズ感で選ぶ

パジャマのサイズ選びは非常に重要です。ジャストサイズや小さめのサイズを選ぶと、体を締め付けて血行を妨げたり、寝返りが打ちにくくなったりして、睡眠の質を低下させる原因になります。

基本的には、普段着ている服よりもワンサイズ上を選ぶか、「少しゆったりめ」と感じるサイズを選ぶのがおすすめです。特に注意したいのは以下のポイントです。

  • 肩幅・胸囲:腕を動かしたときに、背中や肩が突っ張らないか。
  • 袖丈・着丈:寝ている間にめくれ上がってしまわないよう、少し長めのものが安心です。
  • ウエスト:締め付け感がなく、指が2〜3本入るくらいの余裕があるか。
  • ヒップ・股上:座ったり寝返りを打ったりしたときに、窮屈に感じないか。

オンラインで購入する際は、必ず商品ページのサイズ表(仕上がり寸法)を確認し、自分の体のサイズ(ヌード寸法)と比較検討しましょう。

⑥ 着脱のしやすさで選ぶ

毎日着るものだからこそ、着脱のしやすさも考慮したいポイントです。特に、体調がすぐれない時や、入院時、ご高齢の方にとっては重要な選択基準となります。

  • 前開きタイプ:ボタンで開閉するため、頭からかぶる必要がなく、着脱が非常に楽です。体温調節もしやすいというメリットがあります。ボタンが大きめで、数が少ないデザインだと、より着脱がスムーズです。
  • かぶりタイプ:Tシャツのようにサッと着られる手軽さが魅力です。ボタンがないため、うつ伏せで寝ても違和感がありません。首周りの開きが広いものを選ぶと、着脱しやすくなります。

⑦ 洗いやすさで選ぶ

パジャマは汗や皮脂を吸収するため、こまめな洗濯が必要です。そのため、お手入れのしやすさ、つまり「洗いやすさ」も忘れずにチェックしましょう。

  • 洗濯表示の確認:購入前に必ず洗濯表示を確認し、家庭の洗濯機で洗えるかどうかをチェックします。特にシルクなどのデリケートな素材は、手洗いが推奨される場合が多いです。
  • 乾燥機の使用可否:乾燥機を使いたい方は、乾燥機に対応している素材(主にコットンや一部の化学繊維)を選びましょう。多くのパジャマは縮みや型崩れを防ぐため、乾燥機の使用を推奨していません。
  • シワになりにくさ:ポリエステル混の素材や、特殊な加工が施されたコットンは、シワになりにくい傾向があります。アイロンがけの手間を省きたい方におすすめです。

お気に入りのパジャマを長く愛用するためにも、自分のライフスタイルに合ったお手入れ方法が可能な製品を選ぶことが大切です。

【素材別】特徴とおすすめの季節

パジャマの着心地や機能性を決定づける最も重要な要素が「素材」です。ここでは、代表的な8つの素材の特徴と、それぞれが活躍する季節について詳しく解説します。自分にとって最適な素材を見つけるための参考にしてください。

素材名 主な特徴 肌触り 通気性 吸湿性 保温性 おすすめの季節
コットン 汎用性が高く、肌に優しい。加工により多様な生地になる。 柔らかい オールシーズン
シルク 滑らかで光沢がある。高い機能性を持つが、デリケート。 非常に滑らか オールシーズン
ガーゼ 軽くて通気性抜群。洗うほどに柔らかくなる。 非常に柔らかい 春夏(重ね方で通年も)
リネン シャリ感があり涼しい。丈夫で吸水・速乾性に優れる。 さらり、シャリ感 × 春夏
フランネル コットンを起毛させた生地。暖かく柔らかい。 暖かく柔らかい 秋冬
フリース ポリエステル製。軽くて非常に暖かい。 柔らかく暖かい × ×
サテン つるつるとした光沢のある生地。見た目が華やか。 つるつる、滑らか 春秋(素材による)
タオル地 パイル状の生地。吸水性が非常に高い。 ふんわり 夏(お風呂上りにも)

コットン|肌触りが良くオールシーズン活躍

コットン(綿)は、パジャマの素材として最もポピュラーで、オールシーズン活躍する万能選手です。肌に優しく、吸湿性・通気性に優れているため、汗をかいても快適な着心地を保ちます。また、比較的丈夫で洗濯しやすいのも嬉しいポイントです。コットンは織り方や編み方によって様々な生地に変化し、それぞれ異なる特徴を持ちます。

  • 天竺(てんじく):Tシャツによく使われる編み方。横方向への伸縮性があり、サラッとした肌触り。主に春夏向けの薄手のパジャマに使われます。
  • スムース:両面編みで、天竺よりも厚手で滑らかな肌触り。伸縮性も高く、程よい保温性があるため、春秋から冬にかけて活躍します。
  • ダブルガーゼ:詳しくは次のガーゼの項で解説しますが、コットン製のガーゼを二重にしたもの。通気性と保温性のバランスが良く、非常に人気があります。

シルク|上質な光沢と滑らかな着心地

「繊維の女王」とも呼ばれるシルク(絹)は、その美しい光沢と、とろけるように滑らかな肌触りが最大の魅力です。人間の肌の成分に近いアミノ酸で構成されているため、肌への負担が非常に少なく、敏感肌や乾燥肌の方に特におすすめです。

機能面でも非常に優れており、コットンの約1.5倍の吸湿・放湿性を誇ります。汗をかいてもすぐにサラサラになり、夏は涼しく、冬は繊維の間に空気を含むことで暖かく、一年中快適に過ごせます。

ただし、価格が高価であることと、摩擦や紫外線に弱く、洗濯には注意が必要(中性洗剤での手洗いが基本)というデリケートな側面もあります。特別な日のためのパジャマや、大切な人へのギフトとして選ばれることが多い、まさに贅沢な素材です。

ガーゼ|通気性が良く夏や汗かきの人に

ガーゼは、粗い目で織られた非常に柔らかく軽いコットン生地です。その最大の特徴は、抜群の通気性と吸水性。汗を素早く吸収・発散してくれるため、特に蒸し暑い日本の夏や、汗をかきやすい方に最適な素材です。

一般的にパジャマで使われるのは、このガーゼ生地を二枚重ねにした「ダブルガーゼ」や、三枚重ねにした「トリプルガーゼ」です。重ねることで生地と生地の間に空気の層が生まれ、夏は涼しく、冬は体温で暖められた空気を保持して暖かさを保つという、優れた温度調節機能を発揮します。

洗うたびに繊維が空気を含んで、より柔らかく、ふんわりとした風合いに変化していくのもガーゼの魅力。使い込むほどに肌に馴染む、育てていく楽しみのある素材です。

リネン|さらりとした感触で春夏に最適

リネン(麻)は、独特のシャリ感と清涼感が特徴で、春夏に最適な素材です。天然繊維の中で最も丈夫と言われるほど耐久性があり、水に濡れるとさらに強度が増すため、気兼ねなく洗濯できます。

コットンの4倍とも言われる高い吸水性と、優れた発散性を持ち合わせているため、汗をかいても肌に張り付かず、常にサラッとした快適な状態を保ちます。そのひんやりとした肌触りは、熱帯夜の寝苦しさを和らげてくれるでしょう。

最初は少し硬さを感じるかもしれませんが、使い込むほどに柔らかく、くったりとした風合いに変化していきます。シワになりやすいという特性もありますが、そのナチュラルなシワ感もリネンならではの魅力の一つです。

フランネル(ネル)|暖かく秋冬の定番

フランネル(通称ネル)は、コットン生地の片面または両面を起毛させた、暖かく柔らかな素材です。起毛によって作られた空気の層が体温をしっかりと保持し、ふんわりとした優しい肌触りで体を包み込んでくれます。

見た目にも温かみがあり、チェック柄などが定番で、秋冬のパジャマの代表格といえる存在です。コットンベースなので吸湿性も適度にあり、暖房の効いた部屋で汗ばんでも蒸れにくいのがフリースとの違いです。肌寒くなってきた秋口から、真冬まで長く活躍してくれます。

フリース|軽くて保温性が高い冬の味方

フリースは、ポリエステルを起毛させた化学繊維で、その軽さと抜群の保温性が特徴です。繊維の間に大量の空気を含むことができるため、非常に暖かく、冬の防寒対策として絶大な人気を誇ります。

また、洗濯しても乾きが早いというメリットもあります。しかし、吸湿性・吸水性はほとんどないため、汗をかくと蒸れやすいというデメリットも。汗かきの方は、フリースのパジャマの下にコットンのインナーを着用するなど、汗対策の工夫が必要です。また、静電気が発生しやすい点にも注意が必要です。

サテン|つるつるとした肌触りが特徴

サテンは、朱子織(しゅすおり)という特殊な織り方で作られた、光沢があり、つるつると滑らかな肌触りの生地です。素材そのものの名前ではなく、織り方の名称なので、シルクを使った「シルクサテン」、ポリエステルを使った「ポリエステルサテン」、コットンを使った「コットンサテン」など、様々な種類があります。

ポリエステルサテンは、比較的手頃な価格で、シワになりにくく扱いやすいのが特徴です。シルクサテンは、最高級の光沢と肌触りを持ちますが、高価でデリケートです。コットンサテンは、サテンの光沢とコットンの肌触りや吸湿性を両立しています。見た目が華やかで高級感があるため、気分を上げたいときやギフトにも人気です。

タオル地(パイル地)|吸水性に優れお風呂上りに

タオル地(パile地)は、その名の通りタオルのようなループ状の糸(パイル)が特徴の生地です。最大のメリットは、抜群の吸水性。お風呂上がりにバスローブを着る感覚で、体の水分をサッと吸い取ってくれます。

肌触りもふんわりと柔らかく、リラックス感の高い着心地です。夏は汗をしっかり吸ってくれ、冬はパイルのループが空気を含むことで適度な保温性を発揮するため、意外と年間を通して使える素材です。ただし、パイルが何かに引っかかりやすいという点には少し注意が必要です。

【形・デザイン別】特徴と選び方

パジャマの快適さは、素材だけでなく「形」によっても大きく左右されます。ここでは、代表的な4つのタイプの特徴と、どのような人におすすめかを紹介します。

タイプ メリット デメリット おすすめの人
前開きタイプ 着脱が楽、体温調節がしやすい、診察時に便利 ボタンが気になる場合がある 入院・授乳中の方、高齢者、体温調節をしたい方
かぶりタイプ 着脱が手軽、ボタンがなくて寝やすい 体温調節がしにくい、診察時には不向き 手軽さを重視する方、うつ伏せで寝る方
セパレートタイプ 上下別で動きやすい、着回しができる 寝ている間にお腹が出やすい 寝相が良い方、動きやすさを重視する方
ワンピースタイプ 締め付けがなく最もリラックスできる、マタニティにも 足元が冷えやすい、寝ている間にめくれ上がりやすい 締め付けが苦手な方、マタニティウェアとして

前開きタイプ

シャツのように前がボタンで開く、最もスタンダードなタイプのパジャマです。
最大のメリットは、着脱のしやすさです。髪型やメイクを崩さずに着替えることができ、腕が上がりにくい方や高齢者の方にも優しいデザインです。ボタンの開け閉めで胸元の開き具合を調整できるため、体温調節がしやすいのもポイント。暑いときはボタンを開けて風を通し、肌寒いときは上までしっかり閉めることができます。
また、入院時には診察がしやすいため、病院から指定されることも多いタイプです。授乳中の方にとっても、さっと胸元を開けられるので非常に便利です。
一方で、うつ伏せで寝たときにボタンが体に当たって気になるという方もいます。

かぶりタイプ

Tシャツやトレーナーのように、頭からすっぽりとかぶって着るタイプのパジャマです。
手軽にサッと着替えられるのが魅力で、普段Tシャツで寝ている方には最も馴染みやすい形かもしれません。ボタンなどの付属品がないため、寝返りを打っても、うつ伏せで寝ても、体に何かが当たる違和感が全くないのが最大のメリットです。
デザインもカジュアルなものが多く、ルームウェアとしても兼用しやすいでしょう。
デメリットとしては、前開きタイプに比べて体温調節がしにくい点が挙げられます。また、着脱の際に髪が乱れやすいこともあります。

セパレートタイプ

トップスとボトムスが分かれているパジャマ全般を指します。前開きタイプやかぶりタイプも、ほとんどがこのセパレートタイプに含まれます。
上下が独立しているため、非常に動きやすいのが特徴です。寝ている間の体の動きを妨げにくく、快適な寝返りをサポートします。また、トップスだけ、ボトムスだけを別のものと組み合わせるなど、着回しが利くのも便利な点です。
注意点としては、寝相によっては寝ている間にトップスの裾がめくれ上がってしまい、お腹が冷えてしまう可能性があることです。これを防ぐためには、着丈が長めのデザインを選んだり、ボトムスの股上が深いものを選んだり、腹巻を併用したりといった工夫がおすすめです。

ワンピースタイプ

トップスとボトムスが一体になった、丈の長いドレス状のパジャマです。ネグリジェとも呼ばれます。
ウエスト周りの締め付けが一切なく、最もリラックスできる形と言えるでしょう。体を締め付けないため血行を妨げず、ゆったりとした気分で眠りにつけます。ふんわりとしたシルエットは通気性も良く、夏場も快適です。また、お腹が大きくなるマタニティ期にも安心して着用できます。
一方で、寝ている間に裾がめくれ上がってしまい、足元が冷えやすいというデメリットがあります。冷えが気になる方は、レギンスやレッグウォーマーを組み合わせるのがおすすめです。

パジャマのおすすめ人気ブランド25選

ここからは、多くの人に愛される人気のパジャマブランドを25選、一挙にご紹介します。それぞれのブランドの特徴や魅力を比較しながら、お気に入りの一着を見つけてください。(順不同)

① gelato pique (ジェラート ピケ)

「大人のデザート」をコンセプトに、着心地へのこだわりと、ファッション性を追求したルームウェアブランド。もこもことした柔らかな素材「ジェラート」が代名詞ですが、シーズンごとに登場するサテンやコットン、機能性素材のパジャマも非常に人気です。スイートで可愛らしいデザインが多く、自分へのご褒美やギフトにも選ばれています。

② Wacoal (ワコール)

大手インナーウェアメーカーであるワコールが、長年の女性の体に関する研究データをもとに開発するパジャマブランド。特に「睡眠科学」ブランドは、”動きのここちよさ”、”温度のここちよさ”、”肌へのここちよさ”という3つの「ここちよさ」を追求しており、寝返りをしても生地が引きつりにくい独自のパターン設計などが特徴です。機能性を重視する方におすすめ。

③ GU (ジーユー)

トレンド感のあるファッションアイテムを驚きの価格で提供するGU。パジャマも例外ではなく、おしゃれなデザインと高いコストパフォーマンスで人気を集めています。サテンやコットンなど素材のバリエーションも豊富で、人気キャラクターとのコラボレーションアイテムは毎回話題になります。気軽にパジャマを試したい、何着か揃えたいという方に最適です。

④ 無印良品

「わけあって、安い。」をコンセプトに、シンプルで質の良い暮らしを提案する無印良品。パジャマは「脇に縫い目のないパジャマ」が定番で、肌への刺激を極限まで減らす工夫がされています。オーガニックコットンやフランネル、ガーゼなど、天然素材の着心地を活かしたシンプルなデザインが特徴で、性別や年齢を問わず愛用されています。

⑤ UNIQLO (ユニクロ)

機能性とベーシックなデザインで世界中の人々の生活を支えるユニクロ。エアリズムやヒートテックといった高機能素材をパジャマにも応用し、季節に合わせた快適な着心地を提供しています。シンプルなデザインから、人気デザイナーやキャラクターとのコラボまで幅広く展開。品質と価格のバランスが非常に優れています。

⑥ tutuanna (チュチュアンナ)

ソックスやインナーウェアで人気のチュチュアンナは、ルームウェアやパジャマも豊富に展開しています。トレンドを取り入れた可愛らしいデザインが特徴で、フリルやレースをあしらったフェミニンなものから、カジュアルなキャラクターものまで、幅広いテイストが揃います。手に取りやすい価格帯も魅力です。

⑦ KID BLUE (キッドブルー)

天然素材と優しい色使いにこだわった、心とからだが安らぐインナー&ウェアを提案するブランド。上質なコットンやガーゼ、シルクなどを使用し、国内生産にこだわった丁寧なものづくりが特徴です。繊細なレースやオリジナルプリントなど、大人の女性が満足できる上品なデザインで、長く愛用できる一着が見つかります。

⑧ Priv. Spoons Club (プライベート・スプーンズ・クラブ)

「心地よい眠りで、カラダもココロも満たされたい。お気に入りの部屋で、幸せな朝を迎えたい。」というコンセプトのもと、ファッション性の高いライフスタイルを提案するブランド。 シルクやコットンなど上質な素材を使い、スタイリッシュで洗練されたデザインのパジャマが揃います。おしゃれな部屋で過ごす時間を大切にしたい方におすすめです。

⑨ SLEEPY JONES (スリーピー・ジョーンズ)

ニューヨーク発のラウンジウェアブランド。「ラウンジ(くつろぐこと)はラグジュアリーだ」という考えのもと、クラシックでタイムレスなデザインのパジャマを展開しています。上質なコットンポプリンなどを使用し、縫製も丁寧。着心地が良く、そのまま外に出かけたくなるようなおしゃれなデザインが魅力です。

⑩ TENERITA (テネリータ)

オーガニックコットン製品を専門に扱うブランドで、その品質の高さには定評があります。国際的な認証を取得した、極めて厳しい基準をクリアしたオーガニックコットンのみを使用し、肌が喜ぶような、とびきり優しく柔らかなパジャマを提供しています。シンプルで上質なものを求める方や、ギフトに最適です。

⑪ UCHINO (内野)

1947年創業のタオルメーカーであるUCHINOが、その技術を活かして開発するパジャマ。特に特許取得済みの「マシュマロガーゼ®」は、驚くほどの軽さと柔らかさ、優れた吸湿・吸水性、保温性を実現した画期的な素材で、多くのファンに支持されています。品質と着心地を最優先するなら、まずチェックしたいブランドです。

⑫ Foo Tokyo (フー トウキョウ)

「ふぅ」と安らぎのため息をつけるような、最高にリラックスできる時間を提供することを目指すライフスタイルブランド。最高級のシルクや、希少なスビンゴールドコットンなど、素材にとことんこだわったラグジュアリーなパジャマが特徴です。デザインも洗練されており、高級感のあるギフトボックスも用意されているため、プレゼントに絶大な人気を誇ります。

⑬ narue (ナルエー)

フェミニンでロマンティックなデザインを得意とするルームウェアブランド。レースやフリル、リボン、花柄などを巧みに使った、女性の心をくすぐるデザインが豊富です。ガーゼやサテン、もこもこ素材など、素材のバリエーションも多く、シーズンごとの新作を楽しみにしているファンも多いブランドです。

⑭ Triumph (トリンプ)

世界的なランジェリーメーカーであるトリンプも、着心地の良いパジャマを展開しています。下着づくりで培ったノウハウを活かし、快適な着心地と美しいシルエットを両立させています。シンプルで上品なデザインから、華やかなプリント柄まで、大人の女性に向けたアイテムが揃います。

⑮ SNIDEL HOME (スナイデル ホーム)

人気アパレルブランド「SNIDEL」から生まれたホームウェアブランド。「BEAUTY HOME DRESS」をコンセプトに、美容成分を生地に配合するなど、着ているだけで美しくなれるような工夫が凝らされています。SNIDELらしい、洗練されたフェミニンなデザインも魅力です。

⑯ Afternoon Tea LIVING (アフタヌーンティー・リビング)

日常に彩りと豊かさを添えるライフスタイルを提案するブランド。ウェアや雑貨、フードまで幅広く扱っており、パジャマもその一つです。上品な花柄や、優しい色使いのオリジナルプリントが特徴で、リラックスタイムを華やかに演出してくれます。ギフトとしても喜ばれるアイテムが豊富です。

⑰ POLO RALPH LAUREN (ポロ ラルフ ローレン)

アメリカントラッドを代表するファッションブランド。胸元のポニーロゴが象徴的なパジャマは、クラシックで飽きのこないデザインが魅力です。上質なコットンを使用し、着心地も抜群。メンズ、レディースともに展開しているため、ペアで揃えるのもおすすめです。

⑱ Paul Smith (ポール・スミス)

英国を代表するファッションブランド。ポール・スミスらしい、ひねりの効いたクラシックなデザインがパジャマにも反映されています。シグネチャーであるマルチカラーストライプをアクセントに使ったデザインや、ユニークなプリント柄など、遊び心のある大人の男性に人気です。

⑲ Brooks Brothers (ブルックス ブラザーズ)

アメリカで最も歴史のある衣料品ブランド。伝統的で高品質なものづくりはパジャマにも受け継がれており、上質な素材と丁寧な縫製が特徴です。オーセンティックなストライプやチェック柄など、長く愛用できる普遍的なデザインが揃っています。

⑳ gunze (グンゼ)

肌着メーカーとして長い歴史を持つグンゼ。その快適性を追求する技術はパジャマにも活かされています。肌への刺激を考慮した縫製や、季節に応じた機能性素材の開発など、着る人のことを第一に考えた製品づくりが特徴です。「快眠ナビ」など、睡眠に特化したブランドも展開しています。

㉑ Shirohato (白鳩)

国内外のインナーウェアやルームウェアを豊富に取り扱う通販サイト「Shirohato(白鳩)」のオリジナルブランド。ユーザーの声を反映した、かゆいところに手が届くような機能性やデザインが魅力です。トレンド感のあるアイテムから、ベーシックなものまで、幅広いラインナップを手頃な価格で提供しています。

㉒ aimerfeel (エメフィール)

セクシーでキュートなランジェリーが人気のブランドですが、ルームウェアやパジャマも充実しています。トレンドを取り入れたデザイン性の高いアイテムが多く、ルームウェアとしても楽しめるのが特徴。フリルやリボンをあしらった甘めのデザインから、シンプルなものまで幅広く揃います。

㉓ PEACH JOHN (ピーチ・ジョン)

「元気・ハッピィ・セクシー」をコンセプトに、女性のライフスタイルを応援するブランド。ランジェリーだけでなく、ルームウェアも非常に人気があります。デザイン性の高さはもちろん、着心地にもこだわったアイテムが豊富で、新作が出るたびに注目を集めています。

㉔ AMOSTYLE BY Triumph (アモスタイル バイ トリンプ)

トリンプが展開する、トレンドに敏感な若い女性向けのブランド。ファッションのように「自分らしいスタイル」を楽しめるランジェリーやルームウェアを提案しています。時代の気分を反映した、可愛くてスタイリッシュなデザインが特徴で、手に取りやすい価格帯も魅力です。

㉕ Felissimo (フェリシモ)

ユニークなオリジナル商品を企画・販売する通販会社。ファッションから雑貨まで幅広いアイテムを扱っており、パジャマにもフェリシモならではの遊び心や、生活者の視点に立ったアイデアが盛り込まれています。他にはない、ユニークなデザインのパジャマを探している方におすすめです。

【シーン・目的別】おすすめのパジャマ

どのような目的でパジャマを選ぶかによって、最適な一着は変わってきます。ここでは、代表的な4つのシーン・目的別に、どのようなパジャマがおすすめかをご紹介します。

プレゼント・ギフトにおすすめの高級パジャマ

大切な人へのプレゼントにパジャマを贈るなら、普段自分ではなかなか買わないような、少し特別感のあるものが喜ばれます。

  • 素材で選ぶシルク100%や、上質なオーガニックコットン、希少な超長綿など、素材にこだわったものがおすすめです。滑らかな肌触りや格別な着心地は、最高の癒やしの時間をプレゼントしてくれます。Foo TokyoやTENERITA、KID BLUEなどのブランドは、素材の品質に定評があります。
  • デザインで選ぶ:シンプルで洗練された、長く使えるデザインが良いでしょう。相手の好みがわからない場合は、無地や落ち着いたストライプ柄などが無難です。
  • パッケージングで選ぶ:ブランドによっては、高級感のあるギフトボックスを用意している場合があります。パッケージがおしゃれだと、開ける瞬間の喜びも一層高まります。

自分では後回しにしがちなパジャマだからこそ、上質なものを贈られると非常に嬉しいものです。相手の健康と安らぎを願う気持ちが伝わる、素敵な贈り物になるでしょう。

ペア・お揃いで着たいパジャマ

カップルや夫婦で、お揃いのパジャマを着るのも楽しいものです。ペアルックに抵抗がある人でも、家の中なら気軽に楽しめます。

  • 選び方のポイントメンズ・レディースの両サイズを展開しているブランドから探すのが基本です。POLO RALPH LAURENやSLEEPY JONES、無印良品、ユニクロなどは、男女兼用のデザインや、同じデザインでサイズ展開が豊富なアイテムを多く扱っています。
  • デザインのバリエーション:全く同じデザインの色違いにする、同じ柄やモチーフを使った異なる形のパジャマを選ぶ(男性はセパレート、女性はワンピースなど)、といった楽しみ方もできます。チェック柄やストライプ柄は、ペアで着やすい定番のデザインです。

お揃いのパジャマは、二人のリラックスタイムをより特別なものにしてくれるでしょう。

入院時に便利な前開きパジャマ

入院生活を少しでも快適に過ごすためには、パジャマ選びが非常に重要です。

  • 必須の形状診察や点滴、着替えのしやすさから、必ず「前開き」タイプを選びましょう。 病院から指定されることも多いです。袖口が広く、まくりやすいデザインだとさらに便利です。
  • 素材の選び方:病院内は空調が効いていて、意外と暑かったり寒かったりします。ガーゼや薄手のコットンなど、吸湿性が良く、温度調節がしやすい素材がおすすめです。汗をかいてもすぐに乾くものが良いでしょう。
  • その他:検査などで着替える回数も多くなるため、洗い替えとして2〜3着用意しておくと安心です。あまり高価なものではなく、気兼ねなく洗濯できる価格帯のものが便利です。また、気分が少しでも明るくなるように、好きな色や優しい柄のものを選ぶのも良いでしょう。

マタニティ・授乳期におすすめのパジャマ

妊娠中から産後の授乳期にかけては、体の変化に対応できる専用のパジャマが非常に役立ちます。

  • マタニティ期:お腹が大きくなっても楽に着られるよう、ウエスト部分にアジャスターが付いていてサイズ調整ができるボトムスや、締め付けのないワンピースタイプがおすすめです。肌が敏感になりがちなので、コットンやガーゼなど肌に優しい天然素材を選びましょう。
  • 授乳期胸元に授乳口が付いているデザインが必須です。ボタンをすべて開けなくても、さっと片手で胸元を開けて授乳できるため、夜中の授乳時に非常に便利です。前開きタイプも授乳しやすく、兼用できます。

マタニティ・授乳期は、ママの心と体を休めることが何よりも大切です。着心地が良く、機能的なパジャマを選んで、少しでも快適に過ごせるように工夫しましょう。

パジャマを長持ちさせるお手入れ方法

お気に入りのパジャマは、できるだけ長く、良い状態で使いたいものです。そのためには、正しいお手入れが欠かせません。ここでは、基本的な洗濯のポイントと、干し方・保管方法について解説します。

基本的な洗濯のポイント

パジャマは寝汗や皮脂を吸収しているため、見た目以上に汚れています。こまめに洗濯して、清潔な状態を保ちましょう。

洗濯ネットに入れる

パジャマを洗濯する際は、必ず洗濯ネットに入れましょう。 洗濯槽の中で他の衣類と絡まったり、摩擦で生地が傷んだりするのを防ぎます。特にボタンが付いている前開きタイプは、ボタンが取れたり割れたりするのを防ぐ効果があります。生地の型崩れや伸びを防ぐためにも、パジャマのサイズに合ったネットを使い、きちんと畳んで入れるのがポイントです。

中性洗剤を使用する

一般的な弱アルカリ性の洗濯洗剤は洗浄力が高い反面、色落ちや生地へのダメージが起こりやすい場合があります。パジャマを優しく洗うには、「おしゃれ着洗い用」などの中性洗剤がおすすめです。特に、シルクやウールなどのデリケートな素材は、必ず中性洗剤を使用してください。洗剤のパッケージを確認し、素材に適したものを選びましょう。

乾燥機の使用は避ける

衣類乾燥機の高温の熱は、生地の縮みや劣化の大きな原因となります。 ほとんどのパジャマは、タンブラー乾燥(乾燥機の使用)を禁止しています。たとえコットン100%であっても、乾燥機にかけると一気に縮んで着られなくなる可能性があります。お気に入りのパジャマを長く愛用するためには、手間がかかっても自然乾燥を心がけましょう。

正しい干し方と保管方法

洗濯後の干し方や保管方法も、パジャマの寿命を左右する重要なポイントです。

  • 形を整えて陰干しする:洗濯が終わったら、すぐに取り出して干しましょう。干す前に、両手でパンパンと軽く叩いて大きなシワを伸ばし、全体の形を整えます。直射日光は色褪せや生地の黄ばみの原因になるため、必ず風通しの良い場所で陰干ししてください。
  • 正しい干し方:セパレートタイプのトップスは、厚手のハンガーにかけると型崩れしにくくなります。ボトムスは、筒状になるようにピンチハンガーで吊るして干すと、空気が通りやすく早く乾きます。
  • 保管方法:完全に乾いたら、湿気の少ない場所に保管します。長期間着ない場合は、防虫剤などと一緒に保管すると安心です。畳んで収納することで、不必要なシワや型崩れを防ぎます。

これらの少しの手間をかけることで、パジャマの柔らかな風合いや着心地を長く保つことができます。

パジャマに関するよくある質問

最後に、パジャマに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

パジャマはどのくらいの頻度で洗濯する?

理想は「毎日」です。 なぜなら、私たちは寝ている間にコップ1杯分もの汗をかき、皮脂も分泌されているからです。パジャマはこれらの汚れを吸収しており、そのまま放置すると雑菌が繁殖し、ニオイや肌トラブルの原因になります。
毎日洗濯するのが難しい場合でも、少なくとも2〜3日に1回は洗濯するのがおすすめです。特に汗をかきやすい夏場や、肌がデリケートな方は、こまめに洗濯して常に清潔な状態を保つように心がけましょう。

パジャマの寿命や買い替えのタイミングは?

パジャマの寿命は、素材や着用頻度、お手入れ方法によって大きく異なりますが、一般的な目安としては「1年〜2年程度」と言われています。ただし、これはあくまで目安です。買い替えを検討すべきサインは以下の通りです。

  • 生地が薄くなったり、破れたりしてきた
  • 肌触りがゴワゴワして、買った当初の柔らかさがなくなった
  • ウエストのゴムが伸びきってしまった
  • 首周りや袖口がヨレヨレになってきた
  • 洗濯してもニオイや黄ばみが取れなくなった

このような状態のパジャマは、吸湿性などの機能も低下している可能性が高いです。快適な睡眠を維持するためにも、着心地に違和感を覚えたら、新しいパジャマに買い替えることを検討しましょう。

夏でも長袖のパジャマを着るメリットはある?

「夏は暑いから半袖・半ズボンが良い」と思いがちですが、実は夏場にあえて長袖・長ズボンのパジャマを着ることには、多くのメリットがあります。

  • 冷房による冷え防止:就寝中にクーラーをつけていると、知らず知らずのうちに体が冷えすぎてしまうことがあります。長袖・長ズボンは、この「寝冷え」を防いでくれます。
  • 汗をしっかり吸収:袖や裾が肌に触れる面積が広いため、腕や足にかく汗もしっかりと吸収してくれます。これにより、汗によるベタつきや、汗が冷えることによる不快感を軽減できます。
  • 虫刺され対策:窓を開けて寝る場合など、蚊などの虫から肌を守る効果も期待できます。

もちろん、素材選びは重要です。夏場に着るなら、ガーゼやリネン、薄手のコットンなど、通気性と吸湿性に優れた素材を選びましょう。そうすれば、長袖でも蒸れにくく、サラッと快適に過ごすことができます。

メンズとレディースのパジャマの違いは?

メンズとレディースのパジャマの最も大きな違いは、体型の違いに合わせた「サイズ」と「パターン(型紙)」です。

  • サイズ・パターン:一般的に、メンズパジャマはレディースに比べて肩幅が広く、袖丈や着丈、ズボン丈が長く作られています。また、バストやヒップのラインも、それぞれの性別の標準的な体型に合わせて設計されています。
  • デザイン・色使い:メンズはネイビーやグレー、ブラックといった落ち着いた色合いや、ストライプ、チェックなどのベーシックな柄が多い傾向にあります。一方、レディースはピンクやラベンダーなどのパステルカラーや、花柄、ドット柄、レースやフリルをあしらったフェミニンなデザインが豊富です。

機能面(吸湿性や保温性など)においては、男女で大きな差はありません。そのため、サイズが合えば、女性がメンズのシンプルなパジャマを着たり、その逆も可能です。ゆったりと着たい場合は、あえてメンズサイズを選ぶという選択肢もあります。自分の体型や好みに合わせて、自由に選んでみるのも良いでしょう。